『落花生』,南京(なんきん)豆,ピーナッツ(《英》groundnut) / (1年草の)落花生;ピーナッツのさや / 《複数形で》《米俗》つまらない絹(物);ごく少額の金
peanut
1. 基本情報と概要
英単語: peanut
品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)
日本語の意味: ピーナッツ、落花生
「peanut」は、小さくて硬い殻に包まれた食用の種(正確にはマメ科の植物)を指します。日本語では「ピーナッツ」または「落花生」と呼ばれます。スナックとしてそのまま食べたり、「ピーナッツバター」などの加工食品の材料にしたりと、日常的によく使われる単語です。また、金額や価値が「とても少ない」という比喩的な表現にも使われます。たとえば「for peanuts」という形で、「安い値段で」や「低賃金で」というニュアンスになります。
活用形:
- 単数形: peanut
- 複数形: peanuts
- 単数形: peanut
他の品詞例:
- 形容詞的表現として “peanut butter” のように名詞を修飾する形(ただし、これは厳密には複合名詞の扱いが多いです)
- “peanutty” という形容詞形(「ピーナッツ風味の」)もまれに使われることがあります
- 形容詞的表現として “peanut butter” のように名詞を修飾する形(ただし、これは厳密には複合名詞の扱いが多いです)
CEFRレベル: A2(初級)
日常の食べ物として覚える単語であり、比較的早い段階で覚える表現・語彙ですが、いくつか派生的な使い方を知るにはもう少し学習が進んでからでもよいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- “pea” + “nut” が結びついて生まれた単語で、文字通り「エンドウ豆(pea)のようなナッツ(nut)」という成り立ちです。ただし、実際はナッツ(木の実)ではなく、マメ科の植物に分類されます。
関連語や派生語:
- peanut butter(ピーナッツバター)
- peanut gallery(「ピーナッツギャラリー」、安い席や素人の見物席に対する俗語)
- peanut oil(ピーナッツオイル)
- peanut allergy(ピーナッツアレルギー)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- peanut butter(ピーナッツバター)
- peanut allergy(ピーナッツアレルギー)
- roasted peanuts(ローストピーナッツ)
- salted peanuts(塩味のピーナッツ)
- peanut oil(ピーナッツオイル)
- peanut shell(ピーナッツの殻)
- peanut sauce(ピーナッツソース)
- peanut brittle(ピーナッツ入りキャンディ)
- peanut kernel(ピーナッツの中身)
- peanut harvest(ピーナッツの収穫)
3. 語源とニュアンス
語源:
「peanut」という単語は、17世紀〜18世紀頃に “pea” + “nut” が組み合わさって生まれたとされています。アメリカでは “goober” や “groundnut” などの別称でも呼ばれる場合があります。
ニュアンスや使用時の注意点:
- 比喩表現として 「peanuts」 (複数形) で「少額」、「とても取るに足らないもの」という意味を表すことがあります。たとえば “They paid me peanuts.” と言えば、「とても少ない賃金しか払ってもらえなかった」というニュアンスになります。
- 口語でも文章でも広く使われる単語で、カジュアルな場面から日常会話、料理のレシピまで多岐にわたります。ただし、ビジネスシーンなどで金銭の価値を卑下するような使い方で “peanuts” を使うと、ネガティブな印象になりがちなので注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable): 通常は可算名詞として扱い、複数形 “peanuts” がよく使われます。
- 「自分はピーナッツアレルギーがある」と言うときなど、単数・複数どちらも可能ですが、食用としての一般的な扱いの際は複数形が多く使われます。
- 熟語・イディオム:
- for peanuts: 「ごくわずかな金額で」「安い値段で」
- peanut gallery: 「素人の観客席」、「やじを飛ばす人たち」など
- peanut brain: 「頭の中身がピーナッツのように小さい」という侮辱的表現で、「頭の悪い人」といったニュアンス
- for peanuts: 「ごくわずかな金額で」「安い値段で」
フォーマル/カジュアル:
- “peanut” 自体は非常にカジュアルかつ日常的な単語です。ビジネス文書などでも料理関連、アレルギー関連の話題で使われることがありますが、比喩的な使い方はややくだけた印象があります。
5. 実例と例文
ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈それぞれで、3つずつ例文を紹介します。自然な英語表現を重視しています。
(1) 日常会話
“I always keep a bag of roasted peanuts in my car for a quick snack.”
(車にちょっとしたおやつ用にローストピーナッツを常備しているんだ。)“Could you pass me the peanut butter? I want some on my toast.”
(トーストに塗りたいから、ピーナッツバター取ってもらえる?)“I’m allergic to peanuts, so I have to be very careful with what I eat.”
(ピーナッツアレルギーなので、食べるものにすごく気をつけなきゃいけないんだ。)
(2) ビジネス
“The company paid him peanuts compared to the amount of work he did.”
(彼が行った仕事量に比べて、会社は彼にほんのわずかしか払わなかった。)“Peanut production has been a major source of revenue for the agricultural sector.”
(ピーナッツの生産は農業部門にとって主要な収入源となってきた。)“We need to consider peanut allergy protocols when planning our catered events.”
(ケータリングを計画する際、ピーナッツアレルギーに関する対応を検討する必要がある。)
(3) 学術的・専門的
“Recent studies reveal new processing methods to reduce peanut allergenicity.”
(最近の研究では、ピーナッツのアレルギー反応を減らす新しい加工法が明らかにされている。)“The peanut, although commonly regarded as a nut, is in fact a legume belonging to the bean family.”
(ピーナッツは一般的にはナッツとみなされがちだが、実際には豆科に属するマメの一種である。)“Genetic research on peanut plants has led to more drought-resistant varieties.”
(ピーナッツ植物に関する遺伝子研究は、より干ばつに強い品種の開発につながっている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- groundnut(グラウンドナット): 主にイギリス英語で使われることがある。意味はほぼ「ピーナッツ」。
- goober(グーバー): アメリカ南部で使われる俗称。
- legume(マメ科植物): 豆類全般を指すため、ピーナッツだけを指すわけではありません。
- groundnut(グラウンドナット): 主にイギリス英語で使われることがある。意味はほぼ「ピーナッツ」。
反意語
- 明確な反意語はありませんが、ピーナッツと対比されるナッツとして「almond(アーモンド)」や「walnut(クルミ)」などがあります。こちらは正真正銘の木の実であり、ピーナッツはマメ科という違いがあります。
ニュアンス・使い方の違い
- “goober” は非常に口語的で地域限定(アメリカ南部など)。
- “groundnut” は農業や植物学的な文脈で使われることがありますが、一般の会話ではあまり一般的ではありません。
- “goober” は非常に口語的で地域限定(アメリカ南部など)。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈpiː.nʌt/ (主にイギリス英語), /ˈpiː.nət/ (主にアメリカ英語)
- アクセント(強勢): 先頭の “pe-” に強勢があります。
- よくある発音の間違い: 「ピーナット」と言うよりは「ピー(強く)ナット(弱く)」と発音するイメージです。アメリカ英語では “nut” の母音がやや曖昧母音(シュワー)に近くなることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “penut” や “peanutt” などと書き間違えるケース
- 同音異義語との混同: “pea” と “pee” (小便をする)を混同しないように注意
- 試験対策: TOEICや英検などでは、アレルギーや農業生産などのトピックで登場する可能性があります。比喩表現として “peanuts” =「少額」という使われ方が出題されることもあるので注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「pea + nut」というスペリングと語源を思い出せば、つづりを間違えにくくなります。
- ピーナッツが木の上ではなく土の中(地面近く)で育つことをイメージすると「groundnut」という別名とも関連づけやすいでしょう。
- 「peanuts(=少しのお金)」という表現は「ピーナッツは小さくて価値が低そう」というイメージとあわせて覚えると覚えやすいです。
以上が名詞「peanut」の詳細な解説です。日常会話や料理、アレルギー、そして比喩表現など、いろいろなシーンで活用できる単語ですので、ぜひ活用してみてください。
落花生,南京(なんきん)豆,ピーナッツ(《英》groundnut)
(1年草の)落花生;ピーナッツのさや
《複数形で》《米俗》つまらない絹(物);ごく少額の金