wartime
1. 基本情報と概要
単語: wartime
品詞: 名詞 (不可算名詞として扱われることが多い)
英語の意味: A period or state of war
日本語の意味: 戦時(戦争中の期間)
「wartime」とは、国や地域が戦争状態にある時期を指す言葉です。たとえば「戦時中の規制」や「戦時中の生活」などに使われます。状況としては、軍事活動が活発化し、平時(peace time)とは異なる社会体制や制限がかかるようなニュアンスです。
- 活用形: 名詞のため、複数形は通常取りませんが、文章の中で「wartimes」という形で言及されることがあります(非常にまれ)。基本は「wartime」として使います。
- 他の品詞へ変化する例: 「wartime」はもともと名詞ですが、形容詞的に「wartime policy(戦時政策)」のように名詞を修飾する形でも使用されます。
CEFRレベル: B2(中上級)
(「戦時」「平時」など、歴史や社会背景のトピックに関連して理解する語彙であり、日常会話よりもやや専門的な内容が含まれるため、このレベルを目安としています)
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成:
- war(戦争) + time(期間)
- 接頭語・接尾語は特になし。
- war(戦争) + time(期間)
- 派生語や類縁語:
- wartime economy(戦時経済)
- wartime measure(戦時措置)
- wartime policy(戦時政策)
- wartime losses(戦時損失)
- war (n.) 戦争
- warfare (n.) 戦争行為、戦争状態
- wartime economy(戦時経済)
よく使われるコロケーション10選
- wartime rationing → 戦時配給制度
- wartime production → 戦時生産
- wartime propaganda → 戦時宣伝
- wartime efforts → 戦時努力(戦争に勝つための努力)
- wartime strategy → 戦時戦略
- wartime restrictions → 戦時中の制限
- wartime conditions → 戦時の状況(厳しい状況)
- wartime casualties → 戦時中の死傷者
- wartime diplomacy → 戦時外交
- wartime footing → 戦時態勢
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「war(戦争)」と「time(時間・期間)」が合わさってできた合成語です。明確にいつ頃から使われ始めたかは諸説ありますが、英語史の中では「war time」→「wartime」と一語にまとまっていったとされています。
- 歴史的用法: 歴史文書や軍事記録などでよく登場し、第二次世界大戦や第一次世界大戦など、大規模な戦争の文脈で使われることが多いです。
- ニュアンスと使用時の注意点:
- 「wartime」は主に書き言葉や少しフォーマルな文章で登場する印象がありますが、日常会話でも「during wartime」という形で使われることがあります。
- 具体的に「どの戦争中か」を明確にする文脈で使われることが多く、重い歴史的・社会的背景を伴うため慎重に使われる場合があります。
- 「wartime」は主に書き言葉や少しフォーマルな文章で登場する印象がありますが、日常会話でも「during wartime」という形で使われることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(不可算的な用法が多い): 「in wartime」「during wartime」のように、前置詞と頻繁に結びついて使われます。
- 使用シーン: フォーマル/カジュアルともに使われますが、話題が「戦争」という深刻な内容であることが多いため、通常は深刻または歴史的文脈で使われやすいです。
- イディオム例:
- 「in wartime, …」: 「戦時中は…」
- 「the hardships of wartime」: 「戦時の苦労」
- 「in wartime, …」: 「戦時中は…」
- 可算・不可算の区別: 「wartime」は特定の複数形を取らない抽象概念としての「戦時期間」を指すため、通常は不可算的に扱われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3例)
“I watched a documentary about life in wartime last night.”
(昨晩、戦時中の生活に関するドキュメンタリーを観たよ。)“My grandmother used to share stories of her experiences during wartime.”
(祖母は戦時中に経験した話をよく聞かせてくれたんだ。)“Wartime always brings so much hardship to ordinary people.”
(戦時はいつも一般の人々に多大な苦労をもたらすね。)
ビジネスシーンでの例文 (3例)
“The company shifted its focus to wartime production during the conflict.”
(その紛争の間、企業は戦時生産に焦点を移した。)“Sales records from wartime provide insights into resource allocation.”
(戦時中の売上記録は、資源配分についての手がかりを与えてくれる。)“Wartime restrictions affected all types of international trade.”
(戦時下の制限は、あらゆる種類の国際貿易に影響を及ぼした。)
学術的文脈での例文 (3例)
“The study analyzes the economic ramifications of prolonged wartime on domestic growth.”
(この研究は、長期化した戦時が国内成長に与える経済的影響を分析している。)“Historical accounts of wartime policies reveal shifting governmental strategies.”
(戦時政策に関する歴史的記録は、政府の戦略がどのように変遷してきたかを示している。)“Wartime journalism often shapes public perception of conflicts.”
(戦時報道はしばしば紛争に対する世論の認識を形作る。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- “wartime period” / “時期としての戦時”
- “conflict era” / “紛争時代”
- “time of war” / “戦時期”
- “wartime period” / “時期としての戦時”
※ これらはすべて「戦争状態にある期間」を指す言葉ですが、文脈によって「conflict(紛争)」の方が「war」よりも広く捉えられる場合があります。
- 反意語
- “peacetime” / “平時”
- 「戦争が起こっていない時期」を指します。
- 例: “During peacetime, citizens enjoy more freedoms.”(平時には市民はより多くの自由を享受する。)
- 「戦争が起こっていない時期」を指します。
- “peacetime” / “平時”
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈwɔːrtaɪm/
- イギリス英語: /ˈwɔːtaɪm/
- アメリカ英語: /ˈwɔːrtaɪm/
- “war” の部分に強勢が置かれます。
- “war” は米音では「ウォー」、英音では「ウォー(若干オー寄り)」に近い発音です。“time” は「タイム」。
- よくある間違い:
- “wartime” を “wartimee” などと綴りを誤る
- “war” の発音が /wɚ/ や /wɔː/ ではなく /wɑː/ になってしまう方がいるので注意が必要
- “wartime” を “wartimee” などと綴りを誤る
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 綴りの混同: “wartime” が一語であるにもかかわらず、“war time” と二語に分けてしまう間違いが起こりやすいです。正式には一語です。
- 同音異義語との混同: “war time” のようにスペースを入れると、単に “time of war” という表現で文法的に別解釈がされることもあるため、文脈に注意して使い分けましょう。
- 試験対策: TOEICや英検では、ビジネスや歴史的背景を扱う長文読解で登場する可能性があります。「wartime economy」「wartime restrictions」などのフレーズが暗示する文脈理解が重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “war” + “time” という簡単な組み合わせですが、「戦争が起こっている期間」というイメージをしっかり持つと覚えやすいです。
- 「peace + time = peacetime」「war + time = wartime」と対比して覚えると、セットで学習できます。
- 「time」にはさまざまな前置詞が使われますが、「during wartime」「in wartime」などの形と一緒に暗記すると実践的に役立ちます。
以上が名詞「wartime」の詳細解説です。戦争の時期をまとめて指す重要な単語なので、前後の文脈とセットで理解しておくと便利です。
戦時
戦時の