最終更新日:2025/10/20
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元となった辞書の項目

small

形容詞

(大きさが)小さい,小形の;(量が)少ない,わずかな / 取るに足りない,ささいな(trivial) / 《名詞の前にのみ用いて》(仕事・活動などが)小規模の,ささやかな / 心が狭い,利己的な / (音・声が)弱い,小さい / (文字が)小型の,小文字の / 《the~》小さいもの;(…の)細い部分《+of+名》 / 《複数形で》《英》(衣類・ハンカチなどの)小物,小間物 / 小さく,細かく / (声などが)低く,弱く / 小規模に,こぢんまりと

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解説

以下では、形容詞 “small” を、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語: small

品詞: 形容詞 (adjective)

活用形:


  • 比較級: smaller (例: “This box is smaller than that one.”)

  • 最上級: smallest (例: “This is the smallest box of all.”)

意味(英語): Not large in size, amount, or degree.

意味(日本語): 大きくない、小さい、少量の、などを表すときに使われる形容詞です。

「物理的な大きさが小さい」場面だったり、「程度が小さい」というニュアンスでも使われます。話し言葉でも書き言葉でも頻繁に目にする、非常に基本的かつ幅広く使われる単語です。

CEFRレベルの目安: A1 (超初心者)

“small” は英語学習の初期段階から登場する、ごく基本的な単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “small”

  • 接頭語・接尾語: 特になし。短い語として独立しています。

他の品詞形


  • 副詞形: “small” がそのまま副詞として使われるのは一般的ではありません(文脈によっては “smaller” の形で比較級・副詞的に用いられるケースもありますが、標準的ではありません)。

  • 名詞形: “small” をそのまま名詞として使う例は少ないですが、特定の固有表現(smalls = 下着や小さなもの(くだけた言い方))などがあります。ただし一般的な学習レベルでは形容詞として覚えておけば十分です。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. small room (小さな部屋)

  2. small amount (わずかな量)

  3. small business (中小企業、零細企業)

  4. small talk (世間話)

  5. small details (些細なディテール)

  6. small step (小さな一歩)

  7. small change (小銭、または大したことない変化)

  8. small world (世間は狭い)

  9. small price (わずかな代償、安い代価)

  10. small victory (ささやかな勝利、わずかな勝ち)


3. 語源とニュアンス

語源:

“small” は古英語の “smæl” に由来し、「ほっそりした」「細い」「ささいな」などの意味を持っていました。時代を経て、物理的に「大きさが小さい」「量が少ない」意味で一般化し、現在に至ります。

ニュアンスや使用時の注意点:


  • 物理的: 小さいサイズを表すとき (“a small box”, “a small dog” など)。

  • 抽象的: 金額や程度、差などを表すとき (“a small difference”, “a small favor” など)。

  • フォーマル・カジュアルどちらでも使われ、非常に広範囲で利用可能です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞の位置: “small” は通常、修飾する名詞の前に置かれます (“a small house”).

  • 補語として: be動詞などの補語になることもあります (“The house is small.”)。

  • 可算名詞/不可算名詞との組み合わせ: どちらの名詞にも使えますが、意味は「大きさ」や「量」が小さいことを示します。

  • 比較級(smaller)や最上級(smallest)もよく使われます。

  • フォーマル/カジュアルともに問題なく使えます。


5. 実例と例文

日常会話


  1. “I live in a small apartment near the station.”

    (駅の近くの小さなアパートに住んでいます。)

  2. “Could you pass me that small spoon?”

    (その小さいスプーンを取ってくれますか?)

  3. “I have a small favor to ask.”

    (ちょっとしたお願いがあるんです。)

ビジネス


  1. “We’re a small startup focusing on AI technology.”

    (私たちはAI技術に特化した、小規模のスタートアップです。)

  2. “Even a small increase in profit can make a big difference overall.”

    (利益がわずかに上昇するだけでも、全体としては大きな違いをもたらす可能性があります。)

  3. “Let’s discuss the small details of the contract tomorrow.”

    (契約書の細かい点については明日話し合いましょう。)

学術・専門的な文脈


  1. “A small sample size can affect the reliability of the results.”

    (サンプルサイズが小さいと、結果の信頼性に影響する可能性があります。)

  2. “Small fluctuations in temperature can lead to significant changes in chemical reactions.”

    (温度のわずかな変動が、化学反応に大きな変化をもたらすことがあります。)

  3. “In economics, a small shift in demand can cause a large change in price.”

    (経済学では、需要がわずかに変化するだけでも価格が大きく変動する可能性があります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. little(小さい, 少しの)


    • “little” は “small” よりも「かわいらしさ」や「より少量」という感覚を帯びることが多いです。

    • 例: “a little boy” (小さな男の子)←かわいらしいニュアンス


  2. tiny(とても小さい)


    • “small” よりもさらに小さいニュアンス。手にのるほどのサイズ感など。

    • 例: “a tiny insect” (とても小さい昆虫)


  3. miniature(ミニチュアの)


    • 通常のサイズよりも意図的に小さく作られたものを指す。

    • 例: “a miniature model of Tokyo” (東京のミニチュア模型)


反意語


  • large, big(大きい)


    • 一般的な「大きい」ことを表す単語。

    • 例: “a big house” (大きな家)


  • huge, enormous(非常に大きい、巨大)


    • “big” よりもさらに大きい印象を与える。

    • 例: “an enormous elephant” (巨大なゾウ)



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記(アメリカ英語): /smɔːl/ または /smɑːl/

  • IPA表記(イギリス英語): /smɔːl/

  • アクセント: 1音節の語なので、単語全体にアクセントがあります(“small” のみ)。

  • よくある間違い: 母音の発音が曖昧になり、“smell” や “smile” と混同する人もいるので注意が必要です。“o” の音をより伸ばして発音するイメージを持つと良いでしょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “smoll”, “smal” などとつづりを間違えるケースがよくあります。語尾は “-all” です。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語はありませんが、発音が似んでいる “smell” などとは区別が必要です。

  • 試験対策(TOEIC・英検など): ビジネス文脈でも日常会話でも使われる頻出単語です。“small business”, “small difference” などのフレーズを覚えておくと役に立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “small” の最後の “all” を「すべてがちょっとだけ=小さい」とイメージすると覚えやすいかもしれません。

  • 見た目も短くシンプルな単語なので、初心者の学習時に親しみやすい単語です。

  • 発音のポイントとしては “s” の後の “m” と “a” をはっきり言い、そのまま “ll” で切れよく終わるように意識すると良いでしょう。


以上が “small” の詳細解説です。小さなサイズや数量を表現するときに非常によく使われる、基本ながらとても重要な単語です。ぜひ覚えて使いこなしましょう。

意味のイメージ
small
意味(1)

(大きさが)小さい,小形の;(量が)少ない,わずかな

意味(2)

取るに足りない,ささいな(trivial)

意味(3)

《名詞の前にのみ用いて》(仕事・活動などが)小規模の,ささやかな

意味(4)

心が狭い,利己的な

意味(5)

(音・声が)弱い,小さい

意味(6)

(文字が)小型の,小文字の

意味(7)

《the~》小さいもの;(…の)細い部分《+of+

意味(8)

《複数形で》《英》(衣類・ハンカチなどの)小物,小間物

意味(9)

小さく,細かく

意味(10)

(声などが)低く,弱く

意味(11)

小規模に,こぢんまりと

英和選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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