最終更新日:2024/06/11
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元となった辞書の項目

impulsive

IPA(発音記号)
形容詞

(人・行動などが)衝動的な,感情に駆られた / 推進力のある,押し進める

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彼女は衝動的な決断をして仕事を辞めて世界を旅することにした。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: impulsive

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): Acting or done suddenly without careful thought.

意味(日本語): 衝動的な、思いつきで行動してしまう状態を表す形容詞です。あまり深く考えずに行動しがちな人や様子を表すときに使います。

「impulsive」は、人が深く考えずにぱっと何かをやってしまうような場面で使われます。このため、時には無計画、無謀といったややネガティブなニュアンスも含むことがありますが、時に「思い立ったが吉日」というポジティブな、行動力を伴うニュアンスにもとらえられます。

活用形:


  • 原形: impulsive (形容詞)

  • 副詞形: impulsively (衝動的に)

  • 名詞形: impulsiveness (衝動性)

(※同語源の名詞 “impulse”「衝動」も関連語として覚えておくと便利です)

CEFRレベル: B2(中上級)

このあたりのレベルになると、心理描写や人物の性格を表すために使われたり、意見を述べる時にも使われることが多くなります。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語「im-」: 「~の中へ」「~に向かって」のニュアンスを持つ接頭語。

  • 語幹「puls」: 「押す、駆り立てる」などの意味を持つラテン語由来(ラテン語 “pellere”「押す」に由来)。

  • 接尾語「-ive」: 性質や状態を示す形容詞の語尾。

「impulsive」は「内側から(im-)押し出され(puls)るような(-ive)行動をとる」イメージを持つ単語です。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. impulsive behavior(衝動的な行動)

  2. impulsive decision(衝動的な決定)

  3. impulsive shopping(衝動買い)

  4. impulsive reaction(衝動的な反応)

  5. impulsive buyer(衝動買いをする人)

  6. impulsive nature(衝動的な性質)

  7. impulsive character(衝動的な性格)

  8. become impulsive(衝動的になる)

  9. impulsive remark(衝動的な発言)

  10. impulsive gesture(衝動的な行動・しぐさ)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “impulsus” (in + pulsus「押す」) に由来します。 もともと「押し進める、駆り立てる」という意味合いがあり、そこから「衝動に駆られて行動する・衝動的な」という形容詞につながりました。

  • ニュアンス: 衝動的な行動には計画性が欠けていることが多いため、使い方によっては「考えなし」とやや否定的に捉えられる場合もあります。ただし、人の性格描写などでは活発さや行動力のある人物像を示す面もあります。

  • 使用場面: 日常会話からフォーマルな文章まで広く使われますが、性格描写や買い物の話(衝動買い)など、自分のコントロールが効かない一時的な行動を指し示すときに特に効果的です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての用法: 「衝動的な」という性質を表す。例えば “He is impulsive.” のように、be動詞の補語として性質を説明したり、名詞を修飾したりします。

  • 「可算/不可算」の区別: 形容詞なので該当しません。衝動そのものを表す名詞 “impulse” は可算名詞です。

  • 他動詞/自動詞について: 形容詞なので該当しません。但し、名詞 “impulse” を動詞化するときは “to impulsively do something” のように副詞形につなげて表現します。

  • 構文例:


    • “He made an impulsive purchase.”(彼は衝動買いをした。)

    • “Her impulsive decisions sometimes cause trouble.”(彼女の衝動的な決定は時々問題を引き起こす。)



5. 実例と例文

日常会話での例文(カジュアル)


  1. “I was feeling impulsive and bought that new game console.”

    (衝動的になってあの新しいゲーム機を買っちゃったよ。)


  2. “Don’t be so impulsive! You should think things through.”

    (そんなに衝動的にならないで!もっとよく考えるべきだよ。)


  3. “He’s too impulsive sometimes; he’ll just jump into any plan.”

    (彼は時々衝動的すぎるんだ。どんな計画にも飛びついちゃうんだよね。)


ビジネスシーンでの例文(ややフォーマル)


  1. “We should avoid making impulsive decisions during budget meetings.”

    (予算会議のときに衝動的な決定をするのは避けるべきです。)


  2. “Her impulsive approach to negotiation can be risky, but it sometimes works in our favor.”

    (交渉における彼女の衝動的なやり方は危険を伴うかもしれませんが、ときには有利に働くこともあります。)


  3. “An impulsive response to client requests can jeopardize our project timeline.”

    (顧客の要求に対して衝動的に対応すると、プロジェクトの進行を危うくする可能性があります。)


学術的・専門的な文脈での例文


  1. “Impulsive behavior has been studied extensively in relation to attention deficit hyperactivity disorder (ADHD).”

    (衝動的な行動は注意欠陥多動性障害(ADHD)との関連で広く研究されています。)


  2. “The research indicates a strong correlation between impulsive tendencies and high-risk behaviors.”

    (その研究は、衝動的な傾向とリスクの高い行動との間に強い相関関係があることを示しています。)


  3. “Evaluating impulsive decision-making processes can yield insights into consumer psychology.”

    (衝動的な意思決定プロセスを評価することは、消費者心理への洞察をもたらす可能性があります。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. “rash” (軽率な)


      • 「衝動的に行動する」という点では似ていますが、「軽はずみで後先考えない」というニュアンスがやや強いです。


    2. “hasty” (早まった)


      • 「急いで」行動してしまうイメージが強く、時に「焦った」という意味合いを含みます。


    3. “spontaneous” (自発的な)


      • “spontaneous” の方が前向きな響きで、「その場で自然と生まれる行動」というニュアンスが強いです。


    4. “reckless” (無謀な)


      • リスクを顧みずに行動する場合に使われ、より強い否定的な印象を伴う場合が多いです。



  • 反意語 (Antonyms)


    • “cautious” (用心深い)

    • “deliberate” (慎重な/故意の)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ɪmˈpʌl.sɪv/

  • アクセント: 第2音節「pul」に強勢があります。(im-PUL-sive)

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では [ɪmˈpʌl.sɪv]、イギリス英語もほぼ同じ発音です。

  • よくある発音の間違い:


    • 「pul」の部分を曖昧にしすぎて「im-poo-sive」のように発音してしまう。

    • 「-ive」の部分を “-eev” と誤って伸ばしすぎる。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “implusive” と “u” を余計に入れてしまったり、「implusive」と“S”が抜けてしまうミスに注意。

  2. 同音異義語との混同: 類似語に “impulse” (名詞: 衝動) がありますが、品詞が違うので文法上の使い方に注意しましょう。

  3. 文脈をよく考える: “impulsive” にはポジティブな意味合いよりも「軽率さ」「後先考えない」といったややネガティブ寄りのニュアンスが含まれがちです。

  4. 試験対策: TOEICや英検の読解問題で、「衝動的に行動する」という文脈を描写するときに出題される可能性があります。また、ビジネス英語でも「衝動買い(impulsive buying)」の文脈で登場しやすいため、語彙をしっかり押さえておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「im-」 + 「pulse」 = 「中にある衝動が外に押し出される」イメージを連想すると覚えやすいです。

  • 「paLSe」の部分が衝動をイメージする “pulse(鼓動)” に似ているので、「心臓の鼓動に突き動かされて行動してしまう」と覚えるのも一手です。

  • 例文を作って声に出す、関連する表現(impulsive shopping など)をセットで覚えると定着が速まります。

以上が “impulsive” の詳細解説です。衝動的な行動や性質を描写する際に頻出するので、コロケーションなどと一緒に覚えておくと便利です。

意味のイメージ
impulsive
意味(1)

推進力のある,押し進める

意味(2)

(人・行動などが)衝動的な,感情に駆られた

意味を覚えるための辞書問題

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