fetch
(行って)〈物〉‘を'『取って来る』;〈人〉‘を'連れて来る、迎えに行く / 〈返事・笑い・涙など〉‘を'引き出す;〈観客など〉‘を'引きつける / 《話》〈商品が〉〈ある値〉‘で'売れる / 〈ため測・うめき声など〉‘を'漏らす,出す / (品物を)行って用る;〈猟犬が〉獲物を取って来る
動詞「fetch」の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: fetch
品詞: 動詞 (他動詞として使われることが多い)
活用形: fetch - fetches - fetching - fetched
意味(英語):
• to go and get something or someone and bring it back
意味(日本語):
• (自分が離れた場所へ)取りに行って戻ってくる、連れてくる
「何かを取りに行って戻ってくる」というニュアンスの単語です。たとえば「水をくんできて」「犬がボールを取って持ってくる」というような場面でよく使われます。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
・日常生活のシンプルな場面(買い物や簡単なお使いなど)で使うのに十分なレベルです。
他の品詞形
- 名詞(まれに): “a fetch” という形で「取りに行く行為」を指すことがありますが、一般的ではありません。
- 形容詞(口語的): “fetching” 「魅力的な」という意味。ただしこちらは見た目や雰囲気が「人を引き付ける」というイメージで、頻度は高くありません。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: なし
- 語幹: “fetch”
- 接尾語: 動詞の場合は -es, -ed, -ing などの時制・形容詞化の変化
“fetch” は古英語に由来するシンプルな一語で、接頭語・接尾語によって派生した形はあまり存在しません。
詳細な意味・使用例
物や人を連れてくる・取ってくる
- 例: “Could you fetch me a glass of water?”(水を取ってきてくれますか?)
(値段を)もたらす
- 例: “This painting fetched a high price at the auction.”(この絵はオークションで高値をつけられた)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- fetch water → 水を取りに行く
- fetch the children → 子どもを迎えに行く
- fetch a doctor → 医者を呼んでくる
- fetch the mail → 郵便物を取りに行く
- fetch breakfast/lunch/dinner → 食事を(用意して)持ってくる
- fetch a good price → 良い値段がつく
- fetch the car → 車を取りに行く
- fetch a ball (dog context) → (犬に)ボールを取ってこさせる
- fetch help → 助けを呼びに行く
- fetch up (phrasal verb) → 結局〜する(イギリス英語で口語的)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “feccan” から派生し、「連れてくる」「持ってくる」を表す意味として使われてきました。
ニュアンス
- 取りに行って持ってくる という一連の動作をシンプルに表現できます。
- “get” との違いは、「わざわざ行って取り戻す」というニュアンスがより明確な点です。
- 口語でも文章でも使われますが、日常会話や子どもへの指示(例:犬にボールを取って来させるなど)で特によく使われます。
- 価格や価値に関して「~の値段をもたらす」「~で売れる」という比喩的用法もあり、ビジネスや経済的な文脈で使われることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞として使われることが多いが、目的語なしでは意味を成さないことが多い点に注意。
- “fetch” は命令文でもよく使われます。例:”Fetch me the newspaper, please.”
- 口語表現として、“fetch up” は「(結果として)到着する」「結局〜に行き着く」というイディオムで使われます(特にイギリス英語)。
名詞的用法
- ほとんど使われませんが、専門的に「(海や風が吹く)到達距離」を指す場合があります(海洋学など)。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“Could you fetch my jacket from the car?”
(車から私のジャケットを取ってきてくれる?)“I’ll fetch some milk from the store on my way home.”
(帰りに牛乳を買ってきますね。)“Let’s teach the dog how to fetch the ball.”
(犬にボールを取ってくる方法を教えよう。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
“Could you fetch the latest sales report from the printing room?”
(印刷室から最新の販売報告書を取ってきてもらえますか?)“This product might fetch a better price in the international market.”
(この製品は国際市場でもっと良い値段がつくかもしれません。)“I’ll quickly fetch Mr. Tanaka for the conference call.”
(田中さんをすぐに呼んできますね、テレビ会議に出てもらいます。)
学術的/専門的な文脈(3つ)
“In oceanography, the term ‘fetch’ refers to the distance over which wind blows across open water.”
(海洋学では、“fetch” という用語は、風が海面を吹き渡る距離を示します。)“The experiment showed that the data, when properly analyzed, could fetch comprehensive insights.”
(実験では、適切に分析されたデータが包括的な知見をもたらす可能性があることが示されました。)“The research grant may fetch significant funding for our new project.”
(この研究助成金は私たちの新プロジェクトにかなりの資金をもたらすかもしれません。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- get(手に入れる/取る)
- “fetch” は「向こうへ行って取ってくる」と動きのニュアンスが強い。
- “fetch” は「向こうへ行って取ってくる」と動きのニュアンスが強い。
- bring(持ってくる)
- “fetch” は「持ってくる前に行く」という過程が含まれる。
- “fetch” は「持ってくる前に行く」という過程が含まれる。
- retrieve(回収する/取り戻す)
- ややフォーマル、失ったものを「回収する」イメージ。
- ややフォーマル、失ったものを「回収する」イメージ。
反意語
- leave(置いていく/去る)
- “fetch” が「取りに行って連れてくる」なのに対し、“leave” は「置き去りにする」。
- “fetch” が「取りに行って連れてくる」なのに対し、“leave” は「置き去りにする」。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /fetʃ/
- アメリカ英語 / イギリス英語: どちらもほぼ同じ発音 /fetʃ/
- アクセント: 1音節の単語のため明確な強勢の違いはありません。
- よくある間違い: 語尾の “-ch” /tʃ/ の音を /ʃ/ や /ts/ にずらしてしまわないよう気をつけましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリング: “fetch” の “t” と “ch” の位置を間違えて “feth” などと書かないようにしましょう。
- 同音異義語: ほとんどなし。ただし “betch” や “fitch” など、似た発音の単語も稀にありますが、頻度は極めて低いです。
- 試験対策: TOEIC や英検では、簡単な動作を問う問題で間接的に “fetch” が使われる可能性があります。イディオム “fetch up” は英字記事や長文読解で登場することもあるので注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Fetch” = “行って取ってくる” という動きをイメージしましょう。
- 「犬がボールを取りに行って持ってくる」→ “Dog fetches the ball.” という場面の絵が頭に浮かぶと覚えやすいです。
- スペルで “fe” と “tch” をつなげて覚える方法: “Fe” (鉄の元素記号) + “tch” (キャッチのような語尾) → 鉄をキャッチ? → 「取りに行って持ってくる」イメージとして覚えるのも面白いかもしれません。
以上が動詞「fetch」の詳細解説です。「取りに行って持ってくる」というイメージを大切に、ご自身の生活や英会話でもぜひ使ってみてください。
(行って)〈物〉‘を'取って来る;〈人〉‘を'連れて来る
《話》〈商品が〉〈ある値〉‘で'売れる
〈ため測・うめき声など〉‘を'漏らす,出す
(品物を)行って用る;〈猟犬が〉獲物を取って来る
〈返事・笑い・涙など〉‘を'引き出す;〈観客など〉‘を'引きつける