最終更新日
:2025/01/27
customs
解説
以下では、英単語 customs
(名詞)を、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 英語: “Customs” refers to the government department or authority responsible for collecting duties on imported goods and for controlling the flow of goods into and out of a country. It can also mean the place at a port, airport, or border where officials check goods and luggage.
- 日本語: 「税関」を指す単語です。空港や港、国境などで、荷物に対して税金がかかるかどうかをチェックしたり、持ち込みの許可を確かめたりするときに使われます。いわゆる「税関当局」や「税関エリア」をまとめて指す言葉です。
例えば「荷物を税関でチェックされる」とか「入国するときに税関を通る」といった文脈で使われる単語で、イメージとしては「税関手続き」や「税関窓口」が想起されます。
品詞
- 名詞(複数形の形をとりますが、組織やシステムを指すときは「単数扱い」されることもあります)
活用形
- “customs” は複数形の形で安定して使われ、単数形 “custom” は「慣習」や「習慣」「オーダーメイドの」という別の意味を持つ別単語です。
(※「customs」としての単数形は基本的に存在しません)
他の品詞形
- custom (名詞): 「慣習、習慣、風習」
例: “It’s a local custom to remove your shoes before entering.”(家に入る前に靴を脱ぐのは地元の慣習です) - custom (形容詞): “custom-made” のように「オーダーメイドの」という形で使われることがあります。
例: “He ordered a custom suit.”(彼はオーダーメイドのスーツを注文した)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
→ 旅行や海外生活でよく遭遇する単語なので、海外旅行初心者の段階でも学習機会はありますが、実際に会話や資料で自然に扱うのは中級レベルになってからが多いでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- “customs” は元々 “custom”(習慣・慣習)から派生した形で、具体的には「政府などが慣習的・規則的に徴収する税金」を指し、そこから転じて「税関」を意味するようになりました。
- 直接的な接頭語・接尾語はありません。
関連する派生語や類縁語
- custom (n): 「慣習」
- customary (adj): 「慣例的な」「習慣的な」
- custom-made (adj): 「オーダーメイドの」
- accustom (v): 「慣らす」, “be accustomed to ~”で「~に慣れている」
- customer (n): 「顧客」 — 語源が近いように見えますが、実際には別系統として扱われます。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10例)
- go through customs(税関を通る)
- clear customs(税関手続きを済ませる/通関する)
- customs officer(税関職員)
- customs declaration(税関申告書)
- pay customs duty(関税を支払う)
- customs inspection(税関検査)
- customs regulations(税関規則)
- customs area(税関区域)
- declare at customs(税関で申告する)
- customs control(税関管理)
3. 語源とニュアンス
語源
- “custom” は古フランス語の “custume” に由来し、「習慣」「使用」「慣例」という意味で使われていました。
- それが “customs” として、古くは国が徴収する「慣例的な税」(duty / tariff)を意味し、そこから転じて税関そのものを指すようになった経緯があります。
特定の状況でのニュアンスや注意点
- 主に旅行や貿易など物資が国境を越える場面で使われるため、フォーマルな文脈(国際手続き、ビジネス書類など)でもよく登場します。
- 口語でも「税関を通る」「税関で荷物がチェックされる」といった場面で使われますが、旅行以外の文脈ではあまり日常会話には出てきません。
カジュアル・フォーマルの使い分け
- “I went through customs and everything was fine.”(カジュアル)
- “Our shipment is currently awaiting clearance at customs.”(ビジネス・フォーマル)
4. 文法的な特徴と構文
“customs” は基本的に複数形の形をとる名詞です。文法上、組織や機関として単数扱いされる場合と複数扱いされる場合があります。
- 例: “Customs is very strict here.”(ここは税関がとても厳しい)
- 例: “Customs are searching everyone’s bags.”(税関係員がみんなのカバンを調べている)
- 例: “Customs is very strict here.”(ここは税関がとても厳しい)
使用頻度としては「Customs is…」の方が比較的一般的です。
可算名詞か不可算名詞かといえば、一般的には “customs” は「固有名詞的」な扱いで、ほとんど単数・複数の区別は意識されません(the customs, customs procedures などはあります)。
一般的な構文やイディオム
- “to declare something at customs”(税関で申告する)
- “to get stopped at customs”(税関で止められる)
- “to go through customs without any issues”(問題なく税関を通る)
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “I hope we don’t get stuck at customs for too long.”
(税関で長く足止めされないといいんだけど。) - “I need to fill out the customs form before landing.”
(着陸前に税関申告書を記入しなくちゃ。) - “Did you have to pay any customs duty on that gift?”
(そのお土産に関税はかかった?)
ビジネス(フォーマル)
- “Our shipment was delayed at customs due to missing documentation.”
(必要書類が不足していたため、私たちの荷物は税関で遅れました。) - “Please ensure all customs declarations are correctly completed.”
(すべての税関申告書が正しく記入されていることを確認してください。) - “We are negotiating with customs officials to expedite the clearance process.”
(私たちは通関手続きを早めるために、税関職員と交渉しています。)
学術・専門的文脈
- “The role of customs in international trade is crucial for regulating economic activity.”
(国際貿易における税関の役割は、経済活動を規制するうえで重要です。) - “A comprehensive study of customs procedures can reveal the economic impact of trade barriers.”
(税関手続きを徹底的に研究することで、貿易障壁が経済に与える影響が明らかになります。) - “Compliance with customs regulations is mandatory for all importers and exporters.”
(税関規則の遵守は、すべての輸入業者と輸出業者にとって必須です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- border control(国境管理)
- 税関よりも広い意味で、入国審査やその他の国境管理を含む場合が多い
- 税関よりも広い意味で、入国審査やその他の国境管理を含む場合が多い
- immigration(入国管理)
- 主に人の出入国手続き管理を指し、荷物や商品の扱いは “customs” が担当
- 主に人の出入国手続き管理を指し、荷物や商品の扱いは “customs” が担当
- port authority(港湾当局)
- 港の管理や安全対策をする機関。海運に特化した統括機関で、“customs” とは業務範囲が異なる
いずれも“税関”というよりは「国境や港を管理する機関」という幅広い意味合いがあるので、厳密には “customs” とは別物。
反意語
- 「税関」自体の明確な反意語は特にありません。抽象的には “export” と “import” の関係などが対比されますが、単語として “customs” と直接反対になるものはありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈkʌs·təmz/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きく変わりはありませんが、イギリス英語のほうが少しだけ「カス“タ”ムズ」という意識で発音される場合があります。
- アクセントは
cus
の部分に置かれ、“-toms” はあまり強く発音されません。 - よくある間違いは、語末の “s” を聞き落としてしまったり、“costume”(コスチューム)と混同してしまうことです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “costoms” や “costumes” と綴ってしまうケースが多いです。スペルは “cus-toms” と覚えましょう。
- 同音異義語との混同: “costume”(衣装)と発音がやや似ており、旅行英会話で「税関」と「衣装」を混同しないよう注意が必要です。
- 試験対策: TOEIC や英検などのリスニング問題やリーディングで、海外出張や旅行の文脈でよく出題されます。税関申告書や言い回しの定型パターンを覚えておくと役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「カスタムズ=かっさむズ」と、日本語の「かさむ(費用が増える)」に近い響きで覚えてみると「税関で税金を取られる(費用がかさむ)」というイメージがつながって覚えやすいかもしれません。(あくまでごろ合わせの一例です)
- スペリングは
c-u-s-t-o-m-s
と、途中に “o” が入ることを意識してください。 - 旅行シーンを想像し、「空港の通過ゲートで ‘Customs’ の看板を見かける」というビジュアルイメージをもつと記憶に残りやすいです。
以上が “customs” に関する詳しい解説です。海外旅行やビジネスシーンなどで登場する機会が多い単語ですので、スペリングと発音をしっかり押さえておくと便利です。
復習用の問題
英和辞書

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