最終更新日:2025/09/20

〈C〉押すこと, 圧迫 / 〈U〉《the~》(新聞・雑誌・ラジオ・テレビなどの)報道機関

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元となった辞書の項目

press

IPA(発音記号)
名詞

〈C〉押すこと, 圧迫 / 〈U〉《the~》(新聞・雑誌・ラジオ・テレビなどの)報道機関

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かつては報道の自由はなかった。

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解説

以下では、名詞としての「press」を、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

単語: press

品詞: 名詞 (通常 [the press] と冠詞を伴って「報道機関・新聞雑誌・マスコミ」を指すほか、「印刷機」や「圧力をかける装置」などの具体的な機械を指す場合もあります)

英語での意味:


  • “press” = (1) newspapers, magazines, and other news media (collectively), (2) a printing machine or device used to apply pressure.

日本語での意味:

1) 報道機関・メディア全般(新聞、雑誌、ニュースサイトなど)

「いろいろなニュースを発信するマスコミを指すときに使われます。特に ‘the press’ という言い方がよくされます。」

2) 印刷機やプレス機(圧をかける機械)

「紙や金属を押し付けたり、加工したりする機械です。新聞を印刷する装置に由来しています。」

活用形

名詞なので、基本的に複数形は “presses” となります。


  • 単数形: press

  • 複数形: presses

他の品詞での例


  • 動詞 “to press” 「押す・押すように要請する」の意味になります。

  • 形容詞 “pressing” 「差し迫った・緊急の」の意味で使われることがあります。

  • 派生語 “pressure” (名詞) 「圧力」なども関連があります。

CEFRレベル(目安)


  • B1(中級)程度: 日常生活や基本的な報道に関わる語彙として重要ですが、一部の用法は抽象的なので中級以上を目安とする見方もあります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語・接尾語は特になし。

  • 語源はラテン語の “pressare” (押す)に由来し、「圧力をかける」のニュアンスが含まれます。

よく使われるコロケーション10選


  1. press conference(記者会見)

  2. press release(報道発表・プレスリリース)

  3. press coverage(報道範囲、報道の扱い)

  4. press freedom(報道の自由)

  5. press corps(取材団・記者団)

  6. the national press(全国紙・全国メディア)

  7. press photographer(報道写真家)

  8. press pass(プレスパス・取材許可証)

  9. printing press(印刷機)

  10. hot off the press(印刷したて・話題の最新情報)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “pressare” (押す) → フランス語 “presse” → 中英語を経て現代英語の “press” となりました。

  • 元々は「押す」という物理的な意味合いが強かったのが、印刷の機械や新聞を刷る場面で広く使われるようになり、そこから転じて「新聞・報道機関」を指すようになりました。

使用時の微妙なニュアンス


  • “the press” と定冠詞をつけることで「世の中の報道機関全体」を指し、比較的フォーマルな文書やスピーチでよく用いられます。

  • カジュアルな会話では “the media” と同じ要領で使われることもあります。

  • 単に “a press” と言うと「印刷機」や「押し潰す機械」を意味するため、文脈に注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 “press” は可算・不可算ともに使用されます。報道機関としての “the press” は通常単数扱いすることが多いです。

  • “press” が報道を意味するときは、しばしば抽象的かつ集合的に用いられます。

  • 「印刷機」や「プレス機」の場合は数えられる実体のあるものとして扱うので、“a press”/“presses” として可算名詞で用いられます。

よく使われる構文・イディオム


  • “freedom of the press” 「報道の自由」

  • “press for something” (動詞表現) 「~を強く要求する」

  • “to go to press” 「印刷にかかる」または「掲載に向けて準備中である」

  • “hot off the press” 「印刷(情報)したての最新のニュース」

  • “press in” や “press on” (動詞フレーズ) は「押し進む、継続する」の意味(関連表現)。


5. 実例と例文

日常会話


  1. “Have you seen the press this morning? There’s a big story about our local festival.”

    「今朝の新聞見た? うちの地域のお祭りの大きな記事が載ってるんだって。」

  2. “I heard a rumor that the press is going to publish a review of that new café.”

    「噂だけど、あの新しいカフェのレビューが新聞に載るらしいよ。」

  3. “The press here is more focused on celebrity gossip than real news.”

    「ここの出版物は本当のニュースより、有名人のゴシップに注目しているね。」

ビジネス


  1. “We need to schedule a press conference to announce our new product line.”

    「私たちの新製品ラインを発表するために、記者会見を予定する必要があります。」

  2. “The corporate press release will be sent out tomorrow morning.”

    「企業のプレスリリースは明日の朝に配信される予定です。」

  3. “They received a lot of positive press coverage after the charity event.”

    「チャリティーイベントの後、彼らはとても好意的に報道されたよ。」

学術的な文脈


  1. “Historical analyses often rely on archival press materials.”

    「歴史的な分析では、しばしば新聞などのアーカイブ資料に頼ります。」

  2. “Freedom of the press is a fundamental principle in democratic societies.”

    「報道の自由は、民主社会における基本的な原則です。」

  3. “The invention of the printing press revolutionized the dissemination of knowledge in Europe.”

    「印刷機の発明によって、ヨーロッパにおける知識の普及が革命的に進みました。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (近い意味)


  • “media” (メディア): 報道機関に加え、テレビ・ラジオ・インターネットなど幅広い媒介全般を指す。

  • “publications” (出版物): 書籍や雑誌など刊行物を主に指す。報道に限らない。

  • “news outlets” (ニュース発信元): テレビ局やニュースサイトなど、より広域の報道媒体。

反意語


  • “private communication” (個人的なコミュニケーション): 公に情報を広める “press” とは逆で、個人間のやりとりを指す。

  • 他に報道そのものの「反意語」はあまり明確ではありませんが、秘匿や非公開情報 (confidential information) などは対照的となります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(国際音声記号): /pres/

  • アメリカ英語(US): [prɛs] (「プレス」に近い音)

  • イギリス英語(UK): [pres] (USと大きな違いはないが、やや短めにはっきり発音する傾向)

  • アクセントは先頭の “pre” 部分に。

  • よくある誤りとしては /priːs/(プリース)のように伸ばしてしまう場合がありますが、正しくは短い “e” の音です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “press” と “prees” や “presse” を間違えやすいことがあります。

  • 同音異義語との混同: 大きな同音異義語はありませんが、スペルの似た “press” (動詞も同形) と “pressure” (名詞) を混同しがちです。

  • TOEIC/英検などの試験対策: “press conference,” “press release” などのビジネスシーンで頻出するコロケーションが出題されることが多いので、まとめて覚えておくと得点につながります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「プレス(押す)」も日本語になっているので、「何かを押して情報を伝える」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • “the press” と言えば「世間に向けて情報を押し出す → 報道機関」を連想すると記憶に残りやすいでしょう。

  • “press” は “pressure” の短い形として覚え、「押す」「圧力」がベースにあるとイメージするとGOODです。


以上が名詞「press」に関する詳細な解説です。報道機関や印刷機、コロケーションなど多義的に使われる一方で、元々は「押す」という意味から派生している点を押さえておくと理解が深まります。ぜひ学習にお役立てください。

意味のイメージ
press
意味(1)

〈C〉押すこと, 圧迫 / 〈U〉《the~》(新聞・雑誌・ラジオ・テレビなどの)報道機関

意味(2)

《a~》押すこと,圧迫;握り締めること

意味(3)

〈C〉圧搾(縮),締め具,(果汁の)しぼり機

意味(4)

〈C〉《通例P-》印刷所,発行所

意味(5)

〈U〉印刷

意味(6)

《the~》(新聞・雑誌・ラジオ・テレビなどの)報道機関,言論界;《集合的に》報道陣,新聞(雑誌)記者

意味(7)

〈C〉《単数形で》(新聞での)論評,取り上げ方

意味(8)

〈U〉(押し合う)雑踏,人だかり,群衆

意味(9)

〈U〉(事態・仕事などの)切迫していること,火急,急迫

意味(10)

〈C〉《話》アイロンをかけること

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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