元となった辞書の項目
clean
解説
1. 基本情報と概要
英語: clean
日本語: きれいにする、掃除する、汚れを取り除く
- 品詞: 動詞 (ほかに形容詞、名詞としても使われる)
- 意味(日本語でのやさしい説明): 「clean」は「汚れを取る、掃除をする」という意味の動詞です。「部屋をきれいにする」「汚れをふき取る」といった場面で使われます。日常生活で、人が何かをきれいな状態にする動作を表す、とても基本的な単語です。
- CEFR レベル: A2 (初級)
- A2:身の回りの基本的な日常表現を理解・使用できるレベル。
活用形
- 原形: clean
- 三人称単数現在形: cleans
- 過去形: cleaned
- 過去分詞形: cleaned
- 現在分詞形: cleaning
他の品詞
- 形容詞: clean (例: a clean shirt = きれいなシャツ)
- 副詞: cleanly (例: He did the job cleanly = きれいに仕事をやり遂げた)
- 名詞としての用法: “clean” は名詞としてはあまり一般的ではありませんが、慣用的に “give something a clean” などで使われる場合があります。
2. 語構成と詳細な意味
「clean」には明確な接頭語や接尾語は含まれていません。語幹自体が「汚れのない状態・きれい」を意味します。
関連語や派生語
- clean up: 徹底的に掃除する、片付ける
- clean out: 中身を全部出してきれいにする、整理する
- cleanse: (よりフォーマル、あるいは医療・宗教的に)洗浄する
- cleanliness (名詞): 清潔さ
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- clean the room(部屋を掃除する)
- clean the house(家をきれいにする)
- clean the car(車を洗う)
- clean the kitchen(キッチンを掃除する)
- clean up after oneself(自分が使った後を片付ける)
- clean the windows(窓を拭く)
- clean a wound(傷を消毒する/きれいにする)
- clean the floor(床を掃除する)
- clean thoroughly(徹底的に掃除する)
- clean off the desk(机から不要なものを取り除いてきれいにする)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “clǣne” に由来し、当時から「汚れのない」「純粋な」などを意味していました。
- 歴史的使用: 中世を通じて「清潔さ」「正しさ」「汚れを取り除く行為」を指す言葉として使われてきました。
- ニュアンス: 「clean」は、比較的カジュアルで日常的な動作を指します。「洗う」「磨く」など複数の具体的アクションを含む幅広いニュアンスがあります。
- 使用上の注意点: 口語的にも書き言葉としてもよく使われます。ただし「cleanse」はよりフォーマル、あるいは医療的・宗教的な場面で使われることが多いので、区別しましょう。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞用法 (transitive)
- I clean the room every weekend.(毎週末、私は部屋を掃除します。)
- 「clean」の目的語は「汚れを取り除く対象」になります。
- I clean the room every weekend.(毎週末、私は部屋を掃除します。)
自動詞用法 (まれ)
- “The floor cleans easily.” のように、「〜は簡単にきれいになる」というごく限定的な使い方がありますが、一般的ではありません。
- “The floor cleans easily.” のように、「〜は簡単にきれいになる」というごく限定的な使い方がありますが、一般的ではありません。
構文例
- clean up: “I need to clean up this mess.”(この散らかったものを片付けなきゃ。)
- clean out: “Let’s clean out the garage.”(ガレージを整理しよう。)
- clean off: “Clean off the table before dinner.”(夕食の前にテーブルを片付けて。)
- clean up: “I need to clean up this mess.”(この散らかったものを片付けなきゃ。)
フォーマル / カジュアル
- 「clean」はカジュアルからビジネスまで幅広く使われる。プレゼン資料を「clean upする」はビジネスでも使えるが、より丁寧に表現するときは「tidy up」や「finalize」といった別の動詞を使うときもある。
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “I’ll clean the kitchen after dinner.”
(夕食後にキッチンを掃除するね。) - “Could you help me clean the living room?”
(リビングの掃除を手伝ってくれない?) - “Don’t forget to clean up after the party.”
(パーティーの後の片付けを忘れないでね。)
(2) ビジネスシーン
- “Let’s clean up the conference room before the client arrives.”
(クライアントが来る前に会議室をきれいにしましょう。) - “We need to clean the data before we analyze it.”
(分析する前にデータを整理する必要があります。) - “Could you clean out your inbox by the end of the day?”
(今日中にメールボックスを整理してもらえますか?)
(3) 学術・フォーマルな文脈
- “Researchers must clean the laboratory equipment thoroughly after each experiment.”
(研究者は実験のたびに実験器具を徹底的に清掃しなければなりません。) - “It is crucial to clean the sample to avoid contamination in scientific studies.”
(科学研究では、汚染を避けるためにサンプルをきれいにすることが重要です。) - “Please ensure any chemical residues are cleaned off the test surfaces.”
(試験面に残っている化学物質の残留物は必ず取り除いてください。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- wash (洗う)
- 水や洗剤を使って汚れを取り除くニュアンス。
- 例: “Wash the dishes.” / “clean” でも言えるが、洗剤と水を使うか明確である場合は “wash” が自然。
- 水や洗剤を使って汚れを取り除くニュアンス。
- wipe (ふく)
- 布などで表面を拭く動作を強調。
- 例: “Wipe the table.”
- 布などで表面を拭く動作を強調。
- tidy (整頓する) / tidy up
- 散らかった物を片付けて整頓するニュアンス。汚れを取るというよりは、物をきちんとする感じ。
- 散らかった物を片付けて整頓するニュアンス。汚れを取るというよりは、物をきちんとする感じ。
- scrub (こすり洗いする)
- ブラシなどでゴシゴシ洗うこと。
- 例: “Scrub the bathtub.”
- ブラシなどでゴシゴシ洗うこと。
反意語
- dirty (汚す、汚れている)
- 例: “Don’t dirty the floor with your muddy shoes.”
- 例: “Don’t dirty the floor with your muddy shoes.”
- pollute (汚染する)
- 自然環境を汚染するなど、もっと深刻なニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /kliːn/
- アメリカ英語 (AE) とイギリス英語 (BE)
- 両者とも [kliːn] とほぼ同じ発音です。
- 両者とも [kliːn] とほぼ同じ発音です。
- 強勢(アクセント): [kliːn] の “ee” の部分をしっかり長く発音します。
- よくある間違い:
- “i” の音が短すぎたり、「クラン」と発音したりするケース。 “klee-n” と伸ばすと明瞭に伝わります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “claen”, “cleen” などと書き間違えることがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 特にありませんが、“cleanse” や “clear” とはスペルや意味が似るので気をつけましょう。
- 試験対策: TOEIC や英検などでも、基本単語として頻出です。前置詞をつけた句動詞(clean up / clean out など)もよく出題されるので押さえましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「クリーン」というカタカナ語でも浸透しているのでイメージしやすいです。
- 連想:ごみや汚れを “無しにする” イメージが浮かぶと覚えやすいでしょう。
- 勉強テクニック:
- 例文と一緒に覚える。
- 「clean up」「clean out」などの句動詞をセットで覚える。
- 「clean」と「wash」「tidy」などの違いをイメージすると、どの場面で使うかがすぐわかるようになります。
- 例文と一緒に覚える。
以上が、動詞「clean」の詳細な解説です。日常生活でもビジネスでも非常によく使われる単語なので、さまざまな文脈で練習しながら身につけてみてください。
意味のイメージ