最終更新日
:2025/01/28
retreat
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: retreat
品詞: 名詞 (可算名詞/不可算名詞として使われることもあります)
意味(英語): a withdrawal or pullback from a place or situation; a place of privacy or safety
意味(日本語): 「退却」「撤退」、または「静養や休養のための隠れ家」「静かな場所」という意味。たとえば、戦争や争いの場面では「退却」「撤退」を、また、ストレスから逃れてゆっくりできる場所・リトリート施設のことを指す場合もあります。
「retreat」は、戦闘などの緊急事態で軍隊が後方へ引く場面で使ったり、安らぎや自己探求のために静かな環境へ行くといった場面で使われる単語です。
活用形(他の品詞)
- 動詞形: “to retreat” → 退却する、撤退する
- 例: “The army retreated at dawn.” (軍隊は夜明けに退却した)
- 動詞形: “to retreat” → 退却する、撤退する
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- B2: 「中上級」レベルで、日常会話からビジネス・学術的トピックまである程度表現できる水準
- B2: 「中上級」レベルで、日常会話からビジネス・学術的トピックまである程度表現できる水準
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: 「re-」(後ろへ、再び) + 「treat」(フランス語由来)
- 厳密には、フランス語 “retraite” → ラテン語 “retrahere”(= 後ろに引き戻す)から派生しています。
- 厳密には、フランス語 “retraite” → ラテン語 “retrahere”(= 後ろに引き戻す)から派生しています。
派生語や類縁語:
- 動詞: “retreat” (退却する)
- 形容詞: “retreating” (退却の、後退している)※あまり一般的ではありませんが、文学的表現で使われることがあります。
- 動詞: “retreat” (退却する)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- spiritual retreat(スピリチュアルリトリート)
- corporate retreat(企業の研修・合宿)
- weekend retreat(週末のリトリート)
- mountain retreat(山の隠れ家)
- silent retreat(沈黙リトリート)
- retreat center(リトリート施設)
- orderly retreat(秩序だった退却)
- strategic retreat(戦略的撤退)
- to make a retreat(退却する)
- a place of retreat(避難所、安息の場所)
- spiritual retreat(スピリチュアルリトリート)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 中英語 “retret” は古フランス語 “retraite” に由来し、更にラテン語の “retrahere”(re-「後方へ」+ trahere「引く」)が語源。
- 元々は「引き下がる行為」という意味合いが強い単語。
- 中英語 “retret” は古フランス語 “retraite” に由来し、更にラテン語の “retrahere”(re-「後方へ」+ trahere「引く」)が語源。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 軍事的文脈で使うときは「撤退・退却」の意味が強く、「緊急時に安全地帯へ下がる」というニュアンスを含む。
- 日常生活やビジネスシーンで使うときは、「ストレスから離れてリラックスできる合宿や場所」の意味を取ることが多い。
- カジュアル/フォーマル: 「静養」「休養」の文脈では比較的カジュアルに使える表現ですが、軍事的文脈や厳粛なシーンではフォーマルに響くこともある。
- 軍事的文脈で使うときは「撤退・退却」の意味が強く、「緊急時に安全地帯へ下がる」というニュアンスを含む。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算/不可算:
- 可算名詞: 「a retreat」「several retreats」のように数えられるリトリートや施設を指す場合。
- 不可算名詞: 「退却行為」という抽象概念として使われる場合。
- 可算名詞: 「a retreat」「several retreats」のように数えられるリトリートや施設を指す場合。
- 一般的な構文例:
- “go on a retreat” → 「リトリート(合宿や静養)に行く」
- “make a retreat” / “beat a retreat” → 「退却する」
- “The team held a corporate retreat.” → 「そのチームは企業研修の合宿を行った。」
- “go on a retreat” → 「リトリート(合宿や静養)に行く」
- イディオム:
- beat a (hasty) retreat → 「慌てて退却する」「早々に立ち去る」
- beat a (hasty) retreat → 「慌てて退却する」「早々に立ち去る」
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “I’m feeling stressed out. I might go on a weekend retreat to clear my head.”
(ストレスが溜まっているから、週末にリトリートに行って頭をスッキリさせようかな。) - “We found a small cabin in the woods for a retreat.”
(森の中にある小さな小屋を、休養のための場所として見つけたよ。) - “Let’s plan a yoga retreat this summer.”
(今年の夏はヨガのリトリートを企画しよう。)
(2) ビジネス
- “Our company organized a corporate retreat to boost team morale.”
(私たちの会社はチームの士気を高めるために企業リトリートを企画しました。) - “During the retreat, we discussed our annual strategy and long-term goals.”
(リトリート中に、年間戦略や長期目標について話し合いました。) - “The manager suggested a retreat to improve internal communication.”
(マネージャーは社内コミュニケーションを強化するためにリトリートを提案しました。)
(3) 学術的/フォーマル
- “The historical records describe the army’s strategic retreat in detail.”
(歴史的記録には、その軍隊の戦略的退却が詳しく記されています。) - “A spiritual retreat can provide an environment for profound personal reflection.”
(スピリチュアルリトリートは、深い自己省察を促す環境を提供する場合があります。) - “The researcher took an academic writing retreat to focus on her dissertation.”
(その研究者は博士論文に集中するために、学術的執筆リトリートに参加しました。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- withdrawal(撤退、引き下がり)
- 「状況や活動から手を引くこと」を意味し、主に行為そのものを指す。
- 「状況や活動から手を引くこと」を意味し、主に行為そのものを指す。
- pullback(引き戻し、後退)
- 軍事や投資領域でよく使われる後退・撤退。軍事的・金融的な文脈で使われる。
- 軍事や投資領域でよく使われる後退・撤退。軍事的・金融的な文脈で使われる。
- sanctuary(聖域、避難所)
- 「安全な場所」というニュアンスが強い。
- 「安全な場所」というニュアンスが強い。
- withdrawal(撤退、引き下がり)
- 反意語
- advance(前進)
- 「退却」に対して「前進」という正反対の動きを示す。
- 「退却」に対して「前進」という正反対の動きを示す。
- progress(進歩、前進)
- 状況や行動が前に進むこと。
- 状況や行動が前に進むこと。
- advance(前進)
ニュアンスの違い:
- retreat → 「後ろへ下がる」というイメージに加えて、「静養や休養のための場所」という意味でもよく使われる。
- withdrawal → 「手を引く」こと自体が主題で、心理的な撤退(感情面など)も含める場合がある。
- pullback → やや専門的・軍事的・金融的文脈が強い。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /rɪˈtriːt/
- アクセントは第2音節(-treat)に置かれます。
- イギリス英語: /rɪˈtriːt/
- ほぼ同じ発音。
- アメリカ英語: /rɪˈtriːt/
- 発音のポイント
- “re-” は /rɪ/、次の “treat” で母音が長音 /iː/ になります。
- 2拍目(-treat)の “t” をはっきり発音し過ぎると硬い印象になりやすいですが、ネイティブは比較的軽い音で発音することが多いです。
- “re-” は /rɪ/、次の “treat” で母音が長音 /iː/ になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “retreat” の “r” を一つ落として “retreat” → “retreat” と書き間違える人は少ないですが、まれに “reatreat” と混乱する場合があります。
- 同音異義語との混同: “treat” と混同しがちですが、意味合いは全く異なります。
- 試験対策:
- TOEICや英検(2級〜準1級)レベルで、文章中に「退却」「研修合宿」などの文脈で出ることがあります。
- 特にビジネス研修としての“corporate retreat”はビジネス英語でよく登場。
- TOEICや英検(2級〜準1級)レベルで、文章中に「退却」「研修合宿」などの文脈で出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ連想: “re” + “treat” → “treat(扱う)”を“re(後ろ)”にする → 「後ろに下げる」「後方へ下がる(退却する)」というイメージ。
- “treat” とセットで覚えると、「後ろに引く行為」という語感を思い出しやすいです。
- 勉強テクニック:
- 軍事ドラマや歴史番組で「退却」を表す英単語として注意深く聞くと耳に残りやすい。
- 休暇(リラックス)やスピリチュアル系の文脈で出てきたら、「ストレスから引き下がる」というポジティブな意味合いもセットで覚えるとよいでしょう。
- 軍事ドラマや歴史番組で「退却」を表す英単語として注意深く聞くと耳に残りやすい。
以上が名詞 “retreat” の詳細解説です。軍事的なニュアンスと、「リラックスや静養のために一時的に離れる場所」という二つの大きな意味合いを持っている点がとても特徴的です。ぜひ、文脈に合わせて使い分けてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉〈C〉(…から…へ)退却すること,退散《+from+名+to+名》
意味(2)
〈U〉《the ~》退却の合図
意味(3)
〈C〉(…からの)隠退所,避難所《+from+名》
復習用の問題
英語 - 日本語
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