最終更新日
:2025/01/28
down
解説
以下では、前置詞「down」について、できるだけ詳細に解説していきます。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 英語: 「down」
- 日本語: 「下へ / 下に向かって」という意味です。
「down」は「~の下へ」「~の方へ下がっていく」といった場面で使われる、非常によく使われる前置詞です。たとえば、「歩いて下へ行く」とか「階段を下りる」など、場所的・方向的に“下”へ移動するイメージがあります。日常会話での「座ってください(sit down)」のように、具体的・比喩的両面で使われます。
品詞と活用形
- 前置詞 (down the street, down the stairs など)
- 副詞 (sit down, calm down など)
- 形容詞 (feeling down = 落ち込んでいる)
- 名詞 (the ups and downs = 浮き沈み)
他の品詞への派生例
- 動詞としては単独ではあまり使われませんが、「to down something(飲み干す)」といった表現は、話し言葉でよく耳にする用法です。
CEFRレベル
- A1(超初心者)~A2(初級)レベルでも、基本的な方向や動作を表すのに使われる重要語彙です。
- ただし、副詞/形容詞など、多様な用法をしっかり使いこなすにはB1(中級)レベルの理解が必要な場合もあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
「down」は単独の短い単語で、接頭語や接尾語という構成はなく、古英語由来(後述)です。分解できるようなパーツはありません。
他の単語との関連性・派生
- 「downward(s)」: さらに「下方向へ」という意味を強調する言葉(副詞 / 形容詞)。
- 「downhill」: 「下り坂の」といった意味。
- 「downgrade」: 「格下げする」という動詞や「格下げ」という名詞。
よく使われるコロケーション(10個)
- sit down(座る)
- break down(故障する、壊れる / 分解する)
- calm down(落ち着く)
- slow down(速度を落とす)
- look down on ~(~を見下す)
- turn down(断る、音量を下げる)
- settle down(落ち着く、定住する)
- write down(書き留める)
- down the street(通りを下ったところ / 向こうの通りに)
- come down with(~(病気)にかかる)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「down」は古英語の「dūn(丘、山)」に由来し、「丘から下りる」のイメージがあります。
- その後、「下に向かう」意味全般に広がっていきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 一般的に「下」へ移動する物理的・比喩的な方向を示しますが、「気持ちが落ち込む(feeling down)」など、心理的に「沈む」イメージを表す場合にも使われます。
- 口語・カジュアルシーンで非常に頻繁に使われますが、「go down that path(その道を進む)」のように比喩表現としてもフォーマルな文脈で登場することがあります。
4. 文法的な特徴と構文
前置詞としての「down」
- 目的語となる名詞や代名詞を伴って、「~の下へ/~を移動して下の方へ」を表します。
- 例: “He ran down the hill.”(彼は丘を下って走った)
- 目的語となる名詞や代名詞を伴って、「~の下へ/~を移動して下の方へ」を表します。
副詞としての「down」
- 後ろに目的語をとらないで、単独で「下へ」を示す場合。
- 例: “Sit down, please.”(座ってください)
- 後ろに目的語をとらないで、単独で「下へ」を示す場合。
形容詞的用法
- “I’m feeling down.”(落ち込んでいる)など、精神的または物理的に下向き(ネガティブ)な状態を表現。
名詞的用法
- “the ups and downs” のように、人生や物事の「浮き沈み」を表すフレーズで名詞扱いされる。
可算・不可算
- 形容詞・副詞・前置詞としては不可算とかの区別はありません。
- 「downs」(名詞の複数形) は「沈み込み」や「落ち込み」という意味を包括します。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “Can you sit down for a moment?”
(ちょっと座ってもらえますか?) - “Slow down! You’re driving too fast.”
(スピード落として!運転が速すぎるよ。) - “I’m feeling a bit down today.”
(今日はちょっと気が滅入っているなあ。)
ビジネスシーン
- “Let’s note down the key points discussed in the meeting.”
(会議で議論された主要なポイントを書き留めておきましょう。) - “We should break down the problem into smaller tasks.”
(その問題をもっと小さな作業単位に分解する必要があります。) - “Could you calm down and explain the situation again?”
(落ち着いて、もう一度状況を説明してもらえますか?)
学術的・専門的文脈
- “The system is designed to shut down automatically if it overheats.”
(そのシステムは過熱すると自動的に停止するように設計されています。) - “We analyzed how the population density trends go up and down over time.”
(我々は人口密度の傾向が時間経過とともにどのように上下するかを分析しました。) - “Researchers often break down complex data sets into manageable categories.”
(研究者はしばしば複雑なデータセットを扱いやすいカテゴリに分解します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- below(下に)
- 「物理的に下」に位置するイメージは近いですが、前置詞としては高さやレベルを比較的限定して示す場合に使います。
- 「物理的に下」に位置するイメージは近いですが、前置詞としては高さやレベルを比較的限定して示す場合に使います。
- under(下にある)
- 何かの真下にあるイメージ。静的な位置関係が強い。
- 何かの真下にあるイメージ。静的な位置関係が強い。
- beneath(下に)
- “under” よりも文語的・フォーマルなニュアンスがあります。
反意語
- up(上へ / 上昇)
- 「down」の正反対の方向を表す単語です。
「down」は「下へ」を示す動きのあるニュアンスが強いため、単に位置を示す「under」とはニュアンスが異なります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /daʊn/
- アメリカ英語: [ダウン](母音が口をあまり開かず、短めに発音される場合が多い)
- イギリス英語: [ダウン](ややアメリカ英語より母音が長めに聞こえることも)
よくある発音の間違い
- “down” を “don” のように発音してしまうパターン。母音 /aʊ/ をしっかり口を開いて出すように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “dwon”などとタイプミスをすることが意外とあります。
- 同音異義語としてはあまり多くありませんが、発音が似ている「dawn(夜明け)」とは全く意味が違います。
- TOEICや英検などでも、「phrasal verb(句動詞)」でよく登場します。たとえば「put down」「turn down」「break down」「write down」など多く出題されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「丘(dune, dun)」の上から「下に降りる」イメージを思い浮かべる。
- 「ダウンジャケット(down jacket)」は「ふわふわの羽毛」が使われていますが、別の由来です。ただ、日本語脳的には「ダウン=下にある柔らかい羽毛」とイメージがつながるので、なんとなく「下にあるもの」「下向きの動き」に関連付けて覚えやすいかもしれません。
- 句動詞としての「~ down」は「徹底的にやる」「完全に下げる」というイメージ(落ち着かせる、却下する、書き留めるなど)に応用が可能です。
上記を参考に、「down」は基本の方向を表すだけでなく、派生的な意味・表現が非常に豊富な単語です。日常会話からビジネス、学術シーンまで使える便利な単語なので、さまざまな句動詞や表現と合わせて覚えてみてください。
意味のイメージ
復習用の問題
英語 - 日本語
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