元となった辞書の項目
dormitory
解説
1. 基本情報と概要
英単語: dormitory
品詞: 名詞(可算名詞)
活用形: 単数形 “dormitory”、複数形 “dormitories”
意味(英語)
A dormitory is a building, especially at a college or university, where students live and sleep.
意味(日本語)
大学や学校などの学生が寝起きする建物、いわゆる「寮」を指します。
「dormitory」は主に「学生寮」や「寄宿舎」の意味合いで使われます。大学や学校で寮生活を説明するときや、留学や学校施設を案内するときなどに用いられます。
他の品詞になったときの例
- 形容詞形: “dormitory-style” 「学生寮のようなスタイルの」といった形で使われることがあります。
- 略称: “dorm” として口語でよく使われます。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
学校施設や生活に関する単語として、基本文脈では理解できる程度ですが、専門用語とまでは言えず、大学生活を話題にするときなどに自然に登場する語彙レベルです。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “dorm-” はラテン語で「眠る」を意味する “dormire” に由来します。
- 接尾語: “-itory” は「〜する場所」「〜するためのもの」を表す語尾の一種で、場所を意味する語尾として機能しています。
- “territory” や “factory” などの “-ory” の派生形をイメージすると、何かの目的を果たすための「場所」を指す場合が多いです。
関連する派生語・類縁語
- dorm(寮): dormitory の略
- dormer(ドーマー窓): 屋根裏部屋に設けた採光用の窓
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- “college dormitory” (大学の寮)
- “university dormitory” (大学の寮)
- “dormitory room” (寮の部屋)
- “dormitory life” (寮生活)
- “shared dormitory” (共同寮)
- “on-campus dormitory” (キャンパス内寮)
- “off-campus dormitory” (キャンパス外寮)
- “crowded dormitory” (混み合った寮)
- “modern dormitory facilities” (近代的な寮設備)
- “dormitory accommodation” (寮の住まい)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の「眠る」を意味する “dormire” から派生した “dormitorium” に由来します。そこから「寝る場所」を指す語として英語に入ってきました。
- ニュアンス:
- 「dormitory」は特に学校や大学の学生寮を指す中立的・正式な言い方です。
- 口語では「dorm」と略すことが多く、よりカジュアルな響きになります。
- 「dormitory」は主に文章や少しフォーマルな場面での言及に使われ、日常会話では「dorm」のほうがよく耳にします。
- 「dormitory」は特に学校や大学の学生寮を指す中立的・正式な言い方です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a dormitory” / “dormitories”
- 形容詞を伴う例: “a large dormitory”, “an old dormitory building” など。
- 前置詞との合わせ: “live in a dormitory”, “stay at the dormitory”, “move into the dormitory” のように “in” や “at” をよく使います。
- 口語では “dorm” が使われますが、フォーマルな文章や案内文、正式名称では “dormitory” と書かれることが多いです。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I used to live in a dormitory when I was in college.”
(大学時代は寮に住んでいました。) - “How was your dormitory experience? Did you enjoy living with roommates?”
(寮生活はどうだった? ルームメイトと一緒に暮らすのは楽しかった?) - “The dormitory is just a five-minute walk from my classes.”
(授業を受ける建物まで寮から徒歩5分なんだよ。)
ビジネスでの例文
- “Our company provides a dormitory for new employees who relocate.”
(当社では、引っ越してくる新入社員のために社員寮を提供しています。) - “The dormitory regulations ensure safety and comfort for all residents.”
(寮の規定は、すべての居住者の安全と快適さを確保するためのものです。) - “They renovated the company dormitory to improve living conditions.”
(社宅(寮)の生活環境を改善するために改修を行いました。)
学術的・公的な文脈での例文
- “The university dormitory fosters a community-based learning environment.”
(大学の寮は、共同体的な学習環境を育む場所です。) - “A longitudinal study was conducted in the women’s dormitory to assess social interactions.”
(女性用寮で、社会的交流を評価するための長期的研究が行われました。) - “Dormitory management is a critical aspect of residential education.”
(寮の管理は、寄宿制教育の重要な要素です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “hall of residence”(大学の寮): イギリス英語での言い方が多い
- “residence hall”(大学の寮): よりフォーマルな雰囲気
- “hostel”(ホステル): 学生寮というよりは旅行者向けの宿泊施設を指すことが多い
- “boarding house”(下宿): 学生以外も含む寄宿施設
ニュアンスの違い
- “hall of residence” / “residence hall” は大学側が公式に使うことが多く、アメリカの大学では “residence hall” という表記が見られます。
- “hostel” は旅行者などが一時的に寝泊まりする場所として使われることが一般的です。
反意語 (Antonyms)
- 「dormitory」の明確な反意語はありませんが、対照的に“private housing” (個人の住まい)や“off-campus apartment”(学校外のアパート)などが挙げられます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈdɔːr.məˌtɔːr.i/ (語頭の“dor-”に強勢)
- イギリス英語: /ˈdɔː.mɪ.tər.i/ (同じく“dor-”に強勢)
- アメリカ英語: /ˈdɔːr.məˌtɔːr.i/ (語頭の“dor-”に強勢)
アクセント(強勢): 最初の音節 “dor-” の部分に強勢があります。
よくある発音の間違い: 語末の “-tory” を「トリー」ではなく「トリ」のように短く発音してしまう、あるいは “dor” を「ドー(r)」から外れてしまうなど。アクセントをしっかり意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “dormitory” の “i” と “o” の位置を間違えて “dormitory” を “dormitary” と書いてしまうことがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 類似する単語はあまりありませんが、短縮形 “dorm” と “darn” のような音が紛れやすい場合があるので気をつける。
- 試験での出題傾向: TOEIC や英検などでは、寮生活や大学施設に関するリスニングやリーディング問題の中で “dormitory” が選択肢に出ることがあります。短縮形 “dorm” との違いを理解しておくとよいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Dormitory” の “dorm-” は「眠る」を意味するラテン語 “dormire” に由来すると覚えるとイメージしやすいです。
- 「眠る場所」→「学生が寝起きする建物」→ “dormitory” と連想ゲームのように関連づけると記憶に残りやすいでしょう。
- 「ドラム」(drum)や「ドア」(door)など、身近な音と混同しないよう、しっかり “dor-mi-to-ry” と音節を分けて繰り返し発音するのも覚え方のコツです。
以上が “dormitory” の詳細な解説です。寮生活に関する話題や、大学の施設紹介でよく登場する単語なので、ぜひ覚えておきましょう!
意味のイメージ
意味(1)
《米》(大学などの)寄宿舎,寮
意味(2)
共同寝室