最終更新日:2024/06/18

《前に述べた可算名詞を受けて》『それ』 / 《「of+複数名詞・代名詞」を伴ってその名詞・代名詞の》『一つ』,一人 / 《後にanother, [the] otherと対照して》一つ,一方 / 《修飾語句を伴って》(特定の)『人』,者 / 《総称的に》『人』 / 私,自分

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元となった辞書の項目

one

代名詞

《前に述べた可算名詞を受けて》『それ』 / 《「of+複数名詞・代名詞」を伴ってその名詞・代名詞の》『一つ』,一人 / 《後にanother, [the] otherと対照して》一つ,一方 / 《修飾語句を伴って》(特定の)『人』,者 / 《総称的に》『人』 / 私,自分

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解説

1. 基本情報と概要

英語での意味


  • 「one」は、数詞(数字の1を示す)として使われる場合と、代名詞(「人」や「もの」を指し示す不特定の指示語)として使われる場合があります。

日本語での意味


  • 数詞:「1」という数量を示す言葉。

  • 代名詞:不特定の人物や物を指して「ある人」「誰かしら」「あるもの」というような意味合い。

「one」は、カジュアルにもフォーマルにも使える単語で、特に代名詞として使う場合は少し硬い印象になりやすいです。文脈次第では「世間一般の人」というようなニュアンスも持ちます。

品詞


  1. 数詞 (numeral)

  2. 代名詞 (pronoun)

  3. (まれに) 名詞 (noun) —「the one」のような形でものや人を特定して指す。

活用形


  • 「one」自体は数詞としても代名詞としても変化しません。

  • ただし、代名詞として使う場合、所有格として「one’s」があります(例:「One must do one’s best.」)。

他の品詞になったときの例


  • 「one」から派生した形容詞として「one-off」(一度限りの)などがあります。

CEFRレベルの目安


  • A1(超初心者):数字の「1」としての意味は最初に学ぶ単語の一つ。

  • B1(中級)〜B2(中上級):代名詞としてのフォーマルな用法は中級レベル以上で徐々に習うことが多いです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「one」は、古英語由来の単語で、接頭語・接尾語を含まず、この形で完結しています。

他の単語との関連性(派生語や類縁語など)


  • 「alone」(単独で):元々「all + one」という語源。

  • 「atone」(償う):元々「at + one」=「単一状態にする」→「和解させる」と変化。

  • 「once」(一度):one + -ceという形。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(例と日本語訳)


  1. one day(いつか / ある日)

  2. one of the + 複数名詞(~のうちの一つ)

  3. one moment / just a moment(ちょっと待って)

  4. for one thing(まず第一に)

  5. one and only(唯一の)

  6. one step at a time(一歩ずつ)

  7. one by one(一つずつ)

  8. number one(第一位)

  9. one more time(もう一度)

  10. at one with(~と一体になって/~に同意して)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の「ān」に由来し、意味は「一つの」「唯一の」「単一の」というニュアンスを持ちます。

歴史的な使用とニュアンス


  • 数を表す「1」としては最も基本的な数詞。

  • 代名詞としては、より硬い印象やフォーマルな印象を与えます。「One does not simply ...」などで「一般の人々がすることではない」といった表現に使われることも有名です。

使用時の注意点


  • 代名詞の「one」を多用すると少し堅苦しく聞こえるので、日常会話では「you」としたり受動態を使うことで自然に言い換える場合があります。

  • 文章(エッセイや論文)など、ややフォーマルなシーンで使われやすいです。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  1. 数詞として:


    • “I have one brother.”(兄弟が1人います。)


  2. 代名詞として:


    • “One should always be honest.”(人は常に正直であるべきだ。)


イディオム


  • “One for all, and all for one.”(一人はみんなのために、みんなは一人のために。)

  • “One thing leads to another.”(一つのことが次のことへと繋がる。)

フォーマル/カジュアル


  • 「one」を代名詞として使うのはフォーマル寄り。日常では「you」が代用されることが多い。

他動詞/自動詞の使い分け


  • 「one」は動詞ではないので、他動詞/自動詞の区別はありません。

  • 名詞として使う場合は可算になります。例:“He is the one.” → 「彼がその人だ。」


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I only have one slice of pizza left, do you want it?”

    (ピザが1切れしか残ってないんだけど、欲しい?)

  2. “Just give me one second, I’ll be right back.”

    (ちょっとだけ待ってて。すぐ戻るから。)

  3. “Could I buy one of those cookies?”

    (それらのクッキーのうち1つを買えますか?)

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “We need one more volunteer to complete this project.”

    (このプロジェクトを完了するには、もう1人ボランティアが必要です。)

  2. “One should always consider the client’s perspective.”

    (常にクライアントの視点を考慮すべきです。)

  3. “This report is one of our key documents for the meeting.”

    (このレポートは会議の主要書類のうちの一つです。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “One may observe various phenomena during the experiment.”

    (実験中に様々な現象が観察されることがある。)

  2. “One must ensure validity and reliability in research methods.”

    (研究手法の妥当性と信頼性を確保する必要がある。)

  3. “This theory is one of the most widely accepted explanations.”

    (この理論は最も広く受け入れられている説明の一つです。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “someone” / “somebody”(誰か)


    • よりカジュアルかつ、人を指す。「one」は「ある人」という硬い印象。


  2. “anyone”(誰でも)


    • 不特定多数を指すニュアンスが強い。「one」は「ある一人」という限定感。


反意語


  • 数詞としての反意語は明確にはないが、対比として“none”(何もない、誰もいない)や“multiple”(複数の)などが挙げられる。

  • 代名詞としての反意語は特になし。状況に応じて「everyone」(全員)や「no one」(誰もいない)が対比になる場合あり。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • UK: /wʌn/

  • US: /wʌn/

強勢(アクセント)の位置


  • 1音節のみなので、基本的に /wʌn/ で一気に発音します。“W” の音と “uh” の母音がひとまとまりです。

アメリカ英語とイギリス英語


  • 大きな差はありませんが、イギリス英語の /ʌ/ は少し「ア」と「オ」の中間音として発音されることもあります。

よくある発音ミス


  • 「won(勝った)」と同じ音ですが、意味が異なるため区別はスペルで覚えた方が良いです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス:


    • 「won」(勝った)と混同しないこと。


  2. 代名詞としての「one」と普通の数字「one」を区別できなくなる:


    • 代名詞の場合は文脈で初心者にとって少し難しい。


  3. 試験対策(TOEIC・英検など):


    • フォーマルな文章中で “One must ~” のように使われている例文が出ることがある。

    • 「代名詞のone’s」で所有格を尋ねる問題が発生することもあるので要注意。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「1」を覚える際は“won”との綴りの違いに注意して、「o」のところに全部の要素が「ぎゅっと1つに詰まっているイメージ」をすると混同しにくいかもしれません。

  • 代名詞として使う「One」は、よく映画などでフォーマルに「人はね…」と語りかける英語表現として印象に残りやすいので、そこから思い出すのも一つの手です。

  • 「alone」や「only」など「one」が含まれている単語をまとめて意識するとイメージがつかみやすいでしょう。

以上が「one」の詳しい解説です。数字から代名詞、そして派生語まで幅広く使われる単語ですので、ぜひ場面に応じた用法を確認しながら覚えてみてください。

意味のイメージ
one

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