最終更新日:2024/08/31
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元となった辞書の項目

stereotype

名詞

ステレオタイプ、固定観念 / 定型;決まり文句,常套手段;型にはまったイメージ

このボタンはなに?

ステレオタイプに挑戦し、仮定に基づいて人々を判断しないことが重要です。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: stereotype

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): A fixed, oversimplified, and often biased or generalized idea about a person, group, or thing.

意味(日本語): 定型化された思い込みや簡単な決めつけ、特に特定の集団や人々に対する固定観念のことです。

「ある集団や人について、“〜に違いない” と先入観を持ってしまうときに使う単語です。日常会話でもニュースや記事でも、偏見に関連した文脈でよく登場します。」

活用形: noun なので大きな変化はありませんが、複数形は stereotypes となります。

他の品詞形:


  • 動詞 “to stereotype” → 「固定観念を押し付ける」

  • 形容詞 “stereotypical” → 「ステレオタイプ的な」

CEFRレベル: B2(中上級)

ステレオタイプは、社会や文化的文脈で使用されるやや学術的・抽象的な概念なので、中上級レベルと考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • stereo-: 元々は「固体の」「立体の」という意味を持つ接頭語 (ギリシャ語の “stereos”)。

  • type: 「型」「類型」という意味の語幹(ギリシャ語の “typos” から)。

もともとは印刷技術における「鉛版印刷」「型押し」などの意味を持ち、そこから「型にはめられた考え」という現代的意味へと派生していきました。

関連語 (派生語・類縁語)


  • stereotypical (形容詞): ステレオタイプ的な

  • stereotyping (動名詞): ステレオタイプにはめこむ行為

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. “racial stereotype” (人種的ステレオタイプ)

  2. “gender stereotype” (ジェンダーに関する固定観念)

  3. “cultural stereotype” (文化的固定観念)

  4. “break a stereotype” (固定観念を打ち破る)

  5. “challenging stereotypes” (ステレオタイプに異議を唱えること)

  6. “negative stereotype” (否定的な固定観念)

  7. “stereotypical view” (典型的な見方、固定観念的な見方)

  8. “common stereotype” (よくあるステレオタイプ)

  9. “harmful stereotype” (有害な固定観念)

  10. “reinforce a stereotype” (ステレオタイプを強める)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 18世紀頃から印刷技術の分野で使われていた用語。「金属板を使って型押しする」を意味していたのが、社会的な文脈で「型にはめた思考」という意味に広がりました。

ニュアンス


  • 「偏見」や「一面的な見方」と強く結びつき、特定の集団についてあまり根拠のない思い込みを指す場面でよく使われます。

  • 攻撃的・差別的な意味合いが濃い場合もあり、使用時には慎重さが求められます。

  • 報道や学術論文でも使われますが、日常会話でも「そういう先入観はやめなよ」という文脈で耳にする単語です。

  • 場合によってはフォーマルにもカジュアルにも使われますが、意味としてはやや重めの響きがある単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 (countable noun) です。「a stereotype」「stereotypes」のように数えられます。

  • 動詞として使用する場合は「to stereotype (someone/something)」で「固定観念を押し付ける」「〜を型にはめる」という意味になります。

一般的な構文


  • “(Subject) + hold a stereotype of + (Object)”

    例: “People often hold a stereotype of teenagers as being lazy.”

  • “(Subject) + is a stereotype about + (Group)”

    例: “That’s a stereotype about men and women.”

イディオム


  • 明確に定着したイディオムというよりは、上記のような構文で使われることが多い単語です。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3例)


  1. “Don’t judge me by that stereotype; I’m not like everyone else.”


    • 「そんなステレオタイプで判断しないでよ。みんなと同じじゃないから。」


  2. “It’s a common stereotype that all gamers are antisocial.”


    • 「すべてのゲーマーが社交性に欠けるというのは、よくあるステレオタイプだよね。」


  3. “I hate it when people use stereotypes to describe my culture.”


    • 「私の文化をステレオタイプで表現されるのは、本当に嫌だわ。」


ビジネスでの例文(3例)


  1. “We should avoid stereotypes in our marketing campaign to appeal to diverse audiences.”


    • 「多様な顧客層に訴求するには、マーケティングキャンペーンでステレオタイプを避けるべきです。」


  2. “Our training program is designed to break stereotypes in the workplace.”


    • 「私たちの研修プログラムは、職場にあるステレオタイプを打破するために作られています。」


  3. “Be mindful not to reinforce any stereotype in your presentation.”


    • 「プレゼンテーションの中で、いかなるステレオタイプも強めないように注意しましょう。」


学術的な文脈での例文(3例)


  1. “This research paper examines the formation of stereotypes in childhood.”


    • 「この研究論文は子供期におけるステレオタイプの形成について検証しています。」


  2. “Stereotypes often arise from social categorization processes.”


    • 「ステレオタイプはしばしば社会的範疇化の過程から生じます。」


  3. “They analyzed the negative impact of gender stereotypes on career choices.”


    • 「彼らはジェンダーに関するステレオタイプが職業選択に与える否定的影響を分析しました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. prejudice (偏見)


    • ステレオタイプに基づく「先入観」や「偏見」という文脈。より感情や差別意識のニュアンスが強い。


  2. bias (偏り)


    • 部分的に捉えた見方。必ずしも差別的ではなく、個人的または集団的な思い込み・傾き。


  3. generalization (一般化)


    • 大まかにまとめた見方。ステレオタイプほど否定的なニュアンスを含まないことがある。


反意語


  • “open-mindedness” (偏見のないこと、心の広さ)

  • “individuality” (個々の特性、個性)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈstɛriətaɪp/ (アメリカ英語), /ˈstɛəriətaɪp/ (イギリス英語の場合 “e” がやや伸びる)

  • 強勢(アクセント)は最初の “ste” の部分「stér-e-o-type」にあります。

  • アメリカ英語では「ステリーオタイプ」に聞こえ、イギリス英語ではやや「ステアリオタイプ」に近い音になります。

  • つづりにある “stereo-” と “type” それぞれをはっきり発音するとよいでしょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペル: “stereotype” は “stereo-” と “type” の組み合わせですが、途中を “stero-type” のように誤ることがあります。

  • “stereotype” と “stereotypical”, “stereotyping” はそれぞれ異なる品詞なので、文法上の使い方を混同しないように注意。

  • 試験(TOEIC・英検など)では、社会問題や文化的トピックに絡めて出題されることが多い単語です。読解問題やエッセイライティングでも頻出です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “stereo” は「ステレオ(立体)」だが、ここでは「型が決まっている」というイメージ。 “type” は「型」なので、「型を立体的に固定してしまう→固定観念」という連想をすると覚えやすいでしょう。

  • 音声イメージとして、“ster-e-o-type” と区切って覚えるとスペルミスが減ります。

  • 社会問題や心理学の文脈でよく登場するため、ニュースや記事を読むときにチェックすると実際の使われ方を身につけやすいです。


以上が名詞「stereotype」の詳細な解説です。固定観念や偏見について取り上げる際に欠かせない単語なので、意味と使い方をしっかりと押さえましょう。

意味のイメージ
stereotype
意味(1)

ステロ版,鉛版;ステロ版作製(印刷)

意味(2)

定型;決まり文句,常套手段;型にはまったイメージ

学術英単語(NAWL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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