最終更新日 :2025/01/28

force

動詞

〈他〉〈人〉に強いる / 《...に》...を押しつける《on, upon ...》

このボタンはなに?

彼女は無理矢理白状させられた。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: force

品詞: 動詞 (他動詞が中心)

活用形:


  • 原形: force

  • 過去形: forced

  • 過去分詞形: forced

  • 現在分詞/動名詞形: forcing

意味 (英語): to make someone do something against their will, or to use physical power to move something.

意味 (日本語): 「無理やり〜させる」「強制する」「物理的な力で〜を動かす」という意味です。何かをイヤでも行わせる、力ずくで行うニュアンスがあります。日常会話からビジネスシーン、学術的な文脈まで幅広く使われます。

他の品詞での例:


  • force (名詞): 力、暴力、軍事力

  • forceful (形容詞): 強力な、力強い

CEFR レベル: B2(中上級)


  • B2: 中上級レベル。複雑な文脈でも理解し、はっきりとした意見を述べたり議論したりできる段階で遭遇する語彙です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語や接尾語が明確にある形ではありませんが、語幹は「forc-」にあたり、「力」を表すニュアンスを持ちます。

  • 関連する派生語としては、


    • enforce (動詞): 施行する、強要する

    • reinforce (動詞): 強化する


よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. force someone to do something

    (人に何かをするよう強制する)

  2. use physical force

    (身体的な力を使う)

  3. excessive force

    (過度な力・不当な暴力)

  4. force the issue

    (問題を強引に推し進める)

  5. force a smile

    (無理やり笑顔を作る)

  6. forced entry

    (住居への不法侵入・力ずくの侵入)

  7. force a change

    (変化を強制する)

  8. force a conversation

    (会話を無理強いする)

  9. force out

    (追い出す/排除する)

  10. force a laugh

    (無理に笑う)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 古フランス語の “force” に由来し、さらにラテン語の “fortis” (強い) に遡るとされています。「強い力」という意味合いを元に、現在の「強制する」「強いる」という意味になりました。

ニュアンスや使用時の注意点:


  • 「無理やり」「強制的に」という響きが強いため、相手に対して好ましくない行為を行う場面で使われがちです。

  • 口語でも文章でも広く使われますが、ビジネス文書や法律的な文書では「強制力をもって」という少し固いニュアンスで使われることがあります。

  • 日常会話で使うときは、物理的に「ドアをこじ開ける」などの使い方もあれば、「誰かに何かをさせる」精神的な強制の意味合いもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 典型的な構文


    • force + 目的語 + to 不定詞

      例: “He forced me to apologize.”(彼は私に無理やり謝罪させた)

    • be forced + to 不定詞(受動態)

      例: “I was forced to quit my job.”(無理やり仕事を辞めさせられた)

    • force + 目的語 + 副詞(物理的に動かす場合など)

      例: “We forced the door open.”(私たちはドアをこじ開けた)


  2. 他動詞として使われる


    • 「force」の後には人や物などの目的語が必要になります。


  3. イディオム/関連表現


    • force one’s hand: 相手に決断を迫る

    • force the issue: (先延ばしできないように)問題を強引に決着させようとする



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “My mom forced me to clean my room before I could go out.”

    (外出する前に、母は私に部屋の掃除を無理やりさせた)


  2. “We had to force the window open because it was stuck.”

    (窓が固くて動かなかったので、こじ開けなければならなかった)


  3. “Don’t force yourself to eat if you’re not hungry.”

    (お腹が空いていないなら、無理して食べなくていいよ)


(B) ビジネスでの例文


  1. “The manager tried to force his team to work overtime without compensation.”

    (上司はチームに残業代なしで残業を強制しようとした)


  2. “We were forced to revise the budget due to unexpected costs.”

    (予想外の費用のせいで予算を修正せざるを得なかった)


  3. “They intend to force the negotiations to end by the end of the week.”

    (彼らは週末までに交渉を強引に終わらせようとしている)


(C) 学術的な文脈での例文


  1. “The new findings forced researchers to re-evaluate the theory.”

    (新しい発見により、研究者たちは理論を再評価せざるを得なくなった)


  2. “Economic pressures often force a country to modify its trade policies.”

    (経済的な圧力は、しばしば国に貿易政策の変更を強いる)


  3. “The political environment forced the institution to adopt stricter regulations.”

    (政治的環境により、その機関はより厳格な規制を採用せざるを得なかった)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. compel (強いる)


    • より形式ばった印象。法律や権威が強制するニュアンス。


  2. coerce (威圧的に強制する)


    • 脅しや圧力をかけるニュアンスが強い。


  3. press (圧力をかける)


    • ややソフトに「圧力をかける」という意味合い。


  4. push (押す)


    • 物理的に押す意味近いが、比喩的に「〜するように促す」という文脈も。


  5. oblige (義務付ける)


    • 法的・道義的に強いるニュアンスがある。


反意語 (Antonyms)


  • allow (許可する)

  • permit (許す)

  • let (させておく/許可する)

反意語は「強制する」の正反対として、「自発的にやらせる」「自由に許可する」イメージです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音 (IPA):


    • アメリカ英語: /fɔːrs/ または /fɔrs/

    • イギリス英語: /fɔːs/


  • アクセント (stress): 頭にアクセントが置かれます(強勢は単語の最初の「for-」の部分)。

  • アメリカ英語では “r” の発音が少し強調され、イギリス英語では “r” がほぼ発音されないか弱い場合があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “force” のつづりを “forse” と誤るケースがあるので注意。

  2. 同音異義語との混同: “fours” (数字の4の複数形) などとは発音が似ていますが意味が異なります。

  3. 構文の間違い: “force + 目的語 + to 不定詞” の “to” を抜かしてしまうミスが多いです。正しくは “They forced me to leave.”

  4. 試験対策: TOEIC や英検などでも「強制・義務づける」文脈や熟語、受動態 “be forced to 〜” がよく出題される傾向があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「Star Wars」の「May the Force be with you.(フォースと共にあらんことを)」で名詞としての “force” を知っている人も多いかもしれませんが、動詞の “force” は「相手にやむを得ず〜させる」イメージで覚えておくと使いやすいです。

  • スペルは短く「for」と「ce」の組み合わせだけなので、「f + or + ce」の3パーツに分けると覚えやすいかもしれません。

  • 「無理やり感」を鮮明にイメージすると、強制力の表現であることがピンときやすいです。

以上が、動詞 “force” の詳細解説です。無理やり誰かに何かをさせる際に使われる力強い単語なので、適切なシーンや文脈を意識して使ってみてください。

意味のイメージ
force
意味(1)

〈人〉に強いる / 《...に》...を押しつける《on, upon ...》

意味(2)

(…から)…‘を'力ずくで手に入れる《++from(out of)+

意味(3)

…‘を'むりに押し出す

意味(4)

(容器などに)…‘を'むりに押し込む《++into+

意味(5)

(人に)…‘を'押しつける《++on(upon)+〈人〉》

意味(6)

〈植物〉‘を'促成栽培する

復習用の問題

〈他〉〈人〉に強いる / 《...に》...を押しつける《on, upon ...》

彼女は無理矢理白状させられた。

英語 - 日本語

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