最終更新日:2025/10/23

《おもに商用の文で》…に関して,…の点では(as regards)

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

regarding

IPA(発音記号)
前後置詞

《おもに商用の文で》…に関して,…の点では(as regards)

このボタンはなに?

新しいプロジェクトに関して、予算について話し合う必要があります。

このボタンはなに?
解説

以下では、前置詞“regarding”について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語: regarding

品詞: 前置詞 (preposition)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


B2: “regarding”はビジネスやフォーマルな文章で頻繁に見られ、中上級レベルの学習者が使い始める単語です。


英語での意味


  • about / concerning

    “~に関して”や“~について”という意味を持ちます。

日本語での意味


  • 「~に関して」「~について」

    これは特定の話題や問題について述べるときに使います。主にフォーマルな文脈やビジネスの場面で好まれる表現です。

使用イメージ

「regarding」は、メールやビジネス文書で「~に関して」と書きたい時に使われる、かしこまったニュアンスのある単語です。「about」よりも少しフォーマルな雰囲気を出したい時に便利です。

活用形


  • “regarding”は前置詞であり、動詞の活用のように形が変化することはありません。

他の品詞での例


  • 動詞としての “regard”: 「~をみなす」「~を尊重する」などの意味で使われます。

    例: “I regard him as a trustworthy friend.”(私は彼を信頼できる友人だとみなしている)


  • 名詞としての “regard”: 「配慮」「敬意」「尊重」などの意味を持ちます。

    例: “He showed great regard for her opinion.”(彼は彼女の意見を大いに尊重した)



2. 語構成と詳細な意味

“regarding”は、もともと「regard(みなす、考慮する)」という動詞から派生した形です。“re-”はフランス語やラテン語由来の接頭辞として「再び(popularly perceived)」のニュアンスがありますが、現在の英語の“regarding”は「考慮する」という動詞“regard”の進行形から派生した前置詞と捉えるのが一般的です。「~に関連して見る・考える」というイメージが基になっています。

関連語や派生語


  • “regard” (動詞・名詞)

  • “disregard” (動詞: ~を無視する / 名詞: 無視)

  • “regardless” (副詞: それにもかかわらず)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “Regarding your inquiry”

    (あなたの問い合わせに関して)

  2. “Regarding this proposal”

    (この提案に関して)

  3. “Any questions regarding the schedule”

    (スケジュールに関するご質問)

  4. “Information regarding the event”

    (イベントに関する情報)

  5. “Regarding this matter”

    (この件に関して)

  6. “Discussion regarding the budget”

    (予算に関する議論)

  7. “Statement regarding the incident”

    (その出来事に関する声明)

  8. “Inquiry regarding job openings”

    (求人に関する問い合わせ)

  9. “Concerns regarding customer service”

    (顧客対応に関する懸念)

  10. “Policy regarding refunds”

    (返金に関するポリシー)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “regarding”は、フランス語の“regarder”(見る、注視する)に由来し、中英語を経て現在の“regard”になりました。そこから、動詞“regard”の進行形・分詞形と似た形で“regarding”が「~に関して」の意味を持つ前置詞として使われるようになりました。

微妙なニュアンスや使用上の注意


  • 「about」とほぼ同じ意味ですが、「regarding」はよりフォーマルで、ビジネスや公的な場面で用いられがちです。日常会話では“about”の方が自然な場合が多いです。

  • 書き言葉やメールの Heading で「Regarding: 〇〇」と使われると、件名や見出しとして話題を示す場合があります。

使われるシーン


  • フォーマル: ビジネス文書、公式声明、アナウンス、法律文書など

  • カジュアル: 日常会話ではあまり使わず、“about”に置き換えることが多い


4. 文法的な特徴と構文


  • “regarding”は 前置詞 なので、後ろには 名詞代名詞 が続きます。

    例: “Regarding the plan, we have several concerns.”


  • “regarding”の後ろに that節 は直接続きません。動名詞や名詞句を用いる必要があります。

    × “Regarding that he left early is a problem.” (不自然)

    ○ “Regarding his early departure, there is a concern.” (自然)


  • フォーマル/カジュアルの差: 先述のとおり、フォーマルな文章に適しています。


  • 口語で「~について」なら“about”を使うほうが一般的です。



5. 実例と例文

それぞれの場面での使い方を示します。

日常会話 (カジュアル)


  1. “Regarding dinner, what do you want to eat tonight?”

    (夕食についてだけど、今夜は何が食べたい?)

    → 実際のカジュアルな会話では “About dinner” の方が自然に聞こえやすいです。


  2. “I have a question regarding the movie we watched last night.”

    (昨夜見た映画について質問があるんだけど。)


  3. “Regarding Mary’s party, don’t forget to bring some snacks.”

    (メアリーのパーティーについてだけど、スナックを忘れずに持っていってね。)


ビジネス (フォーマル)


  1. “Regarding your proposal, I will discuss it with the management team.”

    (ご提案に関しては、経営陣と協議いたします。)


  2. “We have received multiple inquiries regarding the new policy.”

    (新しい方針に関して複数のお問い合わせをいただいております。)


  3. “I would like to clarify a few points regarding the contract.”

    (契約に関して、いくつかの点を明確にしたいと思います。)


学術的・学術論文


  1. “Many studies have been conducted regarding the effects of climate change on agriculture.”

    (気候変動が農業に及ぼす影響に関して、多くの研究が行われてきました。)


  2. “The author raises an important question regarding social inequalities in urban areas.”

    (著者は都市部における社会的不平等に関して重要な問題提起をしている。)


  3. “There is an ongoing debate regarding the ethical implications of artificial intelligence.”

    (人工知能の倫理的影響に関しては、継続的な議論がある。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “about”


    • 日本語訳: 「~について」

    • 違い: 一般的で最も広い使い方ができる。カジュアルな場面からフォーマルまで幅広く使える。「regarding」に比べると口語的。


  2. “concerning”


    • 日本語訳: 「~に関して」

    • 違い: “regarding”とほとんど同じ意味。ややフォーマルで、文章で使われることが多い。


  3. “with respect to” / “with regard to”


    • 日本語訳: 「~に関して」

    • 違い: 非常にフォーマルで、ビジネスや学術的文脈で好まれる。


  4. “pertaining to”


    • 日本語訳: 「~に関係している」

    • 違い: 文章でフォーマルに使われる。やや硬い印象。


反意語


  • 厳密な反意語は存在しませんが、強いて言えば「irrelevant to(〜とは無関係の)」のように“regarding”の意味合いから外れた表現は対極にあるといえます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(国際音声記号):


    • アメリカ英語: /rɪˈɡɑːrdɪŋ/

    • アクセントは「rɪ-GAR-dɪŋ」の第二音節“gar”に強勢があります。

    • イギリス英語: /rɪˈɡɑːdɪŋ/

    • 音の違いは“r”や“ɑː”の発音の仕方が変わりますが、アクセント位置は同じ。


  • よくある間違い:


    • 第2音節を強く発音しないで“re-GAR-ding”が弱くなると不自然になりやすいです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • × reguarding

    • × regardeing

    • 正しくは「regarding」です。


  2. 同音/類似表現と混同


    • “in regard to”や “with regard to” と混同して文が冗長になる場合があります。

      例: “In regard to regarding this matter.” → これは冗長なので避けるべき。


  3. “regarding to”と書いてしまう


    • “regarding”自体が前置詞なので、後ろにさらに“to”をつけてしまう間違いをしやすい点。

      例: × “Regarding to your question …” → ○ “Regarding your question …”


  4. 試験対策


    • TOEICや英検などビジネスやフォーマルな文章を読む試験でよく見かけます。

    • 「メールの件名」や「案内文の書き出し」で特に出題されることが多いです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “re-” + “gard” + “-ing”という形をイメージすると、「もう一度見ている(considering)」→「~に関して考える」という連想がしやすいです。

  • ビジネスメールでの “Regarding:” は件名や題目を示すサインだと覚えておくと便利です。

  • “about”⇒カジュアル,“regarding”⇒フォーマルと対比することで使い分けを覚えましょう。


以上が、前置詞“regarding”の詳細解説です。ビジネスやフォーマルなシーンでよく使われる単語ですので、脱カジュアルな文書を作成するときに非常に重宝します。スペルや用法をしっかり確認して、適切に使ってみてください。

意味のイメージ
regarding
意味(1)

《おもに商用の文で》…に関して,…の点では(as regards)

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★