CV
1. 基本情報と概要
英単語: CV
品詞: 名詞 (countable noun)
英語の意味: Curriculum Vitae (a detailed written overview of a person's education, qualifications, and work experience)
日本語の意味: 履歴書、経歴書
「CV」という言葉は、職務経歴や学歴など、自分の経験やスキルをまとめた書類を指すときに使われます。主にイギリスやヨーロッパで広く使われる言い方で、アメリカでは「résumé」に近い役割を果たすことが多いです。ただし、アメリカでは学術分野などでも詳しい経歴をまとめる場合に「CV」という言葉が用いられます。「応募するときに渡す経歴書」というイメージで、フォーマルな場面でよく使われる名詞です。
- 活用形: 通常「CVs」と複数形にします。例: “I sent out ten CVs this week.”
- 他の品詞形: “Curriculum Vitae”自体はラテン語のフレーズなので、正確には別の品詞形はありません。ただし、「CV」は形容詞的に使われるわけではなく、常に名詞として用いられるものです。
- CEFRレベルの目安: B1(中級)
- 日常会話とはやや異なる分野(就職活動や学術分野)で登場するため、中級レベル以上の単語といえます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- “CV” は「Curriculum Vitae」の頭文字をとった略語です。
- Curriculum: ラテン語で「走ること」「道のり」のようなイメージを持つ語。英語では学習課程や教育課程を指します。
- Vitae: ラテン語で「人生」を表す言葉。
- Curriculum: ラテン語で「走ること」「道のり」のようなイメージを持つ語。英語では学習課程や教育課程を指します。
派生語や関連性:
- 「résumé」: アメリカでよく使われる「職務経歴書」。
- 「cover letter」: カバーレター(送付状)。CVと一緒に提出することが多い。
よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)
- “update one’s CV” – (自分の履歴書を更新する)
- “send out one’s CV” – (自分の履歴書を送る)
- “tailor one’s CV” – (自分の履歴書を目的に合わせて調整する)
- “polish one’s CV” – (自分の履歴書を磨く/ブラッシュアップする)
- “a strong CV” – (内容が充実した履歴書)
- “attach one’s CV” – (履歴書を添付する)
- “review a CV” – (履歴書をチェックする)
- “impressive CV” – (目を引く履歴書)
- “comprehensive CV” – (包括的な履歴書)
- “an academic CV” – (学術的な履歴書)
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語の “curriculum (過程)” + “vitae (人生)”。「人生の過程・経歴」を指します。
歴史的には、学術的・専門的な文脈で使われることが多く、著作や研究業績を含むより詳細な経歴書を指す場合が多かったです。
現在は就職活動や学術的な場面でも広く使われるため、基本的にはフォーマルな文脈で用いられます。ただし、日常会話で「履歴書」という話題が出る場合にも「CV」として気軽に言及されることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
文法的ポイント:
- 可算名詞: “a CV” / “two CVs” というように数えられます。
- フォーマルな場面では “Curriculum Vitae” をそのまま書き、複数形は “Curricula Vitae” とする場合もありますが、一般的には “CVs” と略して複数を示すことが多いです。
- 主に提出書類や書類名として言及されるので、文章や会話でもフォーマル/セミフォーマル両方で用いられます。
一般的な構文・イディオム例:
- “Could you please send me your CV?” (フォーマルなメールや面接依頼)
- “I’ve attached my CV for your reference.” (添付書類として送る際)
5. 実例と例文
日常会話での使用例(3例)
“My friend asked me to proofread his CV before he applies for that job.”
- (友達が、その仕事に応募する前に履歴書を校正してほしいと頼んできたんだ。)
“I need to update my CV, but I keep putting it off.”
- (履歴書を更新しなくちゃいけないんだけど、つい先延ばしにしてるんだよね。)
“Could you check if my CV makes sense in English?”
- (私の履歴書が英語として自然かどうか見てもらえる?)
ビジネスシーンでの使用例(3例)
“Please submit your CV with a detailed work history by Friday.”
- (金曜日までに詳細な職務経歴を記した履歴書を提出してください。)
“We received over 100 CVs for this position.”
- (このポジションに対して、100通以上の履歴書が送られてきました。)
“Our HR department will review all CVs and schedule interviews.”
- (人事部がすべての履歴書をチェックして、面接日程を調整します。)
学術的な文脈での使用例(3例)
“An academic CV should list your publications and conference presentations.”
- (学術的な履歴書には論文や学会発表を列挙すると良いでしょう。)
“When applying for a grant, a well-structured CV is essential.”
- (助成金に応募するときは、きちんと構成された履歴書が必要です。)
“My professor advised me to highlight my research experience in my CV.”
- (指導教官から、私の研究経験を履歴書で強調するようにアドバイスされました。)
6. 類義語・反意語と比較
résumé(レジュメ)
- 日本語でいう「職務経歴書」にあたる部分が近い。アメリカでは短い文書として使われることが多い。イギリス英語圏では「CV」が一般的。
- “CV” がより詳細でアカデミックな要素を含む一方、“résumé” は簡潔さ重視です。
- 日本語でいう「職務経歴書」にあたる部分が近い。アメリカでは短い文書として使われることが多い。イギリス英語圏では「CV」が一般的。
bio(バイオ)
- 短い自己紹介文やプロフィールを指す。SNSや講演、文芸誌などにも使われる。
- よりカジュアルで、詳細な職務経歴や学歴を列挙する “CV” とは異なります。
- 短い自己紹介文やプロフィールを指す。SNSや講演、文芸誌などにも使われる。
(厳密な「反意語」は存在しませんが、「application form(応募用紙)」は企業が用意するフォーマットで、自分で作成する『CV』とは対照的です。)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˌsiːˈviː/
- アメリカ英語: (同様に /ˌsiːˈviː/)
- イギリス英語: (同様に /ˌsiːˈviː/)
- アメリカ英語: (同様に /ˌsiːˈviː/)
基本的に “C” と “V” のアルファベットを続けて発音するだけなので、アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありません。
よくある間違いは「C」を「スィー」ではなく「シー」と曖昧に発音してしまうこと、「V」を「ブイ」ではなく口をしっかり噛むように意識して発音することが大切です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “Curriculum Vitae” の綴りはやや長く間違いやすいので注意してください。
- résumé と CV の混同: アメリカでは「résumé」が一般的で、イギリスでは「CV」と呼ぶ場合が多いですが、学術的文脈ではアメリカでも「CV」が使われます。
- TOEICや資格試験での出題: あまり頻繁に出る単語ではありませんが、ビジネス英語の文脈で出題される可能性があります。職務経歴書の提出に関する指示を読む問題などで登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「CV」は「Course of Life(人生のコース)」とも関連付けて覚えるとイメージが湧きやすいかもしれません。
- 「履歴書」というと日本語でも略語の「リレショ」などの呼び方がありますが、英語表示は “CV” と一括りに覚えると簡単です。
- スペリングのポイント: “Curriculum” は「カリキュラム」と同じ語源なので、日本語のカタカナとも関連付けて覚えやすいでしょう。
このように「CV」は、就職や学術活動で必要となる経歴書のことを指すフォーマルな単語として使われます。日常生活でも少しフォーマル寄りに「履歴書」を言及するときに登場します。しっかり覚えておくと、応募書類のやり取りなどで役立つはずです。