最終更新日:2025/10/31

進むこと,進行 / 〈ゲームなどの〉順番 / 〈行為の〉1回 / 始まり,開始点

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元となった辞書の項目

go

IPA(発音記号)
名詞

進むこと,進行 / 〈ゲームなどの〉順番 / 〈行為の〉1回 / 始まり,開始点

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解説

以下では、名詞としての “go” をできるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)

・(英) “go” (noun):

1) An attempt or try.(試み・挑戦)

2) A turn in a game.(ゲームなどで順番が回ってきたときの「番」)

3) Energy or spirit.(元気・活力)

4) (less common) A success or approval.(成功や承認の意)

・(日) 「挑戦」や「試み」を指すときに「やってみる」「挑戦してみる」というニュアンスで使われます。ボードゲームなどでは「あなたの番!」のように「番」を表す名詞としても使われます。エネルギッシュ・元気いっぱいな様子を指すこともあります。比較的カジュアルな場面でよく耳にしますが、正式な文面でも意味が伝わりやすい便利な単語です。

品詞と活用形


  • 品詞:名詞 (noun)

  • 通常、動詞形の “go” は不規則活用(go - went - gone)をしますが、名詞としての “go” は可算名詞として扱われ、複数形は “goes” となります。


    • 例) “We all had several goes at solving the puzzle.”(私たちはそのパズルを解くのに何度か挑戦した)


他の品詞


  • 動詞 “go” (行く)

  • 関連形容詞としては特にありませんが、「go-to」というフレーズで形容詞的に使われることがあります。(例: “This café is my go-to place.”)

CEFR レベルの目安


  • B1(中級)


    • 「go」という単語自体はA1レベルから知識として出やすいですが、名詞としての使い方やイディオム(have a go, give it a goなど)の理解は、もう少し踏み込んだ中級レベルに相当します。



2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • “go” は非常に短い単語で、接頭語・接尾語・語幹の分割は特にありません。

他の単語との関連性(派生語や類縁語)


  • “go-ahead” (名詞/形容詞): 承認・許可、または「前進する」という意味。

  • “go-to” (形容詞的表現): 「頼りになる」「いつも行く」「お気に入りの」といった意味。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選


  1. have a go at (something) → (~を)試してみる

  2. give it a go → それをやってみる

  3. it’s your go → あなたの番だ

  4. on the go → 忙しく動き回っている、常に動き続けている

  5. in one go → 一気に、一度に

  6. make a go of (something) → (物事)をうまくやり遂げる、成功させる

  7. have a second go → もう一度挑戦する

  8. a no-go → 不可能なこと、許可されないこと

  9. everything is a go → すべてが順調、準備万端

  10. a go at success → 成功への挑戦


3. 語源とニュアンス

語源


  • “go” は古英語 “gān” から来る動詞 “go” が元になっています。名詞として使われ始めた時期ははっきりしませんが、「行く」という動作から「挑戦する」→「挑戦」という意味へと派生し、さらにゲームなどの中で「順番」という意味を持つようになったと考えられています。

ニュアンス・使用時の注意点


  • カジュアルな場面:日常会話やインフォーマルな文脈で「やってみる」「試してみる」というときに多用されます。

  • フォーマルな場面:書き言葉やビジネス文書でも「another go at the project」などと書かれることはありますが、あまり砕けすぎないように注意が必要です。

  • エネルギッシュさ:名詞として “go” が「活力」を意味するときはやや口語的です。「He’s full of go.」という言い方はあまり書き言葉としては多用されません。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞としての可算・不可算の判断


    • 基本的には可算名詞として扱われ、複数形 “goes” をとります。

      例) “We all took our goes at the game.”


  2. 一般的な構文 / イディオム


    • have a go: “Let me have a go.”(やらせて)

    • give it a go: “Why not give it a go?”(試してみたら?)

    • it’s your go: 主にゲームなどのシーンで使う「あなたの番」


  3. フォーマル/カジュアル


    • 「挑戦する」の意味でカジュアルな日常会話に頻出

    • ビジネスメールなどで使う場合は多少くだけた印象になる



5. 実例と例文

日常会話での例 (カジュアル)


  1. “I’ve never tried rock climbing before. Should I have a go?”


    • 「ロッククライミングはまだやったことがないんだ。やってみようかな?」


  2. “It’s your go to roll the dice.”


    • 「サイコロを振るのはあなたの番だよ。」


  3. “Let’s give it a go and see what happens.”


    • 「とりあえずやってみて、どうなるか見てみよう。」


ビジネスでの例 (ややフォーマル)


  1. “We can have another go at improving the user interface.”


    • 「ユーザーインターフェースを改善するために、もう一度取り組んでみましょう。」


  2. “It seems everything is a go for the product launch.”


    • 「商品のローンチに向けてすべてが準備万端のようです。」


  3. “I believe we should make a go of expanding into new markets.”


    • 「新しい市場への拡大を成功させるべきだと考えています。」


学術的な文脈での例


  1. “After several goes at the experiment, we finally achieved consistent results.”


    • 「何度か実験を試したのち、ついに安定した結果を得ました。」


  2. “We gave this theory another go, but the data didn’t support it.”


    • 「この理論をもう一度検証してみましたが、データはそれを支持しませんでした。」


  3. “In one go, the researchers collected all the necessary samples.”


    • 「研究者たちは一度にすべての必要なサンプルを採取した。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. try(トライ)


    • 「挑戦」「試み」という点でほぼ同義。でもより一般的。

    • “I’ll give it a try.” / “I’ll give it a go.” どちらも「やってみる」という意味。


  2. attempt(アテンプト)


    • フォーマル寄りで、「試みる」という意味。

    • “We made an attempt to fix the issue.”(私たちはその問題を解決しようと試みた。)


  3. shot(ショット)


    • 口語的。「やってみる」「試してみる」というニュアンスが強い。

    • “I’ll give it a shot.”(やってみるよ。)


反意語


  • inactivity(不活発)

  • failure(失敗)

  • stop(停止)

これらは “go” の「試み」「活力」とは正反対のイメージを持つ言葉です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語: /goʊ/

    • イギリス英語: /gəʊ/


  • アクセントは1音節なので特に強勢の移動はありません。「g」の子音と、その後の母音「o」の音に注意します。


  • 日本人学習者は「ゴウ」と伸ばしすぎたり、「ゴ」と短く発音しすぎたりする間違いが起こりやすいので、アメリカ英語の場合は少し口を丸めながら「ゴウ」、イギリス英語の場合は「ゴウ」に近い音を短めにするイメージぜひ覚えておきましょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 動詞と名詞の混同


    • “I will go” と書きたかったのに “I will a go” としてしまうなど、動詞と名詞を混乱しやすい。


  2. 同音異義語との区別


    • “go” (動詞) / “go” (名詞) はスペルや音が同じで文法上の役割が異なるので、文脈に注意。


  3. TOEIC・英検などの試験でも「have a go」「give it a go」などの熟語表現が出てくることがある


    • 特に会話文やイディオム問題で問われやすい。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  1. 「挑戦」「番」というイメージ


    • ゲームで「自分がコマを動かす番がくる」というところから、自然と「じゃあやってみる!」という流れを頭に思い浮かべると「have a go」が覚えやすくなります。


  2. 英語学習テクニック


    • 「試してみる」「挑戦する」を言いたくなったら必ず “give it a go”“have a go” を使ってみる習慣をつけると、自然に身につきます。


  3. 音(go)も短くて覚えやすい


    • シンプルだからこそ、名詞/動詞の使い分けができるかがポイントです。



まとめると、名詞としての “go” は「やってみる挑戦」「番」「活力」などを表す便利な単語です。動詞 “go” と分けて覚えることで多彩な表現が広がるので、ぜひ積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
go
意味(1)

進むこと,進行

意味(2)
意味(3)

〈ゲームなどの〉順番

意味(4)

〈行為の〉1回

意味(5)

始まり,開始点

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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