regret
〈U〉(…に対する)後悔,悔い;残念な気持ち,遺憾《+at(for, over)+名(doing)》 / 〈U〉(…に対する)悲しみ,哀惜,哀悼の意《+over(for)+名》 / 〈C〉《複数形で》(招持などへのていねいな)断り[状];(断るための)遺憾の言葉
以下では、英単語 regret
(名詞)について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: regret
品詞: 名詞 (countable/uncountable 両方の用法あり)
CEFR レベル: B2(中上級)
- 「人が過去にしたこと、あるいはしなかったことに対して、後悔や残念な気持ちを抱くこと」を表す単語です。
- 一般的に、ネガティブな感情を示す名詞で、「後悔」「残念な思い」「遺憾の意」などを広く指します。
「何かをしてしまったこと、またはしなかったことに対して ‘惜しかったな、残念だな’ と感じるときに使う名詞」です。話し言葉でも書き言葉でも使われることが多いですが、フォーマルな文章では “with regret” のような形でも頻繁に見られます。
名詞の活用形
- 単数形: regret
- 複数形: regrets
※ 不可算名詞扱いされる場合もあり、その場合は “regret” として扱います(例: I have no regret.)。
他の品詞形
- 動詞: to regret
- 例: “I regret my decision.”
- 例: “I regret my decision.”
- 形容詞: regrettable 「遺憾な、後悔の念を引き起こすような」
- 例: “This is a regrettable situation.”
- 例: “This is a regrettable situation.”
- 形容詞: regretful 「後悔しているさま」
- 例: “She looked regretful about her words.”
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹などに明確な接頭語・接尾語はついていません。ただし、関連語として「regrettable」「regretful」などがあります。
- 「regret」はフランス語由来の語で、もともと「嘆き」や「悔しさ」を表す意味が含まれています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- deep regret(深い後悔)
- express regret(後悔の意を表す)
- with regret(残念ながら、遺憾ながら)
- bitter regret(苦い後悔)
- great regret(非常に大きな後悔)
- feel regret(後悔を感じる)
- a pang of regret(ちくりと刺すような後悔の念)
- have no regrets(後悔がない)
- to my regret(私にとって残念なことに)
- regret about/over (something)(~についての後悔)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 中英語「regreten」がフランス語の「regretter」に由来し、「嘆き悲しむ」「後悔する」というニュアンスを受け継いでいます。
- 歴史的使用: 中世から「嘆き」「悲しみ」を表す言葉として使われ、その後徐々に「過去への後悔」という意味合いが定着しました。
- ニュアンス: 「後悔」を表すという点では日本語の「残念」「遺憾」にも近いですが、多くの場合、「起きてしまった行動や結果に対する不満足や痛ましさ」を強調します。
- 注意点: 「regret」は個人的な感情だけでなく、フォーマルな表現として「遺憾」(I regret to inform you...) のように、かしこまった状況でも使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算:
- 不可算名詞として使う場合: “I have no regret about my choice.”
- 可算名詞として使う場合: “She has many regrets in her life.”
- 不可算名詞として使う場合: “I have no regret about my choice.”
- フォーマル/カジュアル: どちらでも使えますが、フォーマルな文章では “It is with regret that…”(残念ながら…)のように使用されることが多いです。
- 構文例:
- “It is a matter of great regret that…”(~は非常に残念なことだ)
- “I felt a twinge of regret when…”(~のときに後悔の念を感じた)
- “It is a matter of great regret that…”(~は非常に残念なことだ)
5. 実例と例文
日常会話での例 (カジュアル)
- “I have no regrets about quitting my job.”
- 仕事を辞めたことに後悔はしていないよ。
- 仕事を辞めたことに後悔はしていないよ。
- “He spoke with a tone of regret after breaking the promise.”
- 約束を破った後、彼は後悔のこもった口調で話した。
- 約束を破った後、彼は後悔のこもった口調で話した。
- “My biggest regret is not traveling more when I was younger.”
- 若いうちにもっと旅をしなかったことが、いちばんの後悔だよ。
ビジネスシーンでの例 (ややフォーマル)
- “It is with regret that we must announce the closure of the branch.”
- 支店閉鎖のお知らせをしなければならないことを遺憾に思います。
- 支店閉鎖のお知らせをしなければならないことを遺憾に思います。
- “He expressed his regret for the delay in the project.”
- 彼はプロジェクトの遅延に対して後悔の意を示しました。
- 彼はプロジェクトの遅延に対して後悔の意を示しました。
- “We have some regrets about not investing earlier.”
- より早く投資をしなかったことに、一部後悔があります。
学術的・公的な文脈での例 (フォーマル)
- “There is a profound sense of regret regarding the policy’s outcome.”
- その政策の結果に対して、深い後悔の念がある。
- その政策の結果に対して、深い後悔の念がある。
- “The committee acknowledged a collective regret over the missed opportunity.”
- 委員会は、機会を逃してしまったことに対する共同の後悔を認めた。
- 委員会は、機会を逃してしまったことに対する共同の後悔を認めた。
- “Such decisions often lead to long-term regret in public health management.”
- そのような決定は、公衆衛生管理において長期的な後悔をもたらす場合が多い。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- remorse(深い悔悟)
- 「罪悪感」や「道徳的痛み」を伴うより強い後悔。
- 「罪悪感」や「道徳的痛み」を伴うより強い後悔。
- sorrow(悲しみ)
- 「悲嘆」や「悲しみ」全般を表すが、後悔の意味は薄い。
- 「悲嘆」や「悲しみ」全般を表すが、後悔の意味は薄い。
- repentance(悔い改め)
- 宗教的・道徳的な視点での「後悔」あるいは「改悛」を表す。
- 宗教的・道徳的な視点での「後悔」あるいは「改悛」を表す。
- disappointment(失望)
- 期待はずれの結果に対する「がっかり」。後悔とはやや異なるニュアンス。
- 期待はずれの結果に対する「がっかり」。後悔とはやや異なるニュアンス。
反意語
- satisfaction(満足)
- 後悔とは反対の感情。何かに対して安心や喜びを感じる状態。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /rɪˈɡrɛt/
- アクセントの位置: 2 音節目「-gret」にアクセント(rɪ-GRET)。
- アメリカ英語/イギリス英語: 両者ほぼ同じ発音で、細かな音のゆれはあまり大きくありません。
- よくある間違い: /riːˈɡrɛt/ のように「リグリート」と長めに発音し過ぎること。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスで “r e g r e t t” と「t」を重ねて書いてしまうことがあるので注意。
- 同音異義語ではありませんが、動詞 “to regret” との混同で、名詞形の使い方を誤る学習者がいます。
- TOEIC・英検などでも「後悔の表現や意図を伝える語句」として出題されることがあります。特に Eメール文や通知文などで “with regret” が登場しがちです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「リグレット」と発音すると覚えやすいですが、あくまで “rɪˈɡrɛt” が正しい発音。
- “re + gret” とつづりを分けて見ると、re- が「再び」、gret は「嘆き」をイメージすると覚えやすい。(実際の語源はフランス語の
regretter
に由来) - フレーズごとに覚えると便利です(例: “No regrets!” など、短い決め台詞としても使われます)。
以上が名詞 regret
の詳細解説です。後悔を表す強い感情を示すため、フォーマル・カジュアル問わず使える便利な単語です。文脈に応じて可算・不可算どちらでも使えるため、例文やコロケーションとあわせて身につけることをおすすめします。
〈U〉(…に対する)後悔,悔い;残念な気持ち,遺憾《+at(for, over)+名(doing)》
〈U〉(…に対する)悲しみ,哀惜,哀悼の意《+over(for)+名》
〈C〉《複数形で》(招持などへのていねいな)断り[状];(断るための)遺憾の言葉
復習用の問題
〈U〉(…に対する)後悔,悔い;残念な気持ち,遺憾《+at(for, over)+名(doing)》 / 〈U〉(…に対する)悲しみ,哀惜,哀悼の意《+over(for)+名》 / 〈C〉《複数形で》(招持などへのていねいな)断り[状];(断るための)遺憾の言葉
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