glide
名詞 “glide” の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語の意味: “glide” (noun) – a smooth and continuous movement without any noticeable jumps or interruptions.
日本語の意味: 「滑空」「滑走」「すべるような動き」という意味の名詞です。物が摩擦を感じさせず、静かに流れるように移動するさまを指します。「鳥が翼をあまり動かさずに静かに滑空する」「スケートで滑る際の滑らかな動き」のイメージです。
「ゆったりとした、なめらかな動き」を表す単語で、速さよりも優雅さや静かな移動感を強調するときに使います。
品詞
- 名詞 (noun): glide
- 動詞 (verb): glide (e.g., to glide across the ice)
活用形
- 名詞としては、可算名詞として “a glide” と表現できます。複数形は “glides” です。
- 動詞としては、現在形 “glide”, 過去形 “glided”, 過去分詞 “glided”, 現在分詞 “gliding” となります。
他の品詞形
- 動詞形: to glide —「滑る」「滑空する」「動く」など。
CEFR レベルの目安: B1 (中級)
- B1 レベル: 日常的な状況で新しい語をある程度理解できる。話し言葉や文章でも「滑らかに動く」というイメージを理解しやすいレベル。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
“glide” は明確な接頭語・接尾語を含まない一語です。語幹自体が “glide” となります。
派生語や類縁語
- “glider” (名詞) – グライダー(滑空機)、または滑空する人
- “gliding” (形容詞/動名詞) – 滑空している、滑空すること
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- “a smooth glide” – 滑らかな滑空
- “to take a glide” – スッと滑ること
- “a glide path” – 着陸進入 (航空用語) / 目標達成に向けた道筋
- “glide slope” – グライドスロープ (航空用語)
- “final glide” – 最終的な滑空 / 最終段階の動き
- “glide effortlessly” – 苦もなく滑る
- “glide across the ice” – 氷の上を滑る
- “glide through the water” – 水中をスイッと移動する
- “glide down the hill” – 丘を滑り降りる
- “glide into position” – 位置にスッと収まる、滑空するように場所へ入る
3. 語源とニュアンス
語源
- “glide” は古英語の “glīdan” や古ノルド語の “glīða” と関連があり、もともと「ゆっくりと、滑るように移動する」意味がありました。
ニュアンス
- 優雅さや静けさが強調される場面で使われる単語です。
- 飛行機や鳥、スケーターが「羽ばたきや必要以上の動きなく、滑るように動く様子」を表すときにも使われます。
- 口語でも文章でも使われるため、フォーマルすぎず、カジュアルすぎない適度なニュアンスを持っています。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞としては可算名詞です。「一度の滑空(a glide)」という回数や単位を数えられる場面で使われます。
- 動詞 “to glide” の場合は主に自動詞として使われますが、文脈によっては「~を滑らかに移動させる」のようにやや他動詞に近いニュアンスでも使われることがあります(ただしこの用法はあまり一般的ではありません)。
一般的な構文
- “[Subject] took a glide across the stage.”
- “We observed the bird’s glide.”
- 動詞として “[Subject] glided across the ice.” など。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“The swan’s glide on the lake was so peaceful.”
レイクの上を滑る白鳥の滑らかな動きはとても穏やかだった。“I enjoyed a short glide on my new skateboard.”
新しいスケートボードでちょっと滑ってみたら楽しかったよ。“Just watch the bird’s glide; it barely flaps its wings.”
あの鳥の滑空を見てごらん。翼をほとんど動かさずに飛んでいるよ。
ビジネスでの例文(3つ)
“His presentation had a nice glide from one topic to the next.”
彼のプレゼンは1つのトピックから次のトピックへスムーズに移行していた。“We need a steady glide path for this project’s deadlines.”
このプロジェクトの締め切りに向けて、安定した計画 (道筋) が必要だ。“Maintain a smooth glide in negotiations; don’t rush the process.”
交渉はスムーズに進めて、慌てて進行させないようにしよう。
学術的な文脈(3つ)
“The aerodynamic efficiency of a bird’s glide has fascinated scientists for decades.”
鳥の滑空の空気力学的効率は、長年にわたり科学者を魅了してきた。“Researchers analyzed the glide patterns of gliders under various wind conditions.”
研究者たちは、いろいろな風の状況でのグライダーの滑空パターンを分析した。“The glide phase is critical for energy conservation in long-distance migratory birds.”
長距離を移動する渡り鳥にとって、滑空するフェーズはエネルギーを節約するのに重要となる。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “slide” (すべる) – 地面や表面に対して滑るイメージだが、やや摩擦感や地表との接触を感じさせる。
- “soar” (舞い上がる) – 上昇するイメージが強く、高いところへ力強く浮上するニュアンス。
- “float” (浮かぶ) – 空中や水中で周囲からの大きな抵抗を感じずに留まる/動くイメージ。
反意語 (Antonyms)
- “stop” (止まる) – 動きが止まることを意味する。
- “jerk” (急激に動く) – 滑らかさとは対極にある、急な動作を表す。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ɡlaɪd/
- イギリス英語: /ɡlaɪd/
強勢(アクセント)
- “glide” は1音節なので、頭からしっかり /ɡlaɪd/ と発音すれば OK です。
よくある発音の間違い
- “g” の発音を濁らせずに /k/ のようにしてしまうと “klide” のように聞こえてしまうので注意しましょう。
- /ɡlaɪd/ の「アイ」の部分を曖昧にしてしまわず、きちんと “gl-eye-d” の感覚で伸ばします。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “glide” を “glidee” や “glid” と書いてしまわないように注意。
- 同音異義語: 特になし ( “guide” と似ているが、発音がわずかに異なる /ɡaɪd/ vs. /ɡlaɪd/)。
- TOEIC や英検の語彙問題で、“slide” と混同してしまうことがあるかもしれません。
- “glide” はどちらかというとスムーズな動きを強調する場合が多いと覚えましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「グライダー (glider)」・「滑空」というイメージを持つと記憶しやすいです。
- “gl” と “slide” のイメージを掛け合わせて、「ぐらっとせずにスーッと滑る」という音感で覚えるのも一つの手です。
- 鳥や飛行機がふわっと滑空している様子を頭に思い浮かべて単語をイメージすると、意味を思い出しやすくなります。
「glide」は「静かで、優雅な動き」を指すときにぴったりの単語です。ぜひ、音やイメージと結びつけて覚えてみてください。
滑り,滑走;(飛行機の)滑空
グライド(ダンスの滑るようなステップ)
(音声で)わたり音