rag
以下では、英単語 “rag” (名詞) を多角的に解説します。
1. 基本情報と概要
単語: rag
品詞: 名詞 (countable: rags / 不可算的に使われる場合もあるが基本は可算)
意味 (英語):
- A small piece of old, often torn cloth used for cleaning or wiping.
- (Informal) A low-quality newspaper or magazine, often seen as sensational or poorly made.
意味 (日本語):
- 拭き掃除などに使われる古い布きれ、ボロ布。
- (口語的に) 質が低い新聞や雑誌のことを指す表現。
「掃除をするときに使うようなボロ布を指す、とてもシンプルな単語です。また、口語では『くだらない新聞・雑誌』を指して使うこともあります。」
活用形:
- 単数形: rag
- 複数形: rags
他の品詞形:
- 動詞形: to rag (こき下ろす、からかう などの意味を持つ)
- 形容詞形: ragged (ボロボロの、ほつれた)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
「日常的に出てくる単語ではありますが、複数の意味があるので、少し知識が進んだ学習者向けです。」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: rag
- 明確な接頭語・接尾語を持たないシンプルな単語です。
派生語や類縁語
- ragged (形容詞): ほつれた、ボロボロの
- raggedy (形容詞): ぼろぼろの (やや口語的)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10個)
- dirty rag(汚れた布きれ)
- damp rag(湿った布)
- old rag(古布)
- cleaning rag(掃除用の布)
- oil-stained rag(油で汚れた布)
- a piece of rag(ボロ布1枚)
- a rag newspaper(質の低い新聞)
- throw away a rag(ボロ布を捨てる)
- wipe with a rag(布きれで拭く)
- soaked rag(ずぶぬれの布)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 中英語 (Middle English) の “ragge” からとされ、さらに古スカンジナビア語 (Old Norse) の語源が考えられています。もともとは「ぼろ布」「破れた布」を指す意味を持ち、古くから生活用品や服の破片を表す単語でした。
ニュアンス:
- 「ボロ布」という意味は一般的で、口語的かつカジュアルに使われます。
- 「くだらない新聞・雑誌」という侮蔑的な表現としても使われるので、やや感情的な響きがあります。
使用時の注意点:
- からかい目的や侮辱的に使われる場合があるので、丁寧な文章やフォーマルな文脈では避けたほうがよいことがあります。
- 「古い雑巾」など物理的な布切れを指す場合は日常会話でも問題なく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞: 可算名詞として “a rag” / “two rags” のように数えられます。
- “rag” と “rags” は主に物理的な布を指し、“a rag” で一枚のボロ布、「rags」 で複数の布を指します。
- 「くだらない新聞」の意味で使われるときも可算扱い(“They run a rag.”「あそこはくだらない新聞を出している」など)。
よくある構文例:
- “Use a rag to clean the window.”
- “That tabloid is just a rag.”
フォーマル / カジュアル区分:
- “rag” はカジュアル寄りの単語。ビジネス文書などフォーマルな文章にはあまり使われません。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文 (3つ)
“Could you hand me that rag? I need to wipe up this spill.”
(そこの布きれ取ってもらえる? こぼしたのを拭きたいの。)“I keep a rag in the kitchen for quick clean-ups.”
(キッチンにちょっとした掃除用の布を常備してるんだ。)“The car mechanic used a rag to check the oil level.”
(整備士は布きれを使ってオイルの量を確認していたよ。)
5.2 ビジネスシーンでの例文 (3つ)
“Our promotional fliers turned into rags after the rain.”
(雨に降られて、宣伝用のチラシがボロボロになったよ。)“Don’t refer to a competitor’s publication as a ‘rag’ in front of clients.”
(顧客の前で競合他社の出版物を “rag” と呼ばないように。)“The cleaning staff uses various rags for different parts of the office.”
(清掃スタッフはオフィスの場所に応じてさまざまな布を使っています。)
5.3 学術的な文脈での例文 (3つ)
“In historical textile studies, even a small fragment of rag can reveal valuable information about weaving techniques.”
(歴史的な織物研究においては、小さな布きれ一枚でも織りの技法を知る貴重な手がかりとなる。)“The laboratory used lint-free rags to avoid contamination of the specimens.”
(実験室では標本の汚染を防ぐため、糸くずの出ない布を使用した。)“Using waste rags in environmental research helps track pollutants in industrial areas.”
(廃棄布を使った環境調査は、工業地域の汚染物質を追跡するのに役立つ。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- cloth(クロス・布)
一般的に「布」を指すが、rag はもっと古くてボロボロのニュアンスが強い。 - towel(タオル)
主に水分を吸い取るための布。rag は用途が広く、素材も特に指定されない。 - dishrag(食器拭き用布)
台所で使う布という点でragの一種だが、より目的がはっきりしている。
反意語
- new cloth(新品の布)
「ボロ布」の対極にある、新しい状態の布。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ræɡ/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはなく、同じ /ræɡ/ で発音されることが多いです。
- アクセント: “rag” は一音節の単語のため、特別なアクセントの移動はありません。
- よくある間違い: “rug”(/rʌɡ/)「敷物」と間違えて発音されることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “rag” を “ragg” と余分に書いてしまう間違い。
- 同音・類似表記: “rag” と “rug” が紛らわしい。発音が微妙に違うので注意。
- 試験対策:
- TOEICや英検などの日常単語の範囲で出題されるケースは少なくありません。
- タブロイド紙(質の低い新聞)の意味として、ビジネスシーンで出題されることもあります。
- TOEICや英検などの日常単語の範囲で出題されるケースは少なくありません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “rag” は “ragged” (ボロボロの) のイメージを思い浮かべると覚えやすいです。
- 文字通り、「ボロボロ布が場所を拭いている場面」を思い浮かべると、単語のイメージが印象的に残ります。
- “rag” と “rug” の違いは “a” と “u” の音の違いを意識して発音を練習すると混乱が少なくなります。
以上が、名詞 “rag” の詳細な解説です。普段の掃除から、ちょっとした皮肉(新聞などを指す意味)まで幅広く使える単語ですので、シーンに応じて正しく使い分けてみてください。
布切れ;(特に)ぼろ切れ,ぼろくず
《複数形で》ぼろ服
(一般に)(…の)小片,切れ端,かけら《+of+名》
《話》ぼろ新聞