最終更新日
:2025/01/28
set
解説
以下では、名詞としての「set」を、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英単語: set
品詞: 名詞 (もともと多義語で、動詞や形容詞、副詞など他の品詞でも使われますが、本解説では名詞としての用法に焦点を当てます)
CEFRレベルの目安: B1 (中級)
意味(英語と日本語)
- 英語: “set” as a noun can mean a collection of objects, a group of similar things, or a backdrop/stage for a play or a film, among other meanings.
- 日本語: 「同じ種類や用途の一そろいのもの」「一組」「(舞台や撮影の)セット」「数学で使われる集合」など、複数の意味があります。
「set(名詞)」は「ひと続き」「ひとまとまり」というイメージで使われる単語です。たとえば、「a set of tools(工具一式)」や「the set of a play(演劇の舞台装置)」のように、ある目的や意味でひとまとまりになっているものを指します。
活用形
名詞のため、動詞のような「時制」による活用はありません。複数形はsets (sets) です。
他の品詞になった時の例
- 動詞: to set (~を置く、設定する、始める、調整する など)
例: “I set the table for dinner.” - 形容詞: set (固まった、決まった、準備のできた など)
例: “He has a set routine every morning.” - 副詞: ほとんど使われませんが、“set”を副詞的表現にする場合はまれです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
「set」はもともと非常に古い英語に由来しており、接頭語・接尾語がついているわけではありません。
そのため、特別に分解できるような接頭語・接尾語はありません。
詳細な意味と関連例
- 一組・一式
例: “a set of keys”(鍵の一式) - (テレビや舞台の)セット、背景
例: “the set of a TV show”(テレビ番組のセット) - 数学での集合
例: “the set of all integers”(すべての整数の集合) - (翻訳機などにはあまり出ませんが)一定の状態
例: “the mind-set”(考え方、思考様式)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- a set of tools — (道具一式)
- a complete set — (完全なセット)
- a chess set — (チェス一式)
- a mindset — (物の見方、考え方)
- a Lego set — (レゴ一式)
- a set of rules — (一連の規則)
- film set — (映画の撮影セット)
- television set — (テレビ受像機/テレビ本体)
- data set — (データセット)
- set menu — (定食、セットメニュー)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語 “settan” (動詞形) から派生したと言われ、置く・固定する・整えるといった意味があり、そこから名詞として「ひとまとめになったもの」という意味が派生してきました。
- 歴史的使用: 中世英語から現代に至るまで、工芸品・道具類を一組モデルとして扱う場合や、舞台装置などで“set”が使われ続けています。
- ニュアンス: “set”は一貫性やまとまりを表す際に用いられるため、「統一感」「完成されたまとまり」といった感覚を与えます。
使用場面・注意点
- 口語/カジュアル: “I bought a set of new plates.” など日常的によく使う。
- フォーマル/文章: レポートや学術的な場面では “the data set” “the set of conditions” といった形で使われる。
- 感情的な響き: 直接感情を表す単語ではありませんが、「揃っている」「整えられた」イメージが強い。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- “a set of + 複数名詞” で「~の一そろい」「~の一組」という意味。
例: “a set of new bedding” (新しい寝具一式) - “the set of + 名詞” で「~という集合」などを示す。
例: “the set of all solutions” (すべての解の集合)
可算・不可算
- 名詞の“set”は主に可算名詞として扱われ、普通は “a set” “two sets” のように複数形にすることができます。
- ただし文脈によっては集合概念を不可算的に扱うことがある(例: “in set theory” など)ものの、数学の用例でも可算扱いが一般的です。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “I just got a new set of dishes for my kitchen.”
(キッチン用に新しい食器一式を買ったよ。) - “Do you have a set of spare keys for your car?”
(車の合鍵、持ってる?) - “We need a fresh set of towels in the bathroom.”
(バスルームに新しいタオルが必要だね。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “Could you please prepare a complete set of documents for the meeting?”
(会議用に書類一式を用意してもらえますか?) - “The design team has presented a new set of proposals for the product launch.”
(デザインチームは新商品発売に向けて新しい案の一式を提示しました。) - “We should provide a set of guidelines for employees to follow.”
(従業員が従うためのガイドライン一式を提供すべきです。)
学術的な文脈での例文 (3つ)
- “In this study, we analyzed a large set of data on climate change.”
(本研究では、気候変動に関する大量のデータセットを分析しました。) - “The set of all prime numbers is infinite.”
(素数の集合は無限です。) - “We need to define the set of possible variables before conducting the experiment.”
(実験を行う前に考えられる変数の集合を定義する必要があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “collection” (コレクション)
- 「収集品」や「まとまり」としてのニュアンス。“set”よりも「集めたもの」というニュアンスが強い。
- 「収集品」や「まとまり」としてのニュアンス。“set”よりも「集めたもの」というニュアンスが強い。
- “group” (グループ)
- 「集団」や「グループ」という意味。“set”に比べるとメンバー同士の関連性・関係性がやや重視される。
- 「集団」や「グループ」という意味。“set”に比べるとメンバー同士の関連性・関係性がやや重視される。
- “series” (シリーズ)
- 連続したものや一連のものという意味。
- “set”は「種類・カテゴリーが同じで一そろい」というイメージ。 “series”は「順番に連続」しているイメージ。
- 連続したものや一連のものという意味。
反意語
- “individual item”(個々の品、単体)
- “set”が「ひとそろい・まとまり」であるのに対して、「個々の品」や「1つだけ」をはっきり対比させる場合に使われる。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記: /sɛt/
- アクセント: 単音節なので特にアクセントの移動はありません。
- アメリカ英語とイギリス英語での発音の違い:
- どちらも /sɛt/ に近いですが、米英はやや短めで [sɛt]、英英は [sɛt] あるいは [sɛʔ](語末のtが弱まる)と発音されることがあります。
- どちらも /sɛt/ に近いですが、米英はやや短めで [sɛt]、英英は [sɛt] あるいは [sɛʔ](語末のtが弱まる)と発音されることがあります。
- よくある発音の間違い:
- 「セット」と日本語読みになると、母音がやや長くなりがちですが、実際にはもう少し短く切るイメージ。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “set” は短い単語ですが、別の似た単語 “sit” などと混同しないように。
- 同音異義語との混同: “set” は動詞としても形容詞としても非常に多義なので、文脈をよく確認すること。
- 試験対策: TOEICや英検などで、名詞・動詞の用法を混同しやすい問題が出る場合があります。
- たとえば “a set of + 名詞” は名詞としての「一式」
- “to set the table” は動詞としての「食卓を準備する」
- たとえば “a set of + 名詞” は名詞としての「一式」
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「set」という言葉は「3文字のまとまった固まり」と覚えるとイメージしやすいかもしれません。
- チェスや工具が「一式セットになっている様子」を想像すると、感覚的に掴みやすいです。
- “set” は英語の中でも非常に多義で有名な単語なので、「まとめ、集まり」という意味に注目して覚えておくと、動詞としての使い方も理解しやすくなります。
以上が、名詞としての “set” の解説です。「まとまり」「一組」という感覚を基本に、撮影現場のセットや数学における集合など、様々な派生的用法がある単語です。文脈ごとに意味を切り分け、ぜひ使いこなせるようになってください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉(…の)一組,一式,セット《+of+名》
意味(2)
〈C〉一群, 一連(の…)《+of+名》
意味(3)
〈C〉(…の)仲間,連中,一味,(特殊な)社会《+of+名》
意味(4)
〈C〉(テニスなどの)セット
意味(5)
〈C〉舞台装置・(映画などの)セット
意味(6)
〈U〉(…の)様子・格好・姿勢・(服などの)合いぐあい《+of+名》
意味(7)
〈U〉(風・潮などの)向き, 方向, (考え・世論などの)傾向, すう勢《+of+名》
意味(8)
〈U〉《詩》日没
意味(9)
〈C〉さし木, 若木, 苗
意味(10)
〈C〉(ラジオの)受信機, (テレビの)受像機
意味(11)
〈C〉(数学で)集合
復習用の問題
英語 - 日本語
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