最終更新日 :2025/01/28

state

形容詞

公式の, 国家の, 州の, 公立の

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解説

以下では、形容詞 “state” をできるだけ詳しく解説します。日本語で補足説明を加えながら、学習者にわかりやすい形でまとめました。マークダウン形式でご覧ください。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • “state” (adjective)

    → 「国家の、政府の」「州の」「公立の」「国有の」といった政府や国家、あるいは州に関係する様子を表す形容詞です。

    「国や州の機関、政策、法律などを扱うときに使われる表現です。『公的な』『公営の』ニュアンスがあります。」

品詞


  • 形容詞 (adjective)

活用形

形容詞 “state” は形そのものが変化しません(比較級や最上級を取らない、いわゆる非階度形容詞の一種です)。

他の品詞での例


  • 名詞 “state” : 「状態」「国家」「州」

    例: “the state of affairs” (物事の状況)、 “the State” (政府)、 “New York State” (ニューヨーク州)

  • 動詞 “to state” : 「述べる、公式に言う」

    例: “He stated his opinion clearly.” (彼は意見をはっきり述べた)

CEFRレベル(目安)


  • B2(中上級)

    ある程度英語に慣れた学習者が、公的機関や政府、政治に関する話題を扱う際に知っておくと便利な表現です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語・接尾語などは含まれません。

  • 語幹 “state” は元々ラテン語 “status” (状態、身分) に由来し、「状態」「地位」から派生して「国家」や「州」を表す“state”(名詞)が生まれ、その派生として “state” という形容詞が使われるようになりました。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. “state property” – 国有財産

  2. “state university” – 州立大学

  3. “state hospital” – 国立(公立)病院

  4. “state secrets” – 国家機密

  5. “state department” – (米国の)国務省

  6. “state taxes” – 州税

  7. “state regulations” – 政府(州)の規制

  8. “state subsidy” – 政府補助金

  9. “state official” – 政府高官

  10. “state ceremony” – 公式式典(国家の儀式)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “status” → 中英語 “stat” → 現代英語 “state”

  • 本来「状態」や「身分」を意味する言葉が、王国や領域といった政府関連を指す名詞に発展し、そこから「国の、州の、公的な」という形容詞として使われます。

ニュアンス・使用上の注意


  • 公共性や公的要素を強調します。

  • 主にフォーマルな文脈や正式な文書、報道などでよく使われます。

  • “public” や “government” (adjective) に近いイメージがありますが、具体的に「国・州」レベルの機関や管理に焦点を当てるのが “state” の特徴です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞 “state” は可算・不可算の区別がある名詞 “state” とは区別して考えられます。

  • 他動詞・自動詞などの使い分けは動詞 “to state” の場合に relevant ですが、形容詞としてはそのまま名詞を修飾します。

  • 文章で使われる際は、国や州の機関・制度・法律などを指す名詞の前に置く形が多いです。

    例: “state government,” “state law,” “state function.”

イディオムや定型フレーズ


  • “state of the art” は別の意味(「最新式の」「最先端の」)で、形容詞 “state-of-the-art” としてよく使われますが、これは “state” が「状態」という名詞の意味からきています。混同に注意しましょう。


5. 実例と例文

以下では、日常会話・ビジネス・学術的な文脈で使われる例文を3つずつ挙げます。

日常会話


  1. “I go to a state university because the tuition is more affordable.”

    (州立大学に通ってるんだ。学費が割安だからね。)

  2. “She works in a state hospital, so she’s a public employee.”

    (彼女は公立の病院で働いているから、公務員なんだ。)

  3. “Do you know if this is a state-funded program?”

    (これは政府から資金提供を受けているプログラムか知ってる?)

ビジネス


  1. “We must comply with all state regulations for this project.”

    (このプロジェクトではすべての政府(州)の規制を順守しなければなりません。)

  2. “Our report highlights how state subsidies affect local businesses.”

    (我々の報告書は、政府の補助金が地域の企業にどのような影響を与えるかを強調しています。)

  3. “State taxes have recently increased, which affects our budget planning.”

    (州税が最近上がったので、予算計画に影響があります。)

学術的


  1. “Her thesis focuses on the history of state intervention in economic policy.”

    (彼女の論文は、経済政策における国家の介入の歴史に焦点を当てています。)

  2. “State-supported research often aims to drive innovation in high-tech fields.”

    (国家支援の研究は、高度技術分野におけるイノベーションを促進することを目的とすることが多いです。)

  3. “This study analyzes the impact of state welfare on poverty reduction.”

    (この研究は、国家の福祉政策が貧困軽減に与える影響を分析しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • “government” (adjective) – 「政府の」

    例: “government agency” – 政府機関

    → “state” が州を含めた「公的機関・国家レベル」であるのに対し、“government” は「行政機関そのもの」に焦点を当てるニュアンスがあります。

  • “public” – 「公共の、公の」

    例: “public school” – 公立学校

    → “public” は、地域社会や一般の人々に開かれた、公的性を含む場合に使います。“state” はより直接的に国や州による運営を示す時に使われる傾向があります。

  • “national” – 「国の、全国的な」

    例: “national museum” – 国立博物館

    → “national” は国家単位を表し、“state” は州単位(アメリカなど)も含めます。ただしイギリス英語などでは “state” が国全体を指すことも多いです。

反意語


  • “private” – 「私立の、民間の」

    例: “private school” – 私立学校

    → “state” が国や州の管理下であるのに対し、“private” は個人・法人によって運営されることを表します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /steɪt/

  • アメリカ英語: [steɪt]、イギリス英語もほぼ同じ発音です。

  • アクセント: 一音節語なので、そこに強勢が集まります (「ステイト」)。

  • よくある発音ミス: /stɑːt/ や /sɪt/ などと混同しないように /eɪ/ の音に注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “stat” や “sate” にならないように注意。

  • “state-of-the-art” など、“state” を名詞として使った複合語と混同しやすい。意味が異なるので文脈で判断する。

  • TOEICや英検などでは、政府関連の説明文や記事、経済・法律等のパッセージで “state regulations/projects” が出題される可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “ステイト” と発音する際の “-ate” の部分を “エイト” (/eɪt/) と意識すると覚えやすいです。

  • “state” という名詞は「状態」「国家」「州」という多義語で有名なので、「政府や州」関連のことを説明するときは「形容詞の state」と意識すると区別しやすいでしょう。

  • テキスト中で “state” を見かけたら、その直後の名詞が「公的機関かどうか」をチェックするクセをつけると覚えやすくなります。


以上が形容詞 “state” の詳細な解説です。名詞としては「状態」「国」「州」など様々な意味を持つ単語ですが、形容詞としては「国または州の、公的な」要素を指す場面で使われます。公的財産や機関、制度を示すキーワードとして、ぜひ押さえておいてください。

意味のイメージ
state

復習用の問題

公式の, 国家の, 州の, 公立の

The state government is responsible for public education.

正解を見る

州政府は公教育に責任を持っています。

州政府は公教育に責任を持っています。

正解を見る

The state government is responsible for public education.

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