元となった文法の項目
125
A2.1-B1.2
間接疑問(ask/remind/show/teach/tell)
疑問文でも語順は主語+動詞
説明
間接疑問文とは?
間接疑問文(indirect question)とは、「~かどうか」や「~かを知りたい、わからない」というように、疑問文を他の文の一部として埋め込む表現のことです。直接の疑問文「Where is it?(それはどこですか?)」とは異なり、「I don’t know where it is.(それがどこか、私はわかりません)」のような形で使われます。
直接疑問文との違い
- 語順に注意
直接疑問文:
- Where is it?
・疑問詞 + 動詞 + 主語
- Where is it?
間接疑問文:
- I don’t know where it is.
・疑問詞 + 主語 + 動詞
→ 「where」のあとが「主語 + 動詞」の語順になることがポイントです。
- 疑問詞がある/ない場合の違い
- 疑問詞がある場合:
例)I wonder why he left.(彼がなぜ去ったのかしら) - 疑問詞がない場合:
・「if」や「whether」を使う
例)I’m not sure if he will come.(彼が来るかどうか、私はわかりません)
- 疑問詞がある場合:
間接疑問文を導く動詞
間接疑問文の中でよく使われる動詞には、以下のようなものがあります。
| 動詞 | 用法の例 |
|---|---|
| ask | I asked him where he lived. (彼にどこに住んでいるのかたずねた) |
| remind | Please remind me what I have to bring. (何を持っていくのか思い出させてください) |
| show | Could you show me how you did it? (どうやってそれをやったのか見せてもらえますか) |
| teach | He taught me where I could buy it. (それをどこで買えるか彼が教えてくれた) |
| tell | She told me why she was late. (なぜ遅刻したのか彼女は私に話してくれた) |
「ask」の用法に注目
「ask + 人 + 疑問詞 + 主語 + 動詞」
例)I asked her what she wanted.
(彼女が何を欲しがっているのかたずねた)「ask + 人 + if/whether …」
例)I asked him if he could help me.
(手伝ってくれるかどうか、彼にたずねた)
その他のポイント
肯定文・否定文の作り方
間接疑問文は文の一部として扱われるため、- 肯定文:I know [疑問詞 + 主語 + 動詞]…
- 否定文:I don’t know [疑問詞 + 主語 + 動詞]…
このように「know」や「wonder」「think」などの動詞を使って表します。
- 肯定文:I know [疑問詞 + 主語 + 動詞]…
丁寧な表現に便利
直接的に「Where is the station?」とたずねるよりも- Could you tell me where the station is?
このように間接疑問文を使うと、より丁寧で遠回しな質問表現になります。
- Could you tell me where the station is?
「Do you know...?」を使ったバリエーション
- Do you know why it happened?(なぜそれが起こったのかご存じですか?)
- Do you know when you’ll arrive?(いつ到着するかわかりますか?)
- Do you know why it happened?(なぜそれが起こったのかご存じですか?)
まとめ
- 間接疑問文は、疑問詞(またはif / whether)で始まり、通常は「主語 + 動詞」の語順になる。
- 直接疑問文とは語順が異なることに注意しよう。
- 「ask」「remind」「show」「teach」「tell」などの動詞は、間接疑問文を導く際によく使用される。
- 丁寧な質問や、状況や理由を知らないときの表現として、間接疑問文は非常に便利。
以上を押さえておけば、間接疑問文を使いこなせるようになります。ぜひ会話やライティングで活用してみてください。