bill
以下では、名詞 “bill” について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英語での意味
- 請求書・勘定書 → “a statement of the money owed for goods or services”
- 紙幣 → “a piece of paper money”
- 法案 → “a draft of a proposed law presented to a legislature”
- (鳥の) くちばし → “the beak of a bird” (やや専門的・文脈限定)
日本語での意味
- 「請求書」「勘定」:レストランやお店で支払う金額の明細のこと。イギリス英語でレストランの勘定を指すときによく使われます。アメリカでは「check」と言う場合が多いです。
- 例えば「レストランの支払いをするときに、紙に書いてある合計金額を見せてもらうときに“Can I have the bill, please?”と言います。」といった使い方です。
- 例えば「レストランの支払いをするときに、紙に書いてある合計金額を見せてもらうときに“Can I have the bill, please?”と言います。」といった使い方です。
- 「紙幣」:アメリカでは“a dollar bill”のように数えます。
- 「法案」:議会などに提出され、議決を経て法律となるものです。
- 「(鳥の) くちばし」:やや専門的な生物学的文脈などで使われます。
“bill” は名詞 (noun)として使われるほか、動詞 (to bill:請求書を送る)としても使われます。英語学習者には、特に「請求書」「お会計」という意味がよく使われるので、この使い方から押さえましょう。
主な活用形
- 名詞の場合、複数形は “bills” です。
- 動詞の場合は “bill – billed – billed” と変化します。(He billed me. / We have been billed.)
他の品詞例
- 動詞 “to bill”: 「請求書を送る」「請求する」
例) “They billed me for the repairs.” (修理代を請求された)
CEFRレベルの目安
- A2(初級)~B1(中級)レベル:
「お店やレストランでの勘定」「日常での請求書・支払い」など、日常生活の場面でよく使われる意味の学習に適しています。 - B2(中上級)~C1(上級)レベル:
「法案」など、ニュースや議会関連の文脈で理解できると上級者としての幅が広がります。
2. 語構成と詳細な意味
“bill” は短い単語で、はっきりした接頭辞や接尾辞はありません。中世英語 “bille” や古フランス語 “bille” (手紙、文書) に由来し、さらにラテン語 “bulla” (公文書に付ける印章) が起源の一つとされています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- pay the bill(支払いをする)
- foot the bill(支払いを負担する)
- monthly bill(月毎の請求書)
- electric bill(電気代の請求書)
- hospital bill(入院費の請求書)
- bill for services(サービスに対する請求書)
- split the bill(勘定を割り勘にする)
- pass a bill(法案を通過させる)
- draft a bill(法案を起草する)
- phone bill(電話料金の請求書)
補足: “foot the bill” は「(特に大きな費用を)持つ・支払う」のイディオムです。
3. 語源とニュアンス
語源:
中世英語で「公式文書」や「召喚状」を意味していた “bille” が語源で、古フランス語の “bille” (手紙) 、さらに遡るとラテン語の “bulla” (公文書などに付ける印章) に由来すると言われます。ニュアンス:
① “bill” を「勘定書、請求書」として使うときはごく日常的な文脈で、身近な響きがあります。
② 「法案」の意味の場合は、政治や法律に関するフォーマルな文脈で使われることが多いです。
③ 「(鳥の) くちばし」の意味は、専門的・生物学的な文脈で見かけることがあります。使用時の注意:
- イギリス英語ではレストランの「お会計」を “bill” と言うのが一般的ですが、アメリカ英語では “check” を使うことが多いです。
- 「bill」は紙幣 (dollar bill など) を指す場合もあり、日常的に使われます。
- イギリス英語ではレストランの「お会計」を “bill” と言うのが一般的ですが、アメリカ英語では “check” を使うことが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
名詞として使う場合:
- 可算名詞として扱われます。
例) “I have three unpaid bills.” (3つの未払いの請求書がある) - レストランなどで「お会計」を請求するときは “Can I have the bill?” (イギリス英語) と尋ねます。
- 可算名詞として扱われます。
動詞として使う場合 (to bill ~):
- 他動詞で「~に請求を送る」の意味。
例) “They will bill you directly.” (彼らはあなたに直接請求書を送るだろう)
- 他動詞で「~に請求を送る」の意味。
イディオム例:
- “foot the bill” → 「(費用を)負担する」
- “fit the bill” → 「(必要条件に)適う・ピッタリ合っている」
- “foot the bill” → 「(費用を)負担する」
フォーマル / カジュアル:
- 「請求書」や「法案」の意味は比較的フォーマルにも使われる語ですが、レストランなどでは日常会話にも頻出するため非常にカジュアルでも使えます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Could I have the bill, please?”
- 「お会計をお願いします。」(イギリス英語の場面)
- 「お会計をお願いします。」(イギリス英語の場面)
- “I forgot to pay my water bill this month.”
- 「今月の水道代の請求書を払うのを忘れちゃった。」
- 「今月の水道代の請求書を払うのを忘れちゃった。」
- “We decided to split the bill at the restaurant.”
- 「私たちはレストランで割り勘にすることにした。」
ビジネスでの例文
- “We received the vendor’s bill late, so the payment is also delayed.”
- 「業者からの請求書が遅れて届いたので、支払いも遅れています。」
- 「業者からの請求書が遅れて届いたので、支払いも遅れています。」
- “Could you please check if this bill is accurate?”
- 「この請求書に間違いがないか確認していただけますか?」
- 「この請求書に間違いがないか確認していただけますか?」
- “They bill us monthly for the software subscription.”
- 「ソフトウェアのサブスク料金は月ごとに請求されます。」
学術的 / 政治的な場面での例文
- “The new bill aims to reduce carbon emissions.”
- 「その新法案は炭素排出量を削減することを目指しています。」
- 「その新法案は炭素排出量を削減することを目指しています。」
- “A group of senators drafted a bill to protect consumer privacy.”
- 「上院議員たちが消費者のプライバシーを保護するための法案を起草しました。」
- 「上院議員たちが消費者のプライバシーを保護するための法案を起草しました。」
- “He wrote a paper analyzing the pros and cons of the proposed bill.”
- 「彼は提案された法案の長所と短所を分析する論文を書きました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “invoice” (インボイス、請求書)
- 主にビジネスシーンで公式な「請求書」を指す。
- 主にビジネスシーンで公式な「請求書」を指す。
- “check” (勘定書)
- アメリカ英語でレストランの「お会計」を指す場合に使う。
- アメリカ英語でレストランの「お会計」を指す場合に使う。
- “tab” (勘定)
- バーでのツケ、「飲み代の合計」のように使うことが多い。
- バーでのツケ、「飲み代の合計」のように使うことが多い。
- “statement” (明細書)
- 口座の「取引明細書」などもう少し包括的な意味合い。
→ “bill” は「請求書」「勘定書」という意味では最もベーシックで、日常的かつビジネスでも広範囲に用います。
反意語 (Antonyms)
- 直接的な「反意語」はあまりありませんが、金銭面で全額を負担する “foot the bill” と “get paid” (お金をもらう) は対照的な立場になると言えます。
- “receipt” (領収書) は支払いした後にもらう書類であり、「支払う前」の提示書類である “bill” とは対になる存在とも言えます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /bɪl/
- アクセントは特に長い音節ではないため、語頭の “b” から“i”へスムーズに移行します。
- アメリカ英語(General American)・イギリス英語(Received Pronunciation) ともにほぼ同じ形 /bɪl/ です。
- よくある間違い: 語尾を曖昧にするなどで /biːl/ のように伸ばしてしまうこと。実際は短い「ビル」のように発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “bill” の「l」を一つだけにして “bil” と間違える例があるので、気をつけましょう。
- 同音異義語: 英語には “bill” と同音の単語は少ないですが、 “belle” /bel/ や “bell” /bel/ は発音が異なるので混同しないように。
- イギリス英語とアメリカ英語の使い方: レストランでのお会計をイギリス英語なら “bill”、アメリカ英語なら “check” と言う、と区別して覚えると便利です。
- 試験対策: TOEICや英検でも「請求書」や「支払い」に絡む文章中で “bill” が登場するのはよくあるパターンです。文脈から「請求書」なのか「法案」なのかを判断する必要があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “bill” と “bell” は一字違いでよく混同されがちですが、“I” (目) が含まれていれば「請求書」。お金を払うときに「よく目で確かめる (I)」という覚え方で区別するとよいでしょう。
- 音のイメージとして短く “ビル” と言う感じで覚えると発音ミスが減ります。
- 「Bird’s bill(鳥のくちばし)」と同じ単語だが、全く違う意味だとわかっておくと面白いです。文脈で意味が変わるので注意しましょう。
以上が名詞 “bill” の詳細解説です。日常生活でもビジネスでも、さらには政治・法律の文脈でも非常によく使われる単語なので、使用例や文脈に応じて上手に使いこなしましょう。
勘定書,請求書,つけ
証書;手形
《米》紙弊,札(さつ)(《英》note)
(議会の)法案,議案
張り札,ビラ(poster);番組,(芝居の)番付
目録,表(list)
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