slide
以下では、英単語「slide」(名詞)について、詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英単語: slide
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語)
- A structure with a smooth slope for people (often children) to slide down.
- A small sheet of a transparent material, typically used in a projector or a microscope.
- A decrease or downward movement in amount or value.
意味(日本語)
- 滑り台:上から滑り降りるための傾斜がついた遊具。
- スライド:プレゼンテーションで使われる透明シートや、顕微鏡用プレパラートなどを指す。
- 下落・減少:価値や数値などが下がること。
「slide(名詞)」は遊び場の滑り台だったり、プレゼンテーション資料の1枚としての“スライド”を指したりする単語です。数や価値などが下がることを「a slide in the market(マーケットの下落)」のように表現することもあります。子ども向けの遊具のイメージが強い一方で、ビジネスシーンではプレゼン資料や経済的な下落などの意味でも使われます。
活用形
名詞なので、数によって“slide” (単数) / “slides” (複数) の形が使われます。動詞として使う場合は不規則変化 (slide – slid – slid) を取りますが、ここでは名詞形の解説です。
他の品詞
- 動詞: “to slide” (滑る、滑らせる)
- 形容詞は存在しませんが、“sliding”という現在分詞を形容詞的に使う表現 (e.g. sliding door) があります。
CEFRレベルの目安
- A2(初級)~B1(中級)
「子どもが遊ぶ滑り台」や「プレゼン資料のスライド」という日常的・一般的な文脈で、多くの学習者が比較的早期に学習する単語です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 語幹: “slide”
- 接頭語・接尾語として特に明確な要素はありません。
派生語や類縁語
- “slideshow” (名詞): 複数のスライドを連続して見せるプレゼンテーション形式
- “sliding” (動名詞・現在分詞): 滑ること、滑っている状態(形容詞として“sliding door”など)
- “slider” (名詞): スライドするもの、公園の滑り台、スライド用のつまみなど
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “go down the slide”
- (滑り台を滑り降りる)
- (滑り台を滑り降りる)
- “a PowerPoint slide”
- (パワーポイントのスライド)
- (パワーポイントのスライド)
- “microscope slide”
- (顕微鏡用スライドガラス)
- (顕微鏡用スライドガラス)
- “slide presentation”
- (スライドを使ったプレゼンテーション)
- (スライドを使ったプレゼンテーション)
- “slide rule”
- (計算尺)
- (計算尺)
- “dramatic slide in prices”
- (価格の大幅な下落)
- (価格の大幅な下落)
- “economic slide”
- (経済的下落)
- (経済的下落)
- “lands on the slide”
- (滑り台に着地する)
- (滑り台に着地する)
- “slide deck”
- (プレゼン資料の一式)
- (プレゼン資料の一式)
- “slide transition”
- (スライド切り替え効果)
- (スライド切り替え効果)
3. 語源とニュアンス
語源
古英語の “slīdan” (to slip or glide) に由来しています。滑るように動くことが基本的なイメージで、そこから名詞として「滑るモノ」「滑り台」「下落」などの意味を派生させてきました。
ニュアンス
- 「子ども用の滑り台」を表すときは、カジュアルで日常的。
- 「プレゼンのスライド」の場合は、ビジネスやアカデミックな場面をイメージさせる。
- 「相場や数字の下落」の場合は、どちらかというとビジネスや経済系の文脈でフォーマルにも使える。
カジュアル/フォーマル問わず幅広いシーンで使われますが、文脈によって意味が大きく変わるため、状況に応じて明確に区別して使うことが重要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算名詞): “one slide,” “two slides”
- 一般的な構文:
- “There is a slide in the playground.” (公園に滑り台がある)
- “Let’s move on to the next slide.” (次のスライドに進みましょう)
- “There is a slide in the playground.” (公園に滑り台がある)
- フォーマル/カジュアルの使い分け:
- 滑り台については日常会話やカジュアルシーンで多用。
- プレゼン資料についてはビジネスやアカデミックな場面でもよく使われる。
- 滑り台については日常会話やカジュアルシーンで多用。
イディオムというほど決まった表現はあまりありませんが、“on a slippery slope” など「滑りやすい斜面にいる」という表現は、状況が危うい段階を指すイディオムとしてあります(ただし “slope” であって “slide” ではないのでご注意ください)。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)での例文
- “My kids spent the whole afternoon playing on the slide.”
- 子どもたちは午後ずっと滑り台で遊んでたよ。
- 子どもたちは午後ずっと滑り台で遊んでたよ。
- “There’s a small slide in our backyard for the neighborhood children.”
- うちの庭に近所の子どもたち用の小さな滑り台があるよ。
- うちの庭に近所の子どもたち用の小さな滑り台があるよ。
- “Be careful; the slide is wet from the rain.”
- 気をつけてね。雨で滑り台が濡れてるから。
- 気をつけてね。雨で滑り台が濡れてるから。
ビジネスシーンでの例文
- “Could you show the sales figures on the next slide?”
- 次のスライドで売上高の数値を見せてもらえますか。
- 次のスライドで売上高の数値を見せてもらえますか。
- “I’ll prepare a slide deck for our marketing plan.”
- マーケティングプランのためにスライド資料を準備します。
- マーケティングプランのためにスライド資料を準備します。
- “Let’s discuss the revenue slide before we finalize the presentation.”
- プレゼンをまとめる前に、収益のスライドについて話し合いましょう。
- プレゼンをまとめる前に、収益のスライドについて話し合いましょう。
学術的/アカデミックな文脈での例文
- “Place the specimen on the microscope slide carefully.”
- 標本を顕微鏡のスライドガラスに注意して置いてください。
- 標本を顕微鏡のスライドガラスに注意して置いてください。
- “Our professor uploaded a new slide for next week’s lecture.”
- 先生が来週の講義用の新しいスライドをアップしました。
- 先生が来週の講義用の新しいスライドをアップしました。
- “We observed the bacterial samples under the microscope slide.”
- 顕微鏡用スライド上でその細菌サンプルを観察しました。
- 顕微鏡用スライド上でその細菌サンプルを観察しました。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “slip” (名詞): 小さな事故的滑り・間違い、または小さな紙片(物理的な「滑り台」の意味はない)
- “glide” (動詞でよく使われるが、名詞としては“a long glide”などと表現することも稀にある)
- “chute” (「シュート」:滑り台のようなシュート装置を指すことがある)
- “slip” は主に一瞬の動作や失敗(ズルッと滑る)を表す。
- “glide” はより滑らかで優雅な動きをイメージ。
- “chute” は滑り台だけでなく、荷物や物資を落とすための斜面状のレーンにも使われる。
反意語
名詞としての直接的な反意語はありませんが、動きとしては “climb” が反対方向を示す単語になります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
/slaɪd/
アメリカ英語とイギリス英語
- アメリカ英語 (AE): /slaɪd/
- イギリス英語 (BE): /slaɪd/
両者ともほとんど同じ発音です。
強勢
ひとつの音節で構成される単語なので、特別なアクセントの位置はありません(“slide” 全体を強く発音)。
よくある発音の間違い
- 母音を曖昧にして「スレイド」のように発音してしまう。
- 末尾の “d” が弱くなりすぎる場合がある。しっかり /d/ の音を意識すると正しく発音できます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “silde” と誤ってタイプしてしまうケースがある。
- 動詞として使う時や過去形は “slid” となる点にも注意(名詞だけの学習でも混同しやすい)。
- “slide” と “slip” の混同: “slip” は一瞬で意図せず滑る場合が多い。 “slide” は滑り台や計画的に滑るイメージ。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、図表説明やプレゼン資料に関連する問題で “slide” が登場することがある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “スライド”=「滑るもの、滑らせるもの」というイメージを常に持つと覚えやすいでしょう。
- 子どもの頃の「滑り台」の経験を思い出すと、「物がスッと滑っていく様子」をイメージしやすいです。
- プレゼン資料の1ページが“スライド”と呼ばれるのは、昔のOHP(オーバーヘッドプロジェクター)に透明なフィルムを載せ、差し替えるときにスライド(横にスッと動かす)させていたことが由来の一つとも言われています。
以上が、名詞としての “slide” の詳細解説です。子ども向けの滑り台からビジネス文脈のプレゼン用資料まで、とても幅広く使われる単語なので、シチュエーションによって微妙に違う意味をきちんと把握するようにしましょう。

滑る面;滑り台(写真の)スライド
(顕微鏡の)スライド,検鏡板
《複合語を作って》「地滑り,なだれ」の意を表す
復習用の問題
英和辞書

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