embarrassment
名詞 “embarrassment” の解説
1. 基本情報と概要
英語: embarrassment
日本語: 恥ずかしさ、当惑、気まずさ
「embarrassment」は、何か失敗をしてしまったり、場違いなことをしたりして、気まずくて赤面してしまうような状況・感情を表す名詞です。相手に迷惑をかけてしまいそうな時や、単純に恥ずかしい気持ちを持つ時に用いることが多く、少しネガティブなニュアンスのある言葉です。
- 品詞: 名詞 (noun)
活用形: 名詞なので直接的な活用(動詞の過去形など)はありません。
- 単数形: embarrassment
- 複数形: embarrassments (まれに使われる / 通常は不可算名詞扱いの場面が多い)
- 単数形: embarrassment
形容詞形など:
- embarrassed (形容詞: 恥ずかしい)
- embarrassing (形容詞: 気まずい、恥ずかしい思いをさせる)
- embarrass (動詞: 恥ずかしがらせる)
- embarrassed (形容詞: 恥ずかしい)
CEFRレベル: B2 中上級
「embarrassment」は日常会話でも出てくる単語ですが、感情表現として少し抽象度が高いため、中上級に相当すると考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- embarrass(動詞) + -ment(名詞を作る接尾語)
「embarrass」という動詞に名詞化の接尾語 -ment がつき、「恥ずかしさ」「当惑」を表す名詞になっています。
関連語
- embarrass (動詞): 恥ずかしがらせる
- embarrassed (形容詞): 恥ずかしいと思っている
- embarrassing (形容詞): 恥ずかしくさせるような
よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ 10選
- feel (a sense of) embarrassment
→ (恥ずかしさを感じる) - cause embarrassment
→ (恥ずかしい思いを引き起こす) - a source of embarrassment
→ (恥ずかしさの原因) - to my embarrassment
→ (私には恥ずかしいことに) - public embarrassment
→ (公の場での恥ずかしさ) - social embarrassment
→ (社交的に気まずい/恥ずかしい状態) - deep embarrassment
→ (深い恥ずかしさ) - avoid embarrassment
→ (恥ずかしい状況を避ける) - hide one’s embarrassment
→ (恥ずかしさを隠す) - embarrassment of riches
→ (あまりにも選択肢が多くて困る、という良い意味での「豊富さによる問題」)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「embarrass」はフランス語の “embarrasser”(行動を妨げる、まごつかせる)に由来し、さらにスペイン語の “embarazar”(妨げる、困らせる)にもさかのぼります。もともとは、動きを阻害されて身動きが取れなくなるような感覚を表していました。
ニュアンス
- 「embarrassment」は、ややネガティブな感情を伴う語で、自分がした行為に後ろめたさや気まずさを感じるときに使うことが多いです。
- 口語でも文章でも一般的に使われますが、シリアスな状況から軽い失敗まで幅広く使われるため、カジュアルにもフォーマルにも対応できる万能な単語です。ただし、より軽いニュアンスであれば “awkwardness” や “feeling awkward” などを使うこともあります。
4. 文法的な特徴と構文
可算・不可算:
多くの場合は不可算名詞扱いで使われます (“some embarrassment” “much embarrassment”)。ただし、特定の恥ずかしい出来事を「an embarrassment」と数えられる場合もあります。例えば “He is an embarrassment to the family.”(彼は家族の恥だ)のように、「恥となる存在」のように扱う場合は可算名詞の形をとります。一般的な構文・イディオム:
- “It was such an embarrassment for me.”
(それは私にとってとても恥ずかしいことだった) - “I couldn’t hide my embarrassment.”
(恥ずかしさを隠せなかった) - “Much to my embarrassment, I forgot her name.”
(非常に恥ずかしいことに、彼女の名前を忘れてしまった)
- “It was such an embarrassment for me.”
フォーマル/カジュアル
- フォーマル: 公のスピーチやレポートなどで使われる場合、“We apologize for any embarrassment caused.” などの表現が見られます。
- カジュアル: 日常会話では “I was so embarrassed!” といった表現で十分通じます。
- フォーマル: 公のスピーチやレポートなどで使われる場合、“We apologize for any embarrassment caused.” などの表現が見られます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I felt a little embarrassment when I tripped on the stairs.”
(階段でつまずいて、ちょっと恥ずかしかったんだ) - “There was so much embarrassment in the room when nobody knew the answer.”
(誰も答えを知らず、部屋が気まずい雰囲気になったんだ) - “His question caused some embarrassment, but we managed to laugh it off.”
(彼の質問でちょっと気まずい空気になったけど、なんとか笑って切り抜けた)
ビジネスでの例文(3つ)
- “He expressed embarrassment over the technical error during the presentation.”
(彼はプレゼン中に起きた技術的なミスに関して恥ずかしさを感じていた) - “We want to avoid any embarrassment to our clients.”
(当社のお客様が恥ずかしい思いをすることを避けたいです) - “The misunderstanding led to great embarrassment for both parties.”
(その誤解により、双方にとって大変気まずい状況が生じた)
学術的な文脈(3つ)
- “Researchers have studied the psychological impact of embarrassment on decision-making.”
(研究者は恥ずかしさが意思決定に与える心理的影響を研究してきた) - “The subject reported high levels of embarrassment after making a public error.”
(被験者は公の場でミスをした後、大きな恥ずかしさを感じたと報告した) - “Cultural differences in the perception of embarrassment have been widely documented.”
(恥に対する認識の文化的違いは、多くの文献で広く記録されている)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- awkwardness (日本語: 気まずさ)
- “embarrassment” よりも軽いニュアンスで、単に場が気まずいだけの場合に使用する。
- “embarrassment” よりも軽いニュアンスで、単に場が気まずいだけの場合に使用する。
- shame (日本語: 恥、罪悪感)
- moral(道徳的)な失敗感や深い後悔を伴うニュアンスが強い。
- moral(道徳的)な失敗感や深い後悔を伴うニュアンスが強い。
- discomfort (日本語: 不快感)
- 身体的・精神的な不快を広く指す。恥ずかしさ以外にも使われる。
- 身体的・精神的な不快を広く指す。恥ずかしさ以外にも使われる。
反意語
- confidence (日本語: 自信)
- 恥ずかしさよりもむしろ堂々としているイメージ。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- イギリス英語: /ɪmˈbærəsmənt/
- アメリカ英語: /ɪmˈbærəsmənt/ (ほぼ同じ)
- イギリス英語: /ɪmˈbærəsmənt/
強勢(アクセント)の位置:
第二音節の “bar” の部分に強勢が置かれます (em-BAR-rass-ment)。よくある発音の間違い:
“embarrassed” や “embarrassing” などで、r
の音が重なる部分を省略してしまうことがあるので注意してください。特に /bær/ の部分が /ber/ や /bɑː/ にならないように気を付けましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
“embarrassment” の “r” が重なる部分 (embarra*ss*ment) を “embarassment” と書き落とししないように注意が必要です。 - 同音異義語との混同:
他に似た発音の単語はあまりありませんが、形容詞 “embarrassed” や “embarrassing” との区別が大事です。 - 試験対策:
TOEICや英検でも、感情表現としてよく出題される可能性があります。派生形(embarrass, embarrassing, embarrassed)との区別を問われる問題に注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペルを覚えるコツ: “em + barr + ass + ment” のようにブロックに分けて覚えると、重なる “r” と “s” を混同しにくくなります。
- イメージ:
- “縛られて動けない”(語源の “妨げる” イメージ)→ 心が落ち着かず気まずい状態
- “赤面するイメージ” と一緒に覚えておくとよいでしょう。
- “縛られて動けない”(語源の “妨げる” イメージ)→ 心が落ち着かず気まずい状態
- 勉強テクニック:
恥ずかしいエピソードを自分でつくって “It was such an embarrassment when...” のように作文すると覚えやすいです。
以上が、名詞 “embarrassment” の詳細な解説です。恥ずかしい気持ちや当惑を表す際によく用いられる便利な感情表現ですので、スペルや発音に注意しながら使ってみてください。
〈U〉困惑,当惑;きまりの悪さ
〈U〉〈C〉財政困難
〈C〉じゃま者,妨害物