insult
1. 基本情報と概要
単語: insult
品詞: 名詞 (可算名詞)
意味 (英語): a remark or action that is offensive or disrespectful to someone
意味 (日本語): 侮辱、無礼な言葉や行動
「insult」は、誰かを傷つけたり、侮辱したりする言葉や態度を指す名詞です。「相手を見下す」「相手に恥をかかせる」というようなマイナスのニュアンスが強い単語です。
【CEFRレベルの目安】
- B2(中上級): 新聞記事や小説などで見かけることがあり、意図や文脈次第で強い侮辱から軽いからかいまで幅広く使われます。
活用形や他の品詞
- 名詞: insult (複数形: insults)
- 動詞: to insult (例: He insulted her. / 彼は彼女を侮辱した)
- 形容詞: insulting (例: That was an insulting remark. / あれは侮辱的な発言だった)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: なし
- 語幹: “insult” (語源的にはラテン語の “insultare” に由来し、「飛びかかる」「攻撃的に振る舞う」の意)
- 接尾語: なし
派生語や類縁語など
- insult (名詞)
- insult (動詞)
- insulting (形容詞)
- insulted (形容詞)
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- throw insults at ~(~に侮辱を浴びせる)
- hurl an insult(侮辱の言葉を投げつける)
- take it as an insult(それを侮辱と受け取る)
- a personal insult(個人的な侮辱)
- cause insult(侮辱を引き起こす)
- suffer an insult(侮辱を被る)
- a grave insult(重大な侮辱)
- respond to an insult(侮辱に応じる/対応する)
- add insult to injury(泣きっ面に蜂のようにさらに侮辱を重ねる、あるいは状況を悪化させる)
- be deeply insulted(深く侮辱される)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “insultare”(跳びかかって攻撃する、挑発する)が元になり、フランス語を経由して英語に入ったとされます。もともと攻撃的な意味合いがあり、相手に対する攻撃的な言動としてのニュアンスがあります。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「insult」は相手に直接的なダメージを与えるほどの強い言葉から、やや軽い冗談交じりのからかいを含む場合まで広く使われます。ただし多くの場合、侮辱的・ネガティブな意味合いが中心です。
- 口語では「That’s an insult!(それは侮辱だ!)」のように強い感情を表すことが多いです。
- フォーマルでもカジュアルでも使われますが、場面によっては相手を大きく傷つける可能性があるため、使い方には配慮が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: insult は可算名詞なので、通常は “an insult” / “the insults” のように冠詞や複数形を伴って使います。
- 動詞としての用法: to insult (他動詞)
- 例: He insulted my friend. (彼は私の友人を侮辱した)
- この場合は直接目的語がつく “他動詞” として使われます。
- 例: He insulted my friend. (彼は私の友人を侮辱した)
一般的な構文やイディオム
- “add insult to injury”: すでに悪い状況をさらに悪化させる、状況をさらに侮辱的にする表現。
- “take offense at an insult”: 侮辱に対して腹を立てる。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“Why would you say that? That’s a real insult to me.”
(どうしてそんなこと言うの? それは私にとって本当に侮辱だよ。)“I didn’t mean to insult you; it was just a joke.”
(あなたを侮辱するつもりじゃなかったんだ。ただの冗談だったんだよ。)“He threw an insult at me in front of everyone.”
(彼はみんなの前で私に侮辱の言葉を浴びせた。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“Receiving harsh criticism is tough, but I see it as feedback rather than an insult.”
(厳しい批判を受けるのはつらいですが、私はそれを侮辱ではなくフィードバックだと捉えています。)“Please refrain from any language that could be taken as an insult by our partners.”
(パートナー企業に侮辱と受け取られるような発言はご遠慮ください。)“He perceived the refusal of his proposal as a personal insult.”
(彼は自分の提案が拒否されたことを個人的な侮辱と感じました。)
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
“Historically, a perceived insult to one’s honor could lead to a duel.”
(歴史的には、自尊心に対する侮辱は決闘につながることがありました。)“The study focuses on the psychological impact of repeated insults in adolescence.”
(この研究は、思春期における繰り返しの侮辱が心理面に与える影響に注目しています。)“In diplomatic relations, even a slight insult can damage international ties.”
(外交関係においては、わずかな侮辱でも国際的な関係を損ねる可能性があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- “offense” (侮辱・侮れ・気分を害すること)
- “slight” (軽視・侮辱)
- “disrespect” (無礼・尊敬の欠如)
- 例えば “offense” はもう少し広い意味(感情を害する行動全般)を指し、必ずしも直接的な侮辱とは限りません。
- “slight” は軽んじるニュアンスが強く、あからさまな侮辱というより、無視や見下しの態度を指します。
- “disrespect” は敬意が足りない態度全般を意味し、言葉だけでなく行動にも使われます。
反意語(Antonyms)
- “compliment” (ほめ言葉)
- “praise” (称賛)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ɪnˈsʌlt/
- アクセントは後ろの “sult” の部分に強勢があります。
- アメリカ英語もイギリス英語もおおむね同じ発音ですが、母音の微妙な違いで「インサルト」「インソルト」のように聞こえる場合があります。
- 動詞 “to insult”(/ɪnˈsʌlt/)と名詞 “an insult”(/ˈɪn.sʌlt/)で強勢の位置が異なる説明がされる場合がありますが、現代英語では名詞でも動詞でも /ɪnˈsʌlt/ と発音されるケースが多いため、会話ではあまり意識されないことも多いです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “inslut” などと誤って書くことがあります。
- 動詞と名詞の区別: 文章で “insult” を使いたいとき、動詞なら “He insulted me.”、名詞なら “That was an insult.” と形を変える必要があります。
- 類似語との混同: “assault”(暴行)とスペリングが似ているので混同に注意しましょう。
- TOEICなどの試験では、ビジネスメールなどのやり取りで “insult” に関する話が文脈に出てきて、正しい意味を取れるかどうか確認される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “in” + “sult” = ラテン語の “insultare(飛びかかる、攻撃する)” から「言葉で飛びかかる・攻撃する」というイメージを持つと覚えやすいです。
- “assault” と韻が似ており、どちらも攻撃的なニュアンスです。ただし “assault” は身体的な暴行を指すことが多いので区別します。
- 覚える際は「イン・サルト(in+salt = 中に塩を塗るイメージ)→ 相手の痛みを増す=侮辱」という遊び心のある連想で定着させるのも良いでしょう。
以上が名詞「insult」の詳細な解説です。相手を傷つける強い言葉なので、使う際は注意が必要です。適切な状況と表現を選ぶように心がけましょう。
(…に対する)侮辱,侮辱的な言動《+to+名》