最終更新日:2025/12/03
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元となった辞書の項目

honor

名詞

〈U〉(人から受ける) 尊敬 / (広く世間から受ける) 名誉 /

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解説

1. 基本情報と概要

単語


  • honor(名詞)

意味(英語)


  • High respect, great esteem

意味(日本語)


  • 「尊敬」「名誉」「栄誉」といったニュアンスを持ち、誰かや何かに対して深く敬意を払う対象や、その状態を表す言葉です。

    「人に対して深い敬意を示す気持ち」や「授与される名誉や栄誉」などを指します。儀式や表彰などのフォーマルな場面では特に使われることが多いです。

品詞・活用形


  • 品詞:名詞 (countable/uncountable)


    • 可算名詞として「(授与される) 名誉」、「称号」のように扱う場合がある

    • 不可算名詞として「尊厳」「尊敬」を意味するときもある


  • 複数形:honors (例:He received many honors for his work.)

他の品詞になったときの例


  • honor (動詞):to regard with great respect; to confer distinction upon

    例:We want to honor her for her years of service.

  • honorable (形容詞):正直な、尊敬に値する

    例:He is an honorable man.

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    日常会話でも聞く機会があり、かつフォーマルな文脈でもよく使う単語です。文化的・社会的な場面を学ぶ上で非常に重要な単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「honor」はラテン語で「栄誉」「尊敬」を意味する “honor”/“honos” に由来します。

  • 特に接頭語や接尾語がついているわけではありませんが、


    • 接尾語 -able がついた “honorable” (形容詞)

    • 接尾語 -ary がついた “honorary” (形容詞)

      などの派生形が存在します。


よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. in honor of ~(~に敬意を表して)

  2. do someone the honor(~に名誉を与える、好意を示す)

  3. guest of honor(主賓)

  4. honor system(信頼制度)

  5. for the honor of the team(チームの名誉のため)

  6. guard of honor(儀仗隊)

  7. roll of honor(功労者名簿)

  8. an honor to do ~(~するのは光栄である)

  9. honorable mention(佳作、特別賞)

  10. on my honor(自分の名誉にかけて、誓って)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の honos (honor) に由来し、「敬意」「名誉」を意味しました。古フランス語経由で英語に入り、現在の “honor” という形になりました。イギリス英語では “honour” と綴られます。

ニュアンス・使用時の注意


  • “honor” は非常にポジティブで敬意を伴うニュアンスを含みます。

  • フォーマルなスピーチや文章の場面でしばしば使われる一方、日常会話でも「It’s an honor to meet you.(お会いできて光栄です)」のように用いられることがあります。

  • 礼儀正しく、尊敬を示す文脈で使用されるため、カジュアルな文脈でも真面目な響きがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算/不可算


    • 不可算名詞として、尊厳や尊敬の概念を指すとき (例:He has no sense of honor.)

    • 可算名詞として、与えられる名誉・賞などを指すとき (例:He received many honors for his work.)


  2. 前置詞との組み合わせ


    • in honor of + [名詞/人]:~を称えて、~に敬意を表して

    • on one’s honor:誓って、名誉をかけて


  3. 慣用表現・イディオム


    • step down with honor:名誉を傷つけずに辞任する

    • do the honors:儀式や乾杯などの役目を引き受ける


  4. 使用シーン


    • フォーマル(スピーチ、表彰式など)

    • 日常会話でも丁寧さを表す表現として利用可



5. 実例と例文

A. 日常会話(カジュアル)


  1. “It’s an honor to meet you. I’ve heard so much about you.”

    (お会いできて光栄です。いろいろお噂はかねがね伺っています。)

  2. “Could you do me the honor of joining us for dinner tonight?”

    (今夜一緒に夕食をとっていただけますか?[光栄に思います。])

  3. “On my honor, I’ll return your book by Monday.”

    (誓って月曜までに本を返すよ。)

B. ビジネス(フォーマル)


  1. “It is a great honor to be here today to address you.”

    (本日、皆さまにお話しできることを大変光栄に思います。)

  2. “He has been recognized with several honors for his innovative work.”

    (彼は革新的な業績に対していくつもの表彰を受けています。)

  3. “We are hosting a banquet in honor of our retiring CEO.”

    (引退するCEOを称えて祝賀会を開きます。)

C. 学術的な文脈


  1. “The scholar received an honorary degree in recognition of her contributions.”

    (その学者は貢献を讃えられて名誉学位を授与されました。)

  2. “The university’s roll of honor lists those who have excelled in their fields.”

    (その大学の功労者名簿には、その分野で優れた業績を挙げた人々が掲載されています。)

  3. “Honor as a moral concept has been studied across various cultures and eras.”

    (道徳的な概念としての「名誉」は、さまざまな文化や時代を通じて研究されてきました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. dignity(尊厳):より個人の内面的尊厳にフォーカス

  2. respect(尊敬):相手に対する敬意を表す一般的な語

  3. esteem(尊重):尊敬と評価が混じったイメージ

  4. prestige(名声):社会的地位や評価による名声

  5. glory(栄光):大きな達成や威光が伴った名誉

これらの単語は “honor” と近しい意味を持ちますが、“honor” はより伝統的・道徳的側面が強く、礼儀や義務感なども含むニュアンスがあります。

反意語 (Antonyms)


  1. dishonor(不名誉):名誉を失わせること

  2. disgrace(恥辱):恥ずべき行為や状態

これらはいずれも“honor”の対極にある言葉で、「恥をかかせる」「評判を落とす」という意味合いがあります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語 (AmE): /ˈɑː.nɚ/

  • イギリス英語 (BrE): /ˈɒn.ər/

アクセント(強勢)


  • 第一音節 “hon-” に強勢があります。

アメリカ英語とイギリス英語での違い


  • アメリカ英語では “honor” と綴り、/ˈɑː.nɚ/(「アナー」に近い音)。

  • イギリス英語では “honour” とも綴り、/ˈɒn.ər/(「オナー」に近い音)。

よくある発音ミス


  • h を発音しないわけではないので、語頭の “h” を弱くても意識して発音しましょう。

  • アメリカ英語だと “r” をしっかり巻き舌で発音する点にも注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルの違い


    • イギリス英語:honour

    • アメリカ英語:honor

      よくテストでもどちらか一方に統一する必要があります。TOEICなどではアメリカ英語表記が基本的に多いでしょう。


  2. 同音異義語との混同


    • “honor” に明確な同音異義語はありませんが、 “owner” と聞き間違いや書き間違いになる学習者が稀にいるので要注意。


  3. 使い分け


    • “respect” との違い: “honor” はよりフォーマルで、道徳的・社会的文脈での高い敬意を表すことが多い。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ストーリーで覚える: “On my honor” と言うシーンは、多くの映画や物語で見られます。騎士やヒーローが「誇りにかけて約束する」といった場面をイメージすると記憶に残りやすいです。

  • スペルのポイント: “honor” の “h” は発音するときに弱い息音ですが、忘れずに書きましょう(特にイギリス英語では “u” が入る “honour”)。

  • 音のイメージ: /ˈɑː.nɚ/(アーナー)と軽く巻き舌する発音を意識すると覚えやすいです。

以上が、名詞 “honor” の詳細解説です。フォーマルなスピーチや儀式から、日常の丁寧な挨拶まで幅広く使われる、とても重要な語彙です。しっかり習得しておくと英語表現の幅がさらに広がります。

意味のイメージ
honor
意味(1)

〈U〉(人から受ける)尊敬,信用

意味(2)

〈U〉(広く世間から受ける)名誉,栄光,名声

意味(3)

《H-》閣下(判事・市長などに対する敬称)

意味(4)

〈C〉《複数形で》儀礼

意味(5)

〈C〉《複数形で》(学校などの)優等

意味(6)

〈U〉(自分の信念・行為に対する)道義心,誠実,高潔

意味(7)

〈C〉《単数形で》名誉になる物(事,人),誉れ

意味(8)

〈C〉《複数形で》褒章,名誉賞

意味(9)

〈C〉《複数形で》(カードゲームの)最高の役礼

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