lack
1. 基本情報と概要
英語: lack
品詞: 動詞 (ただし名詞としても使用可能)
意味(英語): to not have or not have enough of something that is needed or wanted.
意味(日本語): 必要なものや欲しいものが不足している、またはまったくない状態を表す。
「lack」という動詞は、「~が不足している」「~が欠けている」という状況をやや客観的に、無感情に伝えるニュアンスがあります。
活用形
- 原形: lack
- 三人称単数現在形: lacks
- 現在進行形: lacking
- 過去形: lacked
- 過去分詞形: lacked
他の品詞形
- 名詞形: lack(「不足」「欠乏」を表す名詞として使われることもある)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)〜B2(中上級)
基礎的な表現で出現することもある一方、ビジネスや学術的な文章でもよく使われるため、中級以上のレベルで習得を意識したい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
「lack」は短い単語で、はっきりとした接頭語や接尾語はありません。
- 語幹: lac- (古い形は “lak”)
関連語や派生語
- lacking (形容詞): 不足している、足りない
- lack for ~ (句動詞的な表現): ~に不足する (多くは否定文で使われる)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- lack of resources(資源の不足)
- lack of evidence(証拠の不足)
- lack of confidence(自信の欠如)
- lack of sleep(睡眠不足)
- lack of understanding(理解不足)
- lack of support(支援不足)
- lack the skills(技能が不足している)
- lack the courage(勇気がない)
- lack motivation(やる気が不足している)
- lack experience(経験が不足している)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 中英語 “lak” からきており、古フランス語や中世オランダ語などの「不足」「欠乏」を表す語に由来するとされます。
- 使用上のニュアンス: 口語でも文章でも幅広く使われるが、カジュアルというよりはややかたい印象も与える。日常会話でも問題なく使えるが、ビジネス文書や学術的文章で「不足」を論じるときにもよく出てきます。
「lack」は「必要とされるものがない」という状態を淡々と描写しますので、感情を強く込めず、ややドライな響きになります。より感情的に「足りない!」と強調したい場合は “desperately need” など他の表現を使います。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞として使う場合
- 主語 + lack + 目的語
- 例: “They lack sufficient funds.”(彼らには十分な資金が不足している)
- 主語 + lack + 目的語
名詞として使う場合
- “There is a lack of ~” という構文が典型的
- 例: “There is a lack of communication in this project.”(このプロジェクトにはコミュニケーションが不足している)
- “There is a lack of ~” という構文が典型的
慣用表現
- “lack for nothing” は「何も不足していない」を意味し、肯定的・やや文学的に使われます。
- 例: “He lacks for nothing in his luxurious mansion.”(彼は豪華な邸宅で何一つ不足していない)
- “lack for nothing” は「何も不足していない」を意味し、肯定的・やや文学的に使われます。
使用シーン: ビジネス、学術レポート、ニュース記事などフォーマルな文章から、日常会話まで幅広くカバーします。
5. 実例と例文
日常会話(3例)
- “I lack the motivation to clean my room today.”
(今日は部屋を掃除するやる気がでないな。) - “Do you think I lack the skills to get this job?”
(私にはこの仕事を得るためのスキルが足りてないと思う?) - “We lack enough chairs for everyone at the party.”
(パーティーのみんなの分の椅子が足りないよ。)
ビジネスシーン(3例)
- “Our department lacks the necessary budget for this project.”
(私たちの部署には、このプロジェクトに必要な予算が不足しています。) - “The team lacks a clear strategy, which is causing confusion.”
(チームには明確な戦略が欠けており、それが混乱の原因になっています。) - “We cannot proceed because we lack sufficient data to make decisions.”
(私たちは、意思決定をするために十分なデータがないので先に進めません。)
学術シーン(3例)
- “The study lacks a large sample size, so the results may not be generalizable.”
(この研究はサンプルサイズが小さいので、結果を一般化できない可能性があります。) - “A major limitation of this research is the lack of longitudinal data.”
(この研究の大きな制限は、縦断的データが不足している点です。) - “The paper lacks a thorough literature review, which weakens its argument.”
(その論文は徹底した文献レビューが不足しており、主張を弱めています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
be short of ~(〜が足りない)
例: “I’m short of time.” / 「時間が足りない。」
→ 口語的に使われ、具体的な数量的不足を強調するときに便利。lack in ~(〜に欠ける)
例: “He lacks in communication skills.” / 「彼はコミュニケーションスキルが不足している。」
→ 元の動詞 “lack” を前置詞でつないだ形だが、文法的に砕けた用法。フォーマルさはやや下がる。be lacking in ~(〜に不足している)
例: “He is lacking in confidence.” / 「彼は自信が不足している。」
→ 形容詞的に使われる。ややフォーマル。need(必要とする)
例: “I need more time.” / 「もっと時間が必要だ。」
→ “lack”よりも主体が欲求しているニュアンスが強い。
反意語
- have / possess(持っている)
例: “She possesses great leadership skills.” / 「彼女は優れたリーダーシップスキルを持っている。」
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /læk/
- アメリカ英語: /læk/(「ア」の音は平坦な短母音)
- イギリス英語: /læk/(基本的には同じだが、地域によっては少し長めに聞こえる場合もある)
アクセントは一音節しかない単語なので、特に強勢位置の区別はありません。
「lack」と「rack」や「lock」の聞き間違いに注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “lac” や “lak” と書いてしまうミスがある。
- 動詞か名詞かの混同: “lack of ~” は名詞用法なので “lack of” の後ろに名詞を置く。“lack + 目的語” は動詞用法なので気をつける。
- 試験対策: TOEICや英検などでも「不足」「欠けている」状況を描写する場面で出題されやすい単語です。特に “lack of ~” の表現に注意しておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “lack” は「なくて困っている」というイメージを短い “lac” の響きから思い出すと覚えやすいかもしれません。
- 「ラック(lack)には余裕がない」というダジャレを頭に浮かべると、すぐに「不足している」ことをイメージできます。
- スペリングがシンプルなので、語源や発音をセットで把握すれば、忘れにくくなります。
以上が「lack」の詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術的文章まで幅広く使える便利な単語なので、使用方法をしっかり整理して覚えてみてください。
…‘を'欠く,‘が'ない(受動態にできない)
(…になるまでに)…‘だけ'不足する《+名+of[being]+名》
復習用の問題
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