元となった辞書の項目
single
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: single
品詞: 名詞 (ただし、形容詞や動詞としても使われる)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
- 日常会話などでよく出てくる「1つ/1人」の意味合いを表す単語なので、中級レベルの学習者にもなじみがあります。
英語での意味
- “single” (noun):
1) 独身の人 (unmarried or not in a romantic relationship)
2) (音楽の) シングル盤・シングル曲 (a record or a song that is released separately)
3) シングルチケット (a ticket for one journey, used especially in British English for trains or buses)
4) (スポーツ) シングルプレー(1人対1人の試合形式)などの文脈でも使われることがある
日本語での意味
- 「single (シングル)」は、
1) 独身者のこと (結婚していない人、パートナーがいない人)
2) CDなどで1曲だけ発売される音楽のこと(シングル盤)
3) 片道切符のこと(イギリス英語でよく使われる)
4) スポーツなどで1対1の対戦形式を指すときにも使われる
「“わたしは独身です” というときや、音楽の『シングルカット』された曲を指すときなどに使われる単語です。イギリス英語圏では電車やバスを片道で乗るときなどにも便利な言葉です。」
活用形
- 単数形: a single
- 複数形: singles
他の品詞への変化例
- 形容詞: “single” → 「独身の〜」「単一の〜」「片道の〜」など
- 例: single woman, single room, single ticket
- 例: single woman, single room, single ticket
- 動詞: “to single (someone/something) out” → 「〜を選び出す、注目する」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: singl-
- 接尾語: 特になし(一語として完成している形)
英語の “single” は、元はラテン語 “singulus(1つひとつの、個々の)” に由来するとされています。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- “remain single” (独身のままでいる)
- “a single journey” (片道の旅)
- “the lead single” (リードシングル:アルバムの先行曲)
- “single chart” (シングルチャート:音楽ランキング)
- “single release” (シングルリリース:1曲のみの発売)
- “single fare” (シングル運賃:片道運賃)
- “single status” (独身である状態)
- “pop single” (ポップシングル:ポップスの一曲)
- “single bed” (シングルベッド)
- “single occupant” (1人しかいない居住者、または乗車者など)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “singulus” (「1つひとつの」、「個々の」)から派生。
- ニュアンス: 「1つだけである」「一人だけである」という意味合いが強く、「個別」「単独」といった響きを持ちます。
使用時の注意点や場面
- “single” という言葉は日常会話ではカジュアルに使われ、「未婚です」や「恋人がいません」という表現としてもよく使われます。
- 音楽関連ではややカジュアル〜フォーマル問わず使用可能。
- 英国式ではバスや電車の切符を買うときに “I’d like a single to ...” と言えば片道券を指します。
- 文章でも会話でも広く使われる語で、特に失礼な響きを持つ言葉ではありません。
4. 文法的な特徴と構文
【名詞用法】
- 可算名詞として扱われ、冠詞(a/an)や複数形(singles)を伴います。
- 例: “He is a single.” (やや不自然ですが文脈によっては「彼は独身者だ」という意味)
- 一般的には “He is single.”(形容詞用法)のほうが自然ですが、音楽などで “their newest single” のように使われるときは名詞です。
- 可算名詞として扱われ、冠詞(a/an)や複数形(singles)を伴います。
【形容詞用法】
- a single ticket, a single room, single women, など。
【動詞用法】
- “to single out” (〜を選び出す、〜に注目する)
- フォーマルな場面でも普通に使用される。
- “to single out” (〜を選び出す、〜に注目する)
イディオム
- single out: 「(を)目立たせる、選抜する」
- 例: “The teacher singled out Mary’s project for praise.”
- 例: “The teacher singled out Mary’s project for praise.”
- every single one: 「ひとつ残らず全部」
- 例: “She checked every single one of the documents.”
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “I’m single. How about you?”
- 「私、独身なんだけど。あなたはどう?」
- “Did you hear their new single? It’s amazing!”
- 「彼らの新曲(シングル)聴いた? すごくいいよ!」
- “I only have a single left in my wallet.”
- (主に米)「財布に1ドル紙幣が1枚しか残っていないよ。」
(ただしアメリカ英語では “a single” が1ドル札を指すことあり)
- (主に米)「財布に1ドル紙幣が1枚しか残っていないよ。」
ビジネスシーン
- “Our company released a new single for the upcoming campaign.”
- 「当社は次のキャンペーンに合わせて新しいシングル曲をリリースしました。」
- “We will need a single from each artist to showcase at the event.”
- 「イベントで紹介するため、各アーティストのシングルが必要になります。」
- “Please book me a single to London on Friday.”
- 「金曜日にロンドンまでの片道切符を予約してください。」(英国英語の言い方)
学術・フォーマル
- “According to the survey, the number of singles in urban areas is increasing.”
- 「調査によれば、都市部で独身者の数が増加している。」
- “The researcher focused on a single variable to isolate the effect.”
- 「研究者は効果を特定するため、単一の変数に着目した。」
- “In this context, ‘single’ indicates an individual element within the data set.”
- 「この文脈における“single”は、データセット内の個々の要素を示す。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “individual” (個々の)
- 日常会話ではあまり「独身」には使いませんが、「1つ1つの」「個人の」という意味では類似。
- 日常会話ではあまり「独身」には使いませんが、「1つ1つの」「個人の」という意味では類似。
- “one” (1つ)
- 単純に「ひとつ」という数を指すときは同じ意味合いで使われる。
- 単純に「ひとつ」という数を指すときは同じ意味合いで使われる。
- “solo” (単独)
- 特に音楽・パフォーマンスで使われ、バンドなしの1人プレイを指す場合も。
- 特に音楽・パフォーマンスで使われ、バンドなしの1人プレイを指す場合も。
- “unmarried person” (独身者)
- レジストはやや硬め。
- レジストはやや硬め。
- “one-way ticket” (片道切符)
- “single ticket” (英) と “one-way ticket” (米) でほぼ同義。
反意語 (Antonyms)
- “married” (既婚の/既婚者)
- 独身の反意語
- 独身の反意語
- “round trip” (往復)
- 片道切符の反意語
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈsɪŋ.ɡl/
- アメリカ英語でもイギリス英語でも大きな違いはありません。
- アクセントは “sin-” の母音部分に置かれます。
- 注意すべきは “ng” と “l” をしっかり発音すること。 “sin-gul” (シン・グル) に近いイメージです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “signal” (シグナル) と混同しないように注意。 “single” は “e” で終わる。
- 同音異義語: 特にはないが、“singer” (歌手) と発音が似ていそうで違うので注意。
- 文法上の混乱: “I’m single.” は形容詞で「独身です」という意味が自然だが、“He is a single.” と言うとやや不自然(「彼は独身者です」という名詞表現にはなるが、あまり使わない)。
- 資格試験: TOEICなどでも日常表現やチケット購入の場面描写で“single”が出る可能性がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “single” の頭文字 “S” は “Solo” の “S” と結びつけると覚えやすいかもしれません。
- “Solo (1人の)” とイメージして「たった1つ(1人)のもの」としての “single” を関連づけましょう。
- “Solo (1人の)” とイメージして「たった1つ(1人)のもの」としての “single” を関連づけましょう。
- また、音楽のシングル曲(Single)を想像すると「1曲だけのもの」というイメージが湧きやすいです。
以上が名詞 “single” の詳細解説です。日常会話でもビジネスでも音楽の話でも、さまざまなシーンで活躍する便利な単語ですので、ぜひ使いこなしてください。
意味のイメージ