最終更新日 :2025/01/28

converse

名詞

反対のもの,逆 / (論理学で)反対(転換)命題

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解説

以下では、名詞としての converse を中心に、さまざまな観点から解説します。


1. 基本情報と概要

単語: converse

品詞: 名詞 (他に、動詞・形容詞としても使われる)

意味(英語)

“Converse” (as a noun) refers to something that is the opposite or the reverse of another thing.

意味(日本語)

「ある事柄の反対(逆)」を指す単語です。

例えば、「A ならば B である」という命題があったとき、それに対して「B ならば A である」というように、前提と結論をひっくり返したものを表すときに使われます。主に論理や数学、学術的文脈などでよく目にします。日常会話にはあまり登場しない、ややフォーマルな響きの表現です。

活用形


  • 名詞形: a converse / the converse (可算名詞として扱われる場合や、「その逆(の事柄)」を指す際は the converse と定冠詞を伴うことが多い)

  • 動詞形: converse (「会話をする」という意味で使われるが、名詞の意味とは異なる)

  • 形容詞形: converse (「逆の」「反対の」)

CEFRレベルの目安としては、やや上級者向け(B2〜C1程度)です。


  • B2(中上級): 論理的・抽象的な話題にも触れ始めるレベル

  • C1(上級): アカデミックや専門的な文脈でもスムーズに使えるレベル


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • con-: 「共に、逆に」というラテン語由来の接頭語

  • vers: 「回る、向きを変える」を意味するラテン語 vertere に由来

  • -e: 派生形の一部

「回転する、向きを変える」というニュアンスを持つ語根 vers が含まれており、「反対・逆」という意味がそこから発展しました。

関連語・派生語


  • conversely (副詞): 「逆に」「反対に」

  • inverse (形容詞/名詞): 「逆の、逆数(数学用語)」

  • reverse (動詞/名詞/形容詞): 「逆にする、逆の状態」

  • conversation (名詞): 「会話」 (綴りは似ていますが、名詞converseとは意味が全く違うので注意)

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ 10選


  1. the converse is also true

    (逆の場合もまた真である)

  2. a converse argument

    (逆の主張・逆命題)

  3. the converse proposition

    (逆の命題)

  4. the converse case

    (逆の事例)

  5. the converse statement

    (逆の文・逆のステートメント)

  6. the converse situation

    (逆の状況)

  7. the converse scenario

    (逆のシナリオ)

  8. consider the converse

    (逆の事を考慮する)

  9. the converse approach

    (逆のアプローチ)

  10. the converse side of the coin

    (物事のもう一つの面・逆の面)


3. 語源とニュアンス

語源

ラテン語の “conversus”(“convertere” [回す・向きを変える] の過去分詞形)に由来します。「方向を変えること」を示唆する語源から、「反対」「逆」といった含みが生まれました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 主にアカデミックな文脈(論理学・数学・哲学)やフォーマルな議論の中で使われることが多いです。

  • 日常会話ではほぼ使われず、書き言葉・専門的な討論で使われるイメージがあります。

  • “the converse is also true” は論理的主張を補強するフレーズとして定番です。


4. 文法的な特徴と構文

名詞としての使い方


  • 可算名詞として使われる場合: “Consider the converse” (その逆を考えてみよう)。

  • 特に「the converse」の形で特定の「逆」を示すことが多いです。

他の品詞 (例)


  • 動詞 “to converse”: 「会話をする」という全く別の意味で使われます。

  • 形容詞 “converse”: 「逆の」という意味。

  • 副詞 “conversely”: 「逆に」「反対に」。

イディオム・構文


  • “If this is true, then the converse might not necessarily hold.”

    (これが真であっても、その逆が必ずしも成り立つとは限らない)

フォーマル度は高いため、論文・学術発表などフォーマルな文章で使われることが多いです。


5. 実例と例文

日常会話 (やや不自然になる場合がありますが参考として)


  1. “I said he was honest, but the converse may also be true. Maybe he’s lying.”

    (彼が正直だと言ったけれど、その逆もあり得るかも。もしかしたら嘘をついているかも。)

  2. “I believe you’re right, but thinking about the converse can help us see another perspective.”

    (あなたが正しいと思うけれど、逆の可能性を考えると別の視点が見えてくるかもしれない。)

  3. “We usually discuss positives, but let’s consider the converse as well.”

    (普段はポジティブな面について話し合うけれど、逆の面も考えてみよう。)

ビジネスシーン


  1. “If our revenue rises, the converse trend in expenses should also be examined.”

    (売上が伸びた場合、逆の傾向である経費の面も検討すべきだ。)

  2. “The converse argument could be made that lowering prices risks brand value.”

    (値下げをするとブランド価値を損なう恐れがあるとも反対に主張できる。)

  3. “We’ve assessed this strategy, but have we fully explored its converse implications?”

    (この戦略を評価したが、その逆方向に及ぼす影響を十分検討しているだろうか?)

学術的・専門的文脈


  1. “The theorem states: if A implies B, the converse does not necessarily hold.”

    (その定理は「A ならば B」であるが、その逆は必ずしも成り立たないと述べている。)

  2. “In this logical framework, the converse proposition must also be tested.”

    (この論理体系では、逆の命題も検証されなければならない。)

  3. “Consider the converse statement, which may reveal a conceptual symmetry.”

    (逆の文を考えてみると、概念上の対称性が明らかになるかもしれない。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • opposite (形容詞/名詞: 反対のもの)

    日常的に最もよく使われる表現。「反対・逆」を意味するが、よりカジュアル。

    例: “He is the opposite of lazy.” (彼は怠け者とは正反対だ。)

  • reverse (名詞/形容詞/動詞: 逆方向、反対方向にする)

    動作として「反転する」ニュアンスが強い。

    例: “Please reverse the order.” (順番を逆にしてください。)

  • inverse (名詞/形容詞: 逆数、逆の関係)

    数学的要素が強く、抽象的・技術的ともいえる。

    例: “The inverse of 2 is 1/2.” (2 の逆数は 1/2 である。)

反意語

“converse” は「逆のもの」を示すので、ストレートな反意語はありません。しかしあえて言うなら “original” や “same” が対照的な意味として挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • 英国式: /ˈkɒn.vɜːs/

  • 米国式: /ˈkɑːn.vɝːs/

※ただし、動詞 “to converse” は /kənˈvɜːs/ (英)、/kənˈvɝːs/ (米) となり、強勢の位置が異なります。名詞は「頭」にアクセント、動詞は「後ろ」にアクセントがつく、という点に注意が必要です。

よくある発音の間違い


  • 動詞と名詞でストレス(強勢)の位置が違うため、混同しやすい。

  • 名詞 “CON-verse” (第一音節強勢)、動詞 “con-VERSE” (第二音節強勢)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 動詞“converse”と名詞“converse”の混同

    アクセント位置が異なるので要注意。

  2. “conversation”との混同

    似た綴りだが意味が大きく異なる。

  3. フォーマルな文脈で用いる

    日常会話ではほとんど登場しないため、学術的・論理的場面に限定して使うほうが自然。

資格試験(TOEIC・英検)で頻出というよりは、イギリス英語・アメリカ英語のアクセント問題、あるいは論理的文章読解の中で出会う可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「逆向きに回転する (con + vers)」というイメージで覚える

  • 名詞のときは「CON-verse」、動詞のときは「con-VERSE」と、強勢が違う点がポイント

  • 論理・数学好きな人は “If P ⇒ Q, then the converse is Q ⇒ P” という例を思い浮かべると定着しやすい


以上が名詞 converse の詳説です。会話や文章で使う際には、動詞形とのアクセントの違いや、フォーマルさの度合いに十分気をつけてください。

意味のイメージ
converse

復習用の問題

反対のもの,逆 / (論理学で)反対(転換)命題

英和辞書

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