最終更新日:2025/11/03

Regression analysis is a statistical method used to examine the relationship between a dependent variable and one or more independent variables.

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元となった辞書の項目

regression

【名/C/U】後戻り,後退;退化,退歩;回帰

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回帰分析は、従属変数と1つ以上の独立変数との関係を調べるために使用される統計的な手法です。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: regression

品詞: 名詞 (noun)

活用形: 単数形: regression / 複数形: regressions

英語の “regression” とは、

1) 一般的には「後退・逆戻り」を指す言葉で、何かが以前の状態に戻ることを表します。心理学では「退行」とも訳され、精神的により幼い状態や行動に戻ってしまうことを意味する場合もあります。

2) 統計の分野では「回帰分析」を指し、多くの場合 “regression analysis” と呼ばれ、ある変数と別の変数との関係を分析する方法を指します。

日本語では「退行」「逆戻り」「回帰分析」などと訳され、文脈によって使い分けられる単語です。一般的・心理学的文脈で使うときは「元の状態に戻る」というニュアンス、統計学的文脈で使うときは「データの傾向を分析する」というニュアンスになります。


  • 他の品詞の形


    • 動詞: regress(リグレス)「後戻りする」「退行する」

    • 形容詞: regressive(リグレッシブ)「後退する、逆行する」


  • CEFRレベルの目安:


    • B2(中上級)~C1(上級)レベル

    • 専門的な文脈(心理学・統計学)で使われることが多いため、文脈を理解して使いこなすには中上級以上の知識が必要です。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • re-(「後ろへ」や「再び」の意味をもつ接頭辞)

    • gress(「歩む・進む」という意味をもつ語根。progress(前進する)、digress(脇道にそれる)などとも共通)

    • -ion(名詞化する接尾辞)


このため、“regression” は 「後ろへ進むという動作を名詞にしたもの」 がもともとの意味合いです。


  • よく使われるコロケーションや関連フレーズ(例)


    1. linear regression(線形回帰)

    2. regression analysis(回帰分析)

    3. logistic regression(ロジスティック回帰)

    4. regression to the mean(平均への回帰)

    5. regression model(回帰モデル)

    6. regression equation(回帰方程式)

    7. psychological regression(心理的退行)

    8. market regression(マーケットの後退)

    9. regression period(退行期間)

    10. regression therapy(退行療法)


これらのフレーズは、統計学・心理学・経済など幅広い分野で使われます。


3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    ラテン語の “regredi” (re-「後ろへ」+ gredī「進む」)に由来しており、もともと「後ろへ進む、戻る」という意味が含まれています。


  • ニュアンスと使用時の注意:


    • 心理学の文脈で “regression” を用いる場合は、子供時代の行動や思考に戻ってしまう「退行」を指すため、やや専門的で感情的な響きを持ちます。

    • 統計学の文脈で “regression” を用いる場合は、データ分析の手法の一つとしてフォーマルな響きをもち、学術的・専門的シーンで使います。

    • 一般的に “regression” はカジュアルというよりはフォーマルな場で使われることが多いです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞としての使い方:


    • 不可算名詞として扱われることが多いですが、「a regression model」のように「ある種類の回帰(分析)」「一つのモデル」という意味合いでは可算名詞的に使われることもあります。

    • 心理学的な「退行」という意味では、しばしば不可算名詞として使われます。


  • 一般的な構文例:


    1. “Regression in children can occur under stress.”(子どもにおける退行はストレス下で起こりうる。)

    2. “We performed a regression analysis to examine the relationship between the variables.”(変数間の関係を調べるために回帰分析を行いました。)


  • イディオムは特に存在しません が、専門用語として “regression to the mean” などの概念的なフレーズがよく登場します。



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “She seems to be experiencing a regression in social skills after the incident.”

    (あの出来事の後、彼女は社交的なスキルが後退したように見えるね。)


  2. “I noticed a regression in my habits when I stopped exercising regularly.”

    (定期的に運動をやめたら、生活習慣が元に戻ってしまったのに気づいたんだ。)


  3. “He went through a brief regression, acting like a teenager again.”

    (彼はしばらく退行して、十代の頃のような振る舞いをしてたんだ。)


(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “The sales report shows a regression compared to last quarter’s performance.”

    (売上報告書によると、前四半期と比べて後退しています。)


  2. “We need to run a regression analysis to forecast next year’s revenue.”

    (来年の収益を予測するために回帰分析を行う必要があります。)


  3. “A minor regression in the project timeline can sometimes lead to bigger delays.”

    (プロジェクトのスケジュールがわずかに逆戻りすることが、大きな遅延につながることもあります。)


(C) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The study utilized multiple regression to assess the effect of different variables on patient outcomes.”

    (その研究は、患者の結果に対するさまざまな変数の影響を評価するために重回帰を使用しました。)


  2. “Regression to the mean is a common phenomenon in psychological experiments.”

    (平均への回帰は、心理学の実験でよく見られる現象です。)


  3. “Her doctoral thesis focuses on non-linear regression techniques for big data analysis.”

    (彼女の博士論文は、大容量データ分析における非線形回帰手法に焦点を当てています。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. “relapse” (リラプス): 主に健康・精神状態が再び悪化する意味で使われる。

    2. “reversion” (リバージョン): 前の状態に戻ること。「(法律・権利などの)復帰」という文脈でも使われる。

    3. “backslide” (バックスライド): 主に道徳的・生活習慣が悪い状態に戻るというニュアンス。

    4. “setback” (セットバック): 後退や妨げ。状態が一時的に悪い方向へ戻る意味。


  • 反意語 (Antonyms)


    1. “progression” (プログレッション): 前進、進歩すること。

    2. “advancement” (アドバンスメント): 前へ進める・発展させること。


上記の単語は「後退・逆戻り」対「前進・発展」というニュアンスの対比として押さえておくと、意味の違いが明確になります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /rɪˈɡrɛʃ.ən/

    • イギリス英語: /rɪˈɡreʃ.ən/


  • アクセント: “re-GRE-ssion” のように、第二音節 “gre” の部分に強勢がきます。


  • よくある発音の間違い:


    • “re” の部分の母音を強く発音しすぎて “ree-gression” にならないように注意。

    • “g” の音は母音につられて弱音化しないよう、はっきり /g/ と発音する。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “regresion” のように “s” を一つ抜かすミスがよくあります。

  • 同音異義語: 明確な同音異義語はありませんが、似た発音をもつ単語 “progression” と混同しないように注意。

  • TOEIC・英検などの試験対策:


    • 統計やビジネス文脈の長文で“regression analysis”が登場する可能性があります。文脈上、データの傾向や予測方法に関係することが多いので、関連する表現を覚えておくと役立ちます。

    • 心理学的文脈では“regression”が「退行」を示すことがあるため、段落の内容を正確に読み取る必要があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • re + gress(進む) + ion で『後ろに進むこと』 → “regression” 」と語源をイメージすると覚えやすいです。

  • 「回帰分析」は「元の関係に“戻る”ようにデータを推測する」と捉えると、心理的な「退行」もイメージしやすくなります。

  • “progression” (前進)との対比で覚えると、スペリングも含めて区別が明確になります。


以上が “regression” の詳細な解説です。心理学的文脈か統計学的文脈かで意味・使われ方がかなり変わるため、文脈を意識して使い分けるようにしましょう。

意味のイメージ
regression
意味(1)

後戻り,後退

意味(2)

退化,退歩

意味(3)

《統計》回帰

意味(4)

(対義語:progression)

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