最終更新日:2025/08/05

〈C〉認めること / 許容 / 容認 / 許容量 / 割り当て / (定期的な)手当,こづかい / 割引き, 値引き

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元となった辞書の項目

allowance

名詞

〈C〉認めること / 許容 / 容認 / 許容量 / 割り当て / (定期的な)手当,こづかい / 割引き, 値引き

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政府は低所得家庭への割り当てを増やすことを決定しました。

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解説

以下では、英単語「allowance」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

● 単語: allowance

● 品詞: 名詞 (noun)

● 意味 (英語):


  1. A sum of money granted or regularly given, often for personal or household expenses.

  2. The act of allowing or permitting something.

  3. A tolerance or acceptable difference in measurement.

● 意味 (日本語):


  1. 定期的に与えられるお小遣いや手当、または一定額の支給金

  2. 何かを許容する(許す)行為

  3. (測定などでの)許容範囲

たとえば「子どもに与えるお小遣い」「社員に支給される手当」というような場面でよく使われます。古くから「何かを許す」「差し引いて考える」ニュアンスを含む単語です。

● 活用形:

名詞のため、主に複数形の allowances があります。


  • 単数形: allowance

  • 複数形: allowances

● 他の品詞になった場合の例:


  • allow (動詞): 許可する

  • allowable (形容詞): 許容可能な

● CEFRレベル: B2 (中上級)

日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる単語であり、文書や公式な文脈でも頻繁に登場するため、B2くらいのレベルとして考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • allow + -ance


    • “allow” は「許可する」を意味する動詞。

    • 接尾語 “-ance” は「~の状態・行為・結果」を示す名詞化の要素。


他の単語との関連性


  • allow (動詞): 許可する

  • allowable (形容詞): 許容される

  • allowably (副詞): 許容できる範囲で

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. monthly allowance(毎月のお小遣い/手当)

  2. travel allowance(出張手当/旅費手当)

  3. clothing allowance(被服手当)

  4. make an allowance for ~(~を考慮に入れる)

  5. housing allowance(住宅手当)

  6. tax allowance(控除額)

  7. meal allowance(食事手当)

  8. baggage allowance(手荷物の許容量)

  9. child allowance(児童手当)

  10. give someone an allowance(誰かにお小遣いや手当を与える)


3. 語源とニュアンス

語源


  • もともとフランス語の “alouance” (古フランス語では “alouer” = “to allocate, to grant”) に由来し、英語に取り入れられました。

  • 「許す」「与える」の概念から派生して、「支給するお金」「計算時に考慮に入れること」などの意味が発展しました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • お小遣いというカジュアルな文脈から、ビジネス上の手当や控除などのフォーマルな文脈まで幅広く使われる。

  • 「make allowances for ~」は「~を酌量する/考慮に入れる」という熟語表現で、理解や配慮を示すニュアンスが強い。

カジュアルかフォーマルか


  • 「baggage allowance(手荷物許容量)」のように航空会社や契約書でよく見られるフォーマルな用法もある。

  • 「allowance(お小遣い)」は家庭内で日常的に使われるカジュアルな場面でもよく登場する。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文・イディオム


  • make allowances for + 名詞/動名詞: 「~を考慮する」「~を大目に見る」

    例: We should make allowances for the fact that he’s still learning.

名詞としての使用


  • 可算名詞: ふつうは可算扱い(an allowance / two allowances)

  • 「手当」や「お小遣い」など特定の対象ごとに支給されるものとして複数形も用いられる: e.g. travel allowances, housing allowances, etc.


5. 実例と例文

① 日常会話で使う例文

1. “My parents give me a small allowance every week.”

(両親は毎週少額の小遣いをくれるんだ。)

2. “I need to make an allowance for traffic jams when planning my trip.”

(移動を計画するときは、交通渋滞を考慮に入れる必要がある。)

3. “I spent my entire allowance on a new video game.”

(新しいゲームを買うのに、お小遣いを全部使っちゃった。)

② ビジネスシーンで使う例文

1. “Our company provides a housing allowance to support employees living in expensive areas.”

(当社では、物価の高い地域に住む従業員を支援するために住宅手当を支給しています。)

2. “Don’t forget to claim your travel allowance after the business trip.”

(出張後に出張手当を申請するのを忘れないでください。)

3. “Project proposals should make allowances for potential delays.”

(プロジェクト提案には、起こりうる遅延を考慮に入れる必要があります。)

③ 学術的・硬い文脈で使う例文

1. “In budgeting, an allowance must be made for inflation.”

(予算を組む際にはインフレ分を見込んでおかなければならない。)

2. “A tolerance, also called an allowance, is essential in engineering to accommodate minor variations in manufacturing.”

(エンジニアリングにおいて、わずかな製造誤差を吸収するためにトレランス(アローワンスと呼ばれることもある)は不可欠である。)

3. “Participants received a daily allowance to cover incidental expenses during the study.”

(研究期間中、参加者には雑費を賄うための1日あたりの手当が支給された。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. stipend (奨学金、手当)


    • 意味: 主に学生や聖職者などに定期的に支給されるお金。研究者の奨学金などにも使われる。

    • 違い: より特定の目的や身分を前提としたニュアンスが強い。


  2. grant (助成金)


    • 意味: 研究やプロジェクトなどに対して与えられる補助金。

    • 違い: 公的機関や団体から交付される正式な資金というニュアンス。


  3. pocket money (こづかい)


    • 意味: 手軽に使える少額のお金。子どものお小遣いなど。

    • 違い: allowance よりもカジュアルで金額が小さいイメージが強い。


  4. subsidy (補助金)


    • 意味: 政府や団体から提供される補助金。

    • 違い: 公共性が強く、政策上の目的で支給される。


反意語 (Antonyms)


  • 特定の直接的な反意語はないが、「控除(deduction)」は「あらかじめ差し引く」という点で方向性が逆とも考えられる。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA (国際音声記号): /əˈlaʊ.əns/


    • アメリカ英語: [əˈlaʊ.əns] (ア・ラウ・アンス)

    • イギリス英語: [əˈlaʊ.əns] (やや同じ発音だが、アクセントや母音の微妙なニュアンスが地域差で変わることも)


  • 強勢(アクセント)の位置: “-low-” の部分にアクセント。 /ə-LAʊ-əns/

  • よくある発音ミス: “allow” の部分を「アロー」と長く伸ばすなどの間違い。「アラウアンス」に近い音で発声するとよい。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:「allowence」「alowance」などのミスに注意。

  • 同音異義語との混同: 近しい単語で同音異義語はあまりないが、動詞の「allow」と混同して文法的に誤用しないよう注意。

  • 試験対策: TOIECや英検などのビジネスシーンの記述問題・読解問題で、福利厚生や条件を述べる文脈に頻出。

  • 表現としての混乱: 「baggage allowance」を「荷物を許すこと」と直訳しないように留意。これは「手荷物の許容量」という意味。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「allow(許す) + -ance(名詞化)」→「許された枠」

    これをイメージすると、「(誰かに)許して与えられたお金」や「(ある計算から)許して差し引く枠」といった意味が頭に入りやすくなります。

  • スペルは “allow” + “ance”。途中に “e” は入らないので注意。

  • 勉強テクニック: 「毎月の手当=monthly allowance」「考慮に入れる=make an allowance for ~」など、慣用表現ごとに覚えると文脈で理解しやすいでしょう。


以上が、名詞「allowance」の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術的文脈まで幅広い場面で使われる単語なので、コロケーションを一緒に覚えると理解が深まります。ぜひ参考にしてみてください。

意味のイメージ
allowance
意味(1)

割り当て;(定期的な)手当,こづかい

こづかいをあまり無駄づかいしないように。

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意味(2)

値引き,割引き

和英選択問題 / 中級英単語(CEFR-J B1)

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