success

1. 基本情報と概要

単語: success

品詞: 名詞 (noun)

CEFRレベルの目安: B1（中級）

英語での意味: The accomplishment of an aim or purpose.

日本語での意味: 目標や目的の達成、成功のこと。

たとえば、何か新しいことを始めたときにうまくいったり、仕事や勉強、試合でよい成果を得たりする場面で「success」という単語は使われます。ポジティブで誇らしいニュアンスを表す単語です。

活用形:

• 単数形: success
  


• 複数形: successes (あまり頻繁には使われませんが、複数の成功をまとめて表す場合に用いられます)

他の品詞形:

• 動詞: succeed (成功する)
  


• 形容詞: successful (成功した)
  


• 副詞: successfully (成功裏に)

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 「success」は接頭語や接尾語がはっきり分かれる単語ではありませんが、語幹の「succ-」は「続く、後に続く」といった意味をもつラテン語由来の語根に関係しています。

他の単語との関連性

• succeed (動詞): 成功する
  


• successful (形容詞): 成功した
  


• succession (名詞): 続くこと、連続、継承

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. achieve success（成功を達成する）
   


2. lead to success（成功につながる）
   


3. guarantee success（成功を保証する）
   


4. measure of success（成功を測るもの、成功の指標）
   


5. long-term success（長期的な成功）
   


6. taste of success（成功の味を知る）
   


7. immediate success（即時の成功）
   


8. ensure success（成功を確実にする）
   


9. success story（成功例、成功談）
   


10. the key to success（成功の鍵）

3. 語源とニュアンス

語源: 「success」はラテン語の “succedere” (後に続く、継承する) が変化したものです。歴史的には「続いて起こること」や「結果」という意味を含み、後に「良い結果」＝「成功」を表すようになりました。

ニュアンス:

• 「success」はポジティブな結果や達成を示し、自信や満足感、達成感を伴います。
  


• フォーマル・カジュアルどちらの場面でも使われる、ごく日常的で汎用性の高い単語です。
  


• 感情的に使用する場合は、「やった！成功した！」という嬉しさ、満足感が含まれますが、ビジネス文書などでは客観的に「目標達成を意味するもの」として使われます。

4. 文法的な特徴と構文

• 「success」は可算名詞・不可算名詞の両方で使われる場合があります。
  
  
  
  • 一般的に、「成功」という概念全体を指すときは不可算名詞っぽく用いられます。
    
  
  
  • 「大きな成功」「小さな成功」「数々の成功」のように区切って数えられる場合は可算名詞として「successes」となることがあります。
    
  
  


• 他動詞 / 自動詞といった区分は動詞形「succeed」の方に当てはまります。「success」自体は名詞なので目的語を取ることはありません。

一般的な構文やイディオム例

• to be a success （～は成功である）
  


• make a success of (something)（～を成功させる）
  


• nothing succeeds like success（成功はさらなる成功を呼ぶ） - ことわざ的な表現

5. 実例と例文

日常会話での例文

1. “I finally passed my driving test. It’s such a success!”
   
   （やっと運転免許の試験に合格したよ。大成功だね！）




2. “Your birthday party was a huge success. Everyone had a great time.”
   
   （あなたの誕生日パーティーは大成功だったね。みんなすごく楽しんでたよ。）




3. “I’m hoping for success in this new hobby of mine.”
   
   （新しく始めた趣味がうまくいくといいな。）

ビジネスでの例文

1. “The product launch was a significant success, increasing our sales by 30%.”
   
   （製品の発売は大成功で、売上が30%増加しました。）




2. “We measure the success of the campaign by the engagement rate.”
   
   （私たちはキャンペーンの成功をエンゲージメント率で測定します。）




3. “Her leadership contributed greatly to the company’s success.”
   
   （彼女のリーダーシップは、会社の成功に大いに貢献しました。）

学術的な文脈での例文

1. “The experiment’s success hinges on precise temperature control.”
   
   （その実験の成功は、正確な温度管理にかかっています。）




2. “Academic success often requires consistent effort over time.”
   
   （学問的な成功には、長期的に継続的な努力が必要なことが多いです。）




3. “Predictors of student success include motivation and resource availability.”
   
   （学生の成功を予測する要因としては、モチベーションや利用できる資源などがあります。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. triumph（大成功、勝利）
   
   
   
   • 「success」より勝ち取った感が強く、特に競争での勝利を表すことが多い。
     
   
   


2. achievement（達成、成果）
   
   
   
   • 「成功」とほぼ同義だが、「達成したもの・実績」に焦点がある。
     
   
   


3. accomplishment（達成、偉業）
   
   
   
   • 「achievement」と似ているが、成果という点でより大きな努力やプロセスを強調するニュアンス。
     
   
   

反意語 (Antonyms)

1. failure（失敗）
   
   
   
   • 「success」の反対概念。目的が達成されないこと。
     
   
   


2. defeat（敗北）
   
   
   
   • 「勝敗」の対立でいう「負け」を意味する。
     
   
   

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /səkˈsɛs/
  


• アクセント: 第2音節「-cess」に強勢があります。
  


• アメリカ英語とイギリス英語の発音の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では /səkˈsɛs/、イギリス英語でもほぼ同じように /səkˈsɛs/ と発音されます。
  


• よくある発音の間違い: 最初の “suc-” の部分を /sa/ と伸ばしてしまったり、最後の “-cess” を /sIs/ と濁らせたりする間違いが多いので注意しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス: 「sucess」と「c」が一つ抜けたり、「successs」と「s」が一つ多くなりがち。
   


2. 動詞 “succeed” との混同:
   
   
   
   • success (名詞) = 成功
     
   
   
   • succeed (動詞) = 成功する
     
     スペルや発音が類似しているため間違えやすいです。
     
   
   


3. 派生語の混同: successful, successfully, succession などが似た語形ですが、それぞれ意味や使い方が少し異なるので注意。
   


4. 試験での出題傾向: TOEICや英検ではビジネス文書や学術文献などで頻出です。派生語との区別やコロケーションがよく問われます。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 語源をイメージ: 「次に続いて起こるいい結果を得る」→ 目的に向かって進んだ先に待つのが “success”。
  


• スペリングのポイント: “c” が二つ連続し、最後に “-cess” とくることを意識しておくと間違いにくいです。
  


• シンプルな連想法: 「成功 (success) には“c”が2つある → “challenge”に“conquer”で“success”」と覚えるなど、自分なりのフレーズを作ってみると記憶に定着しやすいです。

以上が名詞 “success” の詳細な解説です。学習や実際の英語運用において、コロケーションや派生語とあわせて使えるようになると便利です。ぜひ参考にしてみてください。