最終更新日:2025/10/05
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元となった辞書の項目

blind

形容詞

目の見えない,盲目の(sightless) / 《補語にのみ用いて》(…を)見る目がない,気がついていない《+to+名》 / 盲目的な,めくらめっぽうの(reckless) / (特に車の運転者に)隠れて見えない / (通りなどが)行き止まりの,出口のない;(建築物が)窓のない

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その目の見えない男性は、盲導犬の助けを借りて通りを渡りました。

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解説

以下では、形容詞「blind」について、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語 / 日本語)


  • 英語: “blind”

  • 日本語: 「目が見えない」「盲目の」「(比喩的に)気づいていない、見えないままの」

「blind」は元々「目の見えない」という意味の形容詞を表します。比喩的に、「状況が見えていない」「感覚が鈍い」というニュアンスで使われることもあります。

品詞


  • 形容詞 (adjective)

活用形


  • 形容詞なので、原則的に比較級・最上級での形は “blinder / blindest” とも言えますが、実際に使用されることは極めて稀です。

  • 派生語として、以下のような例があります。


    • “blindly” (副詞) … 盲目的に

    • “blindness” (名詞) … 盲目、失明


他品詞になった場合の例


  • 動詞 “to blind” … 「目を見えなくする」「眩しくして一時的に目が見えないようにする」

    例: The glare from the sun blinded me. (太陽のまぶしさで目がくらんだ)

  • 名詞 “a blind” … 「ブラインド(窓などの日よけ)」「隠れ場所」「見えないようにするもの」

CEFRレベルの目安


  • B1(中級): 日常会話や一般的な文章では馴染みがある単語で、比喩的な表現にもよく出てきます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “blind” は古くからある単語で、特に接頭語や接尾語がついているわけではありません(語幹そのもの)。

他の単語との関連性・派生語


  • “blindness” (名詞) … 盲目・視覚障害・気づいていない状態

  • “blindly” (副詞) … 盲目的に

よく使われるコロケーション(10個)


  1. “blind faith” / 盲目的な信頼

  2. “turn a blind eye (to something)” / (~に)見て見ぬふりをする

  3. “blind to the facts” / 事実に気づかない

  4. “go in blind” / 何の下調べもなく始める

  5. “blind alley” / 袋小路、行き詰まり

  6. “blind rage” / 激しい怒りで理性を失った状態

  7. “blind choice” / 十分な情報を持たずに行う選択

  8. “blind date” / (事前に面識のない)お見合いデート

  9. “flying blind” / 何の情報もないまま手探り状態で進める

  10. “blind spot” / 死角、盲点


3. 語源とニュアンス

語源


  • “blind” は古英語の “blind” に由来し、さらに古ゲルマン語の語幹 “blinda-” から派生したとされます。昔から「視覚を失った状態」を表す基本的かつ重要な単語です。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「目が見えない」という医学的・生理的な意味で使う場合は、状況や相手に配慮が必要です。センシティブな文脈なので、使用時には気遣いが求められることがあります。

  • 「見えていない」「盲目的な」という比喩は日常会話や文章でよく使われますが、場合によっては失礼と受け取られることもあるので注意が必要です。

  • フォーマルな場面でも使える語ですが、障害者に関する言い方としては “visually impaired” など、より配慮した表現を使うこともあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • “blind” は主に形容詞ですが、動詞や名詞の形でも使われます。

  • 文法上、形容詞としては「SVC (Subject-Verb-Complement)」の補語として使われたり、「名詞を修飾する形容詞」として使われたりします。

    例: He is blind. / a blind person

  • 動詞 “to blind” は他動詞で、「何か(強い光など)が(誰か)を一時的または永久的に目の見えない状態にする」という構文をとります。

    例: The bright light blinded me.

イディオム例


  • “turn a blind eye”

    意味: 見て見ぬふりをする

    用法: カジュアルでもフォーマルでもよく使われる英語表現


  • “blind leading the blind”

    意味: 無知な者同士が互いに誤った方向へ導く

    用法: 比喩的に使われる



5. 実例と例文

① 日常会話 (カジュアル)


  1. “I feel like I’m going in blind on this project.”

    (このプロジェクト、全く準備なしで始めちゃってる気がするよ。)


  2. “Don’t just follow him blindly; make your own decision.”

    (彼に盲目的についていくだけじゃなくて、自分で決めた方がいいよ。)


  3. “I accidentally turned a blind eye to his mistake.”

    (うっかり彼のミスを見過ごしちゃったんだ。)


② ビジネス (フォーマル寄り)


  1. “We cannot afford to be blind to the potential risks of this investment.”

    (この投資の潜在的なリスクに気づかないままでいるわけにはいきません。)


  2. “Her blind faith in the proposal could be a liability for the team.”

    (提案に対する彼女の盲目的な信頼は、チームにとって不利になるかもしれません。)


  3. “The manager turned a blind eye to their internal conflicts.”

    (マネージャーは彼らの社内トラブルを見て見ぬふりをした。)


③ 学術的な文脈 / アカデミック


  1. “Researchers conducted a double-blind test to ensure unbiased results.”

    (研究者たちは公正な結果を得るために二重盲検テストを実施した。)


  2. “Awareness campaigns emphasize the term ‘visually impaired’ rather than simply ‘blind.’”

    (啓発キャンペーンでは、単に “blind” ではなく、 “visually impaired” という表現を強調している。)


  3. “A blind experiment ensures the subjects are unaware of which treatment they receive.”

    (盲検実験では、被験者はどの治療を受けているか分からないようにする。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “sightless” (目の見えない)


    • やや文語的。実際の使用は少なめ。


  2. “unseeing” (見ていない、見えない)


    • 形容詞として使うが、やや詩的な響きもある。


  3. “visually impaired” (視覚障害のある)


    • フォーマル・公的な文脈で用いられる、より配慮のある表現。


反意語 (Antonyms)


  1. “sighted” (目の見える)


    • 単に「視力がある、見えている」という意味。


  2. “clear-sighted” (先見の明がある、洞察力のある)


    • 直訳的には「はっきり見えている」→ 比喩的に「洞察力がある」。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /blaɪnd/

  • アメリカ英語 (AE) とイギリス英語 (BE) で大きな差はありません。どちらも “bl” の位置で唇をしっかり閉じ、“ai” (アイ) の音を出すのがポイントです。

  • アクセントは第1音節 “blind” そのまま上にきます。

  • よくある間違い: カタカナで「ブラインド」と書くと、本来の英語の二重母音 “ai” の発音が弱くなりがちなので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “blind” を “bland” (味気ない) や “blend” (混ぜる) と混同する間違いが起こりやすいです。

  • 同音異義語ではありませんが、スペリングが似ている単語とまぎらわしいので注意しましょう。

  • 口語での「blind」はカジュアルな表現にも出てくるため、TOEICや英検でもイディオム表現(“turn a blind eye” など)として出題例があります。特に熟語として押さえておくとよいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “blind” のつづりは “b-l-i-n-d”。「ブラインド=目が見えない、窓のブラインドで光を遮る」イメージと結びつけて覚えやすいです。

  • イディオム “turn a blind eye” を「目をつぶる」という日本語の慣用句と結びつけて覚えると、覚えやすくなります。

  • 何かが「見えない」→ 実際に視覚が遮られているイメージや、比喩的に「真実が見えない」イメージで覚えると応用が効きます。


以上が形容詞「blind」の詳細解説です。「目が見えない」だけでなく、比喩的にも幅広く使われる便利な単語です。イディオムやコロケーションもあわせて覚えておくと、英語表現の幅がぐっと広がります。

意味のイメージ
blind
意味(1)

目の見えない,盲目の(sightless)

意味(2)

《補語にのみ用いて》(…を)見る目がない,気がついていない《+to+

彼には彼女の親切がわからない。

このボタンはなに?
意味(3)

盲目的な,めくらめっぽうの(reckless)

意味(4)

(特に車の運転者に)隠れて見えない

意味(5)

(通りなどが)行き止まりの,出口のない;(建築物が)窓のない

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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