最終更新日 :2025/01/28

round

IPA(発音記号)
副詞

周囲に, 回りに / (ぐるりと)回って,巡って

このボタンはなに?

彼女は緊張して部屋を見回した。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: round

品詞: 副詞 (ただし、形容詞・名詞・前置詞としても使われます)

CEFRレベルの目安: B1(中級)


  • 基本的な単語「around」と同様に「周囲を」「あちこちを」「ぐるりと」という意味で使われ、自分の周りを「回る」イメージです。

  • イギリス英語では特に「round」を副詞としてよく用い、「around」とほぼ同じ意味合いで使われる場面が多いです。ただし、アメリカ英語では副詞としては「around」のほうが一般的です。

意味(英語・日本語)


  • 「round」(adverb): in a circular or complete loop; around.

  • 日本語訳例: 「ぐるりと / 周囲を / あちこちに」など

    例: 「He looked round.」(彼は周りを見回した。)

活用形

副詞に活用はありませんが、同じ綴りの形容詞名詞などで形が変わるものを整理すると以下のとおりです。


  • 形容詞: round (丸い、円形の)

  • 動詞: round / rounds / rounded / rounding

  • 名詞: round (一巡、ラウンド、回)

他の品詞の例


  • 形容詞として: “a round table”(円卓)

  • 動詞として: “to round the corner”(角を曲がる)

  • 名詞として: “the final round of a competition”(試合の最終ラウンド)


2. 語構成と詳細な意味

「round」は1音節ですが、もともと「circulus(円)」につながるラテン語由来の概念を持つ言葉(語源はゲルマン系の影響も含みます)。副詞としては「周囲を回るように」「あちこちに」「一回りして」などの意味合いがあります。

よく使われるコロケーション(副詞用法)10選


  1. turn round


    • 日本語訳: 振り向く

    • 例: “He suddenly turned round to see who was calling him.”


  2. look round


    • 日本語訳: 周囲を見回す

    • 例: “I looked round to find my bag.”


  3. come round


    • 日本語訳: 訪ねてくる、意識を取り戻す(文脈による)

    • 例: “She came round in the hospital.”(彼女は病院で意識を取り戻した)


  4. go round


    • 日本語訳: 回る、巡回する

    • 例: “News goes round quickly in a small town.”


  5. bring round


    • 日本語訳: (話題や状態を)変える、説得する、意識を回復させる

    • 例: “We need to bring him round to our way of thinking.”


  6. get round


    • 日本語訳: (問題・障害などを)回避する、(うわさが)広まる

    • 例: “Somehow, we’ll get round this problem.”


  7. hang round


    • 日本語訳: ぶらぶらする、たむろする

    • 例: “They were hanging round the mall all afternoon.”


  8. knock round


    • 日本語訳: あちこち旅行する、ぶらぶらする(やや口語)

    • 例: “They spent a year knocking round Europe.”


  9. stick round


    • 日本語訳: (その場に)留まる、居続ける

    • 例: “If you stick round, you might see something interesting.”


  10. spin round


    • 日本語訳: くるりと回る

    • 例: “The dancer spun round gracefully.”



3. 語源とニュアンス


  • 語源

    「round」は古フランス語「ronde」やラテン語「rotundus(丸い)」などを経て英語に取り入れられたと考えられます。

  • ニュアンス


    • 副詞「round」は、特にイギリス英語で「around」より口語的に軽快に聞こえる場合があります。

    • くだけた会話でもよく使われる一方、ビジネス文書などフォーマルな文脈では「around」が使われることが多いです。

    • 「ぐるりと回る」「周囲を動く」というモーションのイメージを伴い、場面を生き生きと表現するニュアンスがあります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞として

    主に動詞を修飾し、方向や周囲の動き・移動を表します。

    例) “He turned round swiftly.”(彼は素早く振り向いた)


  • イディオム例


    1. turn round on someone


      • 意味: (急に)人に反対の態度を示す、攻撃的になる

      • 例: “He turned round on me when I tried to correct him.”




  1. bring someone round (to something)


    • 意味: (人を)説得して(意見を)変えさせる

    • 例: “After a long discussion, I managed to bring him round to my point of view.”



  • フォーマル / カジュアル


    • カジュアル: “Come round my place later.”

    • フォーマルなら “Could you come around to my office later?” の方が自然


  • 可算・不可算の区別

    副詞なので名詞の可算・不可算と直接の関連はありません。ただし「a round of applause」のように名詞であれば可算名詞の用法があります。



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you come round later? I have something to show you.”

    (後で来てくれない?見せたいものがあるんだ。)


  2. “I looked round the room but couldn’t find my keys.”

    (部屋を見回したが、鍵を見つけられなかった。)


  3. “They turned round in surprise when I called their names.”

    (私が名前を呼ぶと、彼らは驚いて振り向いた。)


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Would you mind looking round the office to ensure everything is secure before you leave?”

    (退社前にオフィスの安全チェックをしてもらえますか?)


  2. “The management team wants to bring all employees round to the new policy.”

    (経営陣は全社員を説得して新しい方針に賛同してほしいと思っている。)


  3. “The rumor has gone round that the company is planning a reorganization.”

    (会社が再編を計画しているという噂が広まっています。)


学術的な文脈(3つ)


  1. “Researchers looked round for possible confounding variables before concluding the study.”

    (研究者たちは結論を出す前に、混乱を招く可能性のある変数を探し回った。)


  2. “Debates often turn round completely when new data is introduced.”

    (新しいデータが提示されると、議論が大きく方向転換することがある。)


  3. “Students came round to the viewpoint that collaborative work fosters creativity.”

    (学生たちは協働作業が創造性を高めるという考え方に納得するようになった。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. around(周囲を / あちこち)


    • イギリス英語でもアメリカ英語でも最も一般的な「周囲を」の意味。

    • 副詞としての用法は「round」とほぼ同じですが、アメリカ英語では “around” が圧倒的に多用されます。


  2. about(あちこち / およそ)


    • 「あちこち動き回る」というニュアンスを持つものの、頻度は上記2語に比べてやや低め。

    • 「大体」という意味もあるため、副詞としての用途がやや広い。


反意語


  • 副詞として明確な反意はないですが、意味の対極ともいえる「straight」(まっすぐ)が例示されることはあります。


    • 例: “He walked straight ahead, instead of turning round.”



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /raʊnd/

  • アクセント: 1音節のみなので特に強勢位置は問題になりません。

  • アメリカ英語とイギリス英語


    • どちらも基本的に “raʊnd” と発音しますが、地域差により [r] の音や母音の開き方など細かい違いがあります。


  • よくある発音の間違い


    • “round” を “rɔːnd” と伸ばしてしまったりするケースがあるが、正しくは “raʊnd” の二重母音。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “round” を “roud” などと書かないように注意する。


  2. “around” との混同


    • 意味は似ているが、アメリカ英語では “around” の頻度が高い。試験などでは “round” よりも “around” を選ぶ方が自然な場合が多い。


  3. 同音異義語との混同


    • 同音異義語は特にないが、ほかの “sound / bound / found” と混ざりやすいので注意。


  4. 試験対策


    • TOEICや英検では、イギリス英語のテキストに触れる際 “round” がよく使われる。アメリカ英語主体の場合は “around” の方が多い。差異として覚えておくとよい。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “round” のイメージは「ぐるりと円を描く」こと。

  • 「round」=「円形」「回転」のイメージで連想すると覚えやすい。

  • 「turn round」「look round」のように、動詞とセットで使われることが多いので、フレーズごとに覚えると便利。

  • “round” を “around” に置き換えられる場所が多いので、どちらを使うかはイギリス英語かアメリカ英語かで使い分ける。


以上が、副詞「round」の詳細な解説です。

「turn round」「look round」のように使い勝手がよく、イギリス英語で特に重宝される表現です。日常会話や試験勉強にぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
round

復習用の問題

周囲に, 回りに / (ぐるりと)回って,巡って

She looked round the room nervously.

正解を見る

彼女は緊張して部屋を見回した。

彼女は緊張して部屋を見回した。

正解を見る

She looked round the room nervously.

英語 - 日本語

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