go
以下では、名詞としての “go” をできるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
・(英) “go” (noun):
1) An attempt or try.(試み・挑戦)
2) A turn in a game.(ゲームなどで順番が回ってきたときの「番」)
3) Energy or spirit.(元気・活力)
4) (less common) A success or approval.(成功や承認の意)
・(日) 「挑戦」や「試み」を指すときに「やってみる」「挑戦してみる」というニュアンスで使われます。ボードゲームなどでは「あなたの番!」のように「番」を表す名詞としても使われます。エネルギッシュ・元気いっぱいな様子を指すこともあります。比較的カジュアルな場面でよく耳にしますが、正式な文面でも意味が伝わりやすい便利な単語です。
品詞と活用形
- 品詞:名詞 (noun)
- 通常、動詞形の “go” は不規則活用(go - went - gone)をしますが、名詞としての “go” は可算名詞として扱われ、複数形は “goes” となります。
- 例) “We all had several goes at solving the puzzle.”(私たちはそのパズルを解くのに何度か挑戦した)
他の品詞
- 動詞 “go” (行く)
- 関連形容詞としては特にありませんが、「go-to」というフレーズで形容詞的に使われることがあります。(例: “This café is my go-to place.”)
CEFR レベルの目安
- B1(中級)
- 「go」という単語自体はA1レベルから知識として出やすいですが、名詞としての使い方やイディオム(have a go, give it a goなど)の理解は、もう少し踏み込んだ中級レベルに相当します。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- “go” は非常に短い単語で、接頭語・接尾語・語幹の分割は特にありません。
他の単語との関連性(派生語や類縁語)
- “go-ahead” (名詞/形容詞): 承認・許可、または「前進する」という意味。
- “go-to” (形容詞的表現): 「頼りになる」「いつも行く」「お気に入りの」といった意味。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- have a go at (something) → (~を)試してみる
- give it a go → それをやってみる
- it’s your go → あなたの番だ
- on the go → 忙しく動き回っている、常に動き続けている
- in one go → 一気に、一度に
- make a go of (something) → (物事)をうまくやり遂げる、成功させる
- have a second go → もう一度挑戦する
- a no-go → 不可能なこと、許可されないこと
- everything is a go → すべてが順調、準備万端
- a go at success → 成功への挑戦
3. 語源とニュアンス
語源
- “go” は古英語 “gān” から来る動詞 “go” が元になっています。名詞として使われ始めた時期ははっきりしませんが、「行く」という動作から「挑戦する」→「挑戦」という意味へと派生し、さらにゲームなどの中で「順番」という意味を持つようになったと考えられています。
ニュアンス・使用時の注意点
- カジュアルな場面:日常会話やインフォーマルな文脈で「やってみる」「試してみる」というときに多用されます。
- フォーマルな場面:書き言葉やビジネス文書でも「another go at the project」などと書かれることはありますが、あまり砕けすぎないように注意が必要です。
- エネルギッシュさ:名詞として “go” が「活力」を意味するときはやや口語的です。「He’s full of go.」という言い方はあまり書き言葉としては多用されません。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての可算・不可算の判断
- 基本的には可算名詞として扱われ、複数形 “goes” をとります。
例) “We all took our goes at the game.”
- 基本的には可算名詞として扱われ、複数形 “goes” をとります。
一般的な構文 / イディオム
- have a go: “Let me have a go.”(やらせて)
- give it a go: “Why not give it a go?”(試してみたら?)
- it’s your go: 主にゲームなどのシーンで使う「あなたの番」
- have a go: “Let me have a go.”(やらせて)
フォーマル/カジュアル
- 「挑戦する」の意味でカジュアルな日常会話に頻出
- ビジネスメールなどで使う場合は多少くだけた印象になる
- 「挑戦する」の意味でカジュアルな日常会話に頻出
5. 実例と例文
日常会話での例 (カジュアル)
“I’ve never tried rock climbing before. Should I have a go?”
- 「ロッククライミングはまだやったことがないんだ。やってみようかな?」
“It’s your go to roll the dice.”
- 「サイコロを振るのはあなたの番だよ。」
“Let’s give it a go and see what happens.”
- 「とりあえずやってみて、どうなるか見てみよう。」
ビジネスでの例 (ややフォーマル)
“We can have another go at improving the user interface.”
- 「ユーザーインターフェースを改善するために、もう一度取り組んでみましょう。」
“It seems everything is a go for the product launch.”
- 「商品のローンチに向けてすべてが準備万端のようです。」
“I believe we should make a go of expanding into new markets.”
- 「新しい市場への拡大を成功させるべきだと考えています。」
学術的な文脈での例
“After several goes at the experiment, we finally achieved consistent results.”
- 「何度か実験を試したのち、ついに安定した結果を得ました。」
“We gave this theory another go, but the data didn’t support it.”
- 「この理論をもう一度検証してみましたが、データはそれを支持しませんでした。」
“In one go, the researchers collected all the necessary samples.”
- 「研究者たちは一度にすべての必要なサンプルを採取した。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
try(トライ)
- 「挑戦」「試み」という点でほぼ同義。でもより一般的。
- “I’ll give it a try.” / “I’ll give it a go.” どちらも「やってみる」という意味。
- 「挑戦」「試み」という点でほぼ同義。でもより一般的。
attempt(アテンプト)
- フォーマル寄りで、「試みる」という意味。
- “We made an attempt to fix the issue.”(私たちはその問題を解決しようと試みた。)
- フォーマル寄りで、「試みる」という意味。
shot(ショット)
- 口語的。「やってみる」「試してみる」というニュアンスが強い。
- “I’ll give it a shot.”(やってみるよ。)
- 口語的。「やってみる」「試してみる」というニュアンスが強い。
反意語
- inactivity(不活発)
- failure(失敗)
- stop(停止)
これらは “go” の「試み」「活力」とは正反対のイメージを持つ言葉です。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- アメリカ英語: /goʊ/
- イギリス英語: /gəʊ/
- アメリカ英語: /goʊ/
アクセントは1音節なので特に強勢の移動はありません。「g」の子音と、その後の母音「o」の音に注意します。
日本人学習者は「ゴウ」と伸ばしすぎたり、「ゴ」と短く発音しすぎたりする間違いが起こりやすいので、アメリカ英語の場合は少し口を丸めながら「ゴウ」、イギリス英語の場合は「ゴウ」に近い音を短めにするイメージぜひ覚えておきましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 動詞と名詞の混同
- “I will go” と書きたかったのに “I will a go” としてしまうなど、動詞と名詞を混乱しやすい。
- “I will go” と書きたかったのに “I will a go” としてしまうなど、動詞と名詞を混乱しやすい。
- 同音異義語との区別
- “go” (動詞) / “go” (名詞) はスペルや音が同じで文法上の役割が異なるので、文脈に注意。
- “go” (動詞) / “go” (名詞) はスペルや音が同じで文法上の役割が異なるので、文脈に注意。
- TOEIC・英検などの試験でも「have a go」「give it a go」などの熟語表現が出てくることがある
- 特に会話文やイディオム問題で問われやすい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「挑戦」「番」というイメージ
- ゲームで「自分がコマを動かす番がくる」というところから、自然と「じゃあやってみる!」という流れを頭に思い浮かべると「have a go」が覚えやすくなります。
- ゲームで「自分がコマを動かす番がくる」というところから、自然と「じゃあやってみる!」という流れを頭に思い浮かべると「have a go」が覚えやすくなります。
- 英語学習テクニック
- 「試してみる」「挑戦する」を言いたくなったら必ず “give it a go”“have a go” を使ってみる習慣をつけると、自然に身につきます。
- 「試してみる」「挑戦する」を言いたくなったら必ず “give it a go”“have a go” を使ってみる習慣をつけると、自然に身につきます。
- 音(go)も短くて覚えやすい
- シンプルだからこそ、名詞/動詞の使い分けができるかがポイントです。
まとめると、名詞としての “go” は「やってみる挑戦」「番」「活力」などを表す便利な単語です。動詞 “go” と分けて覚えることで多彩な表現が広がるので、ぜひ積極的に使ってみてください。
進むこと,進行
〈ゲームなどの〉順番
〈行為の〉1回
始まり,開始点