neighborhood

以下では、英単語 neighborhood をできるだけ詳しく解説します。

1. 基本情報と概要

単語: neighborhood

品詞: 名詞 (countable noun)

CEFRレベルの目安: B1（中級）

英語での意味:

• A district or area, especially one forming a community within a town or city.

日本語での意味:

• 近所、地域、周辺地区

「家の近くの地域を指す単語です。家や建物同士が近くに集まっている区域、またはそこに住むコミュニティを表します。友人やお店が近い距離感の“近所”というニュアンスを持ちます。」

活用形（名詞なので大きな変化形はありません）：

• 単数形: neighborhood
  


• 複数形: neighborhoods
  

「neighborhood」が他の品詞になることは基本的にありません。ただし、同じ語根から派生した形容詞 neighboring（隣接している）などがあります。

2. 語構成と詳細な意味

• 語構成:
  
  
  
  • 「neighbor」 (隣人や隣国を指す) + 「-hood」 (状態や性質を表す接尾語)
    
  
  



• したがって、「neighbor（隣人）」が集まる範囲や状態というニュアンスが込められています。




• 関連語や派生語

  
  
  • neighbor (名詞/隣人)、neighborly (形容詞/親切な、隣人らしい)、neighboring (形容詞/隣接する)
  
  



• よく使われるコロケーションや関連フレーズ（10個）

  
  
  1. friendly neighborhood → 友好的な近所
     
  
  
  2. quiet neighborhood → 静かな近所
     
  
  
  3. safe neighborhood → 安全な近所
     
  
  
  4. close-knit neighborhood → 住民同士が仲の良い近所
     
  
  
  5. residential neighborhood → 住宅街
     
  
  
  6. upscale neighborhood → 高級住宅地
     
  
  
  7. suburban neighborhood → 郊外の住宅地域
     
  
  
  8. changing neighborhood → 開発や変化が進む地域
     
  
  
  9. neighborhood watch → 近所の防犯活動
     
  
  
  10. neighborhood association → 町内会、自治会
      
  
  

3. 語源とニュアンス

• 語源:

  
  
  • 古英語 nēahgebūr (nēah = near 近い、gebūr = 農家・近所の人) が変化して生まれたと言われています。
    
  
  
  • 中英語では neighburhod のような綴りで、「隣人同士の関係性や集まり」を指す言葉として使われていました。
  
  



• ニュアンス・使用時の注意点:

  
  
  • 「地域コミュニティ」や「生活圏」といった、比較的やわらかく親近感のある語感があります。
    
  
  
  • 場面としては、口語・文章どちらでも広く使われ、カジュアルからややフォーマルまですべてに対応できます。「地区」全体を指すときによく使われます。
  
  

4. 文法的な特徴と構文

• 名詞 (可算名詞):
  
  
  
  • a neighborhood / neighborhoods
    
  
  
  • “in the neighborhood” のように前置詞と一緒に使われることが多い。
    
  
  



• 一般的な構文やイディオム:

  
  
  1. in the neighborhood (of something) → 〜の近所に
     
  
  
  2. the neighborhood of A → Aの近所、地域
     
  
  
  3. around the neighborhood → 近所のあちこちで
     
  
  



• フォーマル/カジュアル:

  
  
  • どちらで使っても問題はありませんが、口語では「area」よりやや具体的で親しみやすい響きがあります。
  
  

5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文

1. “I just moved to this neighborhood last week and I love how quiet it is.”
   
   （先週この近所に引っ越してきたんだけど、とても静かで気に入ってる。）




2. “Do you know any good restaurants in the neighborhood?”
   
   （この近所に何かいいレストランを知らない？）




3. “Our neighborhood always has a big festival in the summer.”
   
   （うちの近所ではいつも夏に大きなお祭りがあるんだ。）

(2) ビジネスシーンでの例文

1. “We’re planning to open a new branch in a growing neighborhood downtown.”
   
   （ダウンタウンの成長著しい地域に新しい支店を開設する予定です。）




2. “Analyzing the demographics of the neighborhood is crucial for our next marketing campaign.”
   
   （次のマーケティングキャンペーンのためには、その地域の人口動態の分析が重要です。）




3. “Our office is conveniently located in a neighborhood with great public transportation.”
   
   （私たちのオフィスは公共交通機関が充実した地域に便利に立地しています。）

(3) 学術的/フォーマルな文脈での例文

1. “The study examined the correlation between neighborhood socioeconomic status and educational outcomes.”
   
   （その研究は、地域の社会経済的地位と教育成果との相関関係を調査した。）




2. “Urban planners must consider how new developments impact the existing neighborhood fabric.”
   
   （都市計画者は、新たな開発が既存の近隣コミュニティにどのような影響を及ぼすかを考慮しなければならない。）




3. “The concept of neighborhood effects is central to understanding social mobility in metropolitan areas.”
   
   （近隣効果の概念は、大都市圏における社会的流動性を理解する上で重要である。）

6. 類義語・反意語と比較

• 類義語 (Synonyms)
  
  
  
  1. area (地域)
     
  
  
  2. district (地区)
     
  
  
  3. vicinity (付近)
     
  
  
  4. region (地域)
     
  
  
  5. locality (地区、地域)
  
  

例) 「area」と「neighborhood」はどちらも「地域」を指すが、neighborhood はより住民コミュニティのニュアンスが強い。

• 反意語 (Antonyms)
  
  
  
  • remoteness（遠隔地、隔絶）
    
    例) “He chose remoteness over the convenience of a neighborhood.” (彼は近所の便利さよりも、人里離れた静かな場所を選んだ。)
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA):

  
  
  • アメリカ英語: /ˈneɪ.bər.hʊd/
    
  
  
  • イギリス英語: /ˈneɪ.bə.hʊd/
    
  
  



• アクセントの位置:

  
  
  • neIGH-bor-hood の “neIGH” の部分が最も強く発音される。
  
  



• よくある発音の間違い:

  
  
  • “neighbor” で “-bor-” を弱めすぎると通じにくい。
    
  
  
  • 語尾の “-hood” は短い “フッド” のように発音。
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• neighbor と neighborhood を混同しないこと。前者は「隣人・隣国」、後者は「近所・地域」。
  


• スペルミス: “neighbourhood” はイギリス英語 (u を入れる綴り)。アメリカ英語では “neighborhood” が一般的。
  


• TOEIC などのビジネス英語試験では「会社の周辺環境」「出店を考えている地区」などの文脈でしばしば登場する。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「neighbor(隣) + hood(つながり、状態)」→「隣人たちが集まる空間の状態」とイメージすると覚えやすいです。
  


• “neighborhood watch” などのフレーズを関連付けて覚えるとよいです。
  


• 住んでいる町の地図を使って、「My neighborhood is …」など自分に関わるフレーズで練習すると記憶に定着しやすいです。

以上が、名詞 neighborhood の詳細解説です。地域コミュニティの文脈で幅広く使用される単語なので、日常会話からビジネス、学術分野に至るまで、文脈に応じて活用してみてください。