infected

1. 基本情報と概要

英語: infected

日本語: 感染した

品詞: 形容詞 (adjective)

意味（英語で）:

・“Infected” means that something (often a person, animal, or part of the body) has been affected by disease-causing organisms such as bacteria or viruses.

意味（日本語で）:

・「感染した」という意味で、病原体やウイルスなどが体内や組織に入り込んで症状を引き起こしている状態を表します。医療や日常会話でよく使われます。こういう場面で使われると、「何かが病原体にやられた状態なんだな」というニュアンスになります。

活用形

• 原型: infect (動詞)
  


• 過去形: infected (動詞の場合)
  


• 過去分詞: infected
  


• 形容詞形: infected
  


• 名詞形: infection (感染)
  


• 形容詞形（別形）: infectious (感染性の)

CEFRレベルの目安

B2（中上級）

→ B2レベルは、ある程度複雑な医学用語や専門的な状況についての説明が理解できる段階を指します。“infected”は医療や健康問題を扱う際に使われるため、中上級の学習者にも馴染みがある単語といえます。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• infect + -ed
  
  
  
  • infect: 「感染する」を意味する動詞
    
  
  
  • -ed: 過去分詞・形容詞を形成する接尾辞
  
  

他の単語との関連

• infect (動詞) → 感染させる、うつす
  


• infection (名詞) → 感染
  


• infectious (形容詞) → 伝染性の、うつりやすい

コロケーション（よく使われる共起表現）10選

1. infected wound（感染した傷）
   


2. infected tissue（感染した組織）
   


3. become infected（感染する）
   


4. remain infected（感染したままでいる）
   


5. infected area（感染部位）
   


6. infected patient（感染患者）
   


7. highly infected（重度に感染した）
   


8. infected computer（ウイルスに感染したパソコン）
   


9. be infected with a virus（ウイルスに感染する）
   


10. infected cells（感染細胞）

3. 語源とニュアンス

語源

• infected はラテン語の「inficere」（= “to taint, to dye, to infect”）に由来します。
  


• 「in-」（中へ） + 「facere」（作る）が組み合わさり、「病原体などが内側に入り込む」というイメージから、“infect”の語ができました。

ニュアンス・使用時の注意

• “infected” は主に医療や健康に関する文脈で使われますが、コンピュータウイルスなどにも使えます。
  


• カジュアルでもフォーマルでも使われますが、医学的トピックや深刻な話題を想起しやすい言葉です。
  


• 使用時には、相手に不安を与える場合もあるため、状況に応じて使い方・伝え方に気をつける必要があります。

4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文

• be + infected + with (病原体):
  
  例) She was infected with the flu virus.
  
  （彼女はインフルエンザウイルスに感染していた。）




• get/become infected:
  
  例) The wound might become infected if it’s not cleaned properly.
  
  （傷口をちゃんと消毒しないと感染するかもしれない。）




• infected + 名詞:
  
  例) An infected computer system can cause data loss.
  
  （ウイルスに感染したコンピューターシステムはデータを失う恐れがある。）

名詞・形容詞の使い方

• “infected” は形容詞なので修飾語または叙述用法（補語）で使います。
  


• 動詞 “infect” は他動詞（誰か/何かを感染させる）として使われます。

5. 実例と例文

日常会話での例文

1. “I think I might be infected with a common cold.”
   
   （風邪に感染しているかもしれない。）
   


2. “Make sure to wash your hands so you don’t get infected.”
   
   （感染しないように、ちゃんと手を洗ってね。）
   


3. “My phone got infected by a weird app.”
   
   （私のスマホが変なアプリに感染しちゃった。）

ビジネスでの例文

1. “The system was infected by ransomware, and we lost some data.”
   
   （システムがランサムウェアに感染し、データをいくつか失いました。）
   


2. “We need to prevent employees’ devices from getting infected.”
   
   （社員のデバイスがウイルスに感染しないように防止策を講じる必要があります。）
   


3. “Notify the IT department if your computer is infected.”
   
   （パソコンが感染した場合はIT部署に連絡してください。）

学術的・医療的文脈での例文

1. “Patients infected with this strain of bacteria require immediate treatment.”
   
   （この種類の細菌に感染した患者は即時の治療が必要です。）
   


2. “An infected wound may lead to serious complications if not treated properly.”
   
   （感染した傷が適切に処置されなければ、深刻な合併症を引き起こす可能性があります。）
   


3. “The study showed that only a small percentage of animals were infected.”
   
   （研究によると、動物のごく一部だけが感染していたことが分かりました。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. contaminated（汚染された）
   
   
   
   • “infected” が病原体による感染を強調するのに対し、“contaminated” は毒物や放射性物質など、病原体以外を含む幅広い「汚染」を指します。
   
   


2. affected（影響を受けた）
   
   
   
   • “infected” は病原体による状態、 “affected” はあらゆる要因・影響を受けている状態を指し、より広い意味を持ちます。
   
   


3. diseased（病気にかかった）
   
   
   
   • “infected” は特定の病原体による感染、 “diseased” はより一般的に病気にかかった状態を表します。
   
   

反意語

• uninfected（感染していない）
  
  
  
  • はっきりと「感染していない状態」を表すときに用いられます。
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号（IPA）

• infected: /ɪnˈfɛktɪd/
  

アメリカ英語とイギリス英語の違い

• アクセントや母音のわずかな違いはあるものの、ほぼ同じ発音です。
  


• アメリカ英語: [ɪn-ˈfɛk-tɪd]
  


• イギリス英語: [ɪn-ˈfɛk-tɪd]
  
  （短めの [ɪ] と [ɛ] を意識する程度で、大きな差はありません。）

よくある発音ミス

• “in-fec-ted” の真ん中の /fɛk/ を “feck” のように曖昧にせず、はっきり発音するのがポイントです。
  


• 語尾の “-ted” を /tɪd/ と発音し、/ɪ/ の音をできるだけ弱すぎないようにします。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. スペルミス
   
   
   
   • “infected” の “c” と “t” の順番を間違えやすい。「infecetd」などと書かないように注意。
     
   
   


2. 同音異義語との混同
   
   
   
   • 類似する発音を持つ語としてはあまり多くないですが、“affected” と混同しやすい可能性があるので注意します。
     
   
   


3. 試験対策（TOEIC/英検など）
   
   
   
   • 医療・健康に関する話題の文章中で出題されやすい単語です。コンピューターセキュリティの文脈でも出る場合があるため、派生語（infection, infectious など）とあわせて覚えると便利です。
   
   

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “infected” は「内側（in）に入り込んで影響を与える（-fect）」というイメージをもつと覚えやすいです。
  


• “infection” と “infectious” が同じ語根を持つファミリーなので、一緒に勉強してまとめて覚えましょう。
  


• 「インフルエンザに感染」→ “infected with influenza” といった具体例を思い浮かべながら学習すると、記憶に残りやすいです。

以上が、形容詞“infected”についての詳細解説です。医療や日常生活、さらにICTセキュリティ分野で頻出する単語なので、しっかりと意味と使い方を覚えておくと役立ちます。