whichever
1. 基本情報と概要
単語: whichever
品詞: 限定詞(determiner)、代名詞(pronoun)としても使用される
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
意味(英語・日本語)
- 英語: “Whichever” means “any one of a group or list that you choose.”
- 日本語: 「どれでも」「いずれかの」という意味です。いくつかの選択肢の中から「どれを選んでもかまわない」というニュアンスで使われます。カジュアルな場面からフォーマルな場面まで幅広く使用できます。
活用形
- 原形のみで、変化形はありません(動詞のように時制変化しないため)。
他の品詞形(例)
- 限定詞 (determiner) として:Whichever option you choose is fine.(どの選択肢を選んでもかまわない)
- 代名詞 (pronoun) として:Take whichever you like.(どれでも好きなものを取って)
「-ever」がつく同様の単語には “whatever,” “whenever,” “wherever,” “whoever,” “however” などがあり、それぞれ「何でも」「いつでも」「どこでも」「誰でも」「どのようにでも」というように、ある程度自由度の高い意味を持つ点で共通しています。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- which: 疑問代名詞「どれ」「どの」
- -ever: 「いずれであっても」「どれであっても」と強調する接尾辞
「which」自体に「どれ」「どの」という意味があり、この “-ever” がつくことで「いずれでもかまわない」というニュアンスが強調されます。
関連・派生
- “whatever” (何でも)
- “whoever” (誰でも)
- “whenever” (いつでも)
- “wherever” (どこでも)
- “however” (どのようにでも)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- whichever comes first(どちらが先に来ても)
- whichever is easier(どちらがより簡単でも)
- whichever you prefer(どちらを好んでも)
- whichever route you take(どのルートを取っても)
- whichever option is cheaper(どのオプションが安くても)
- whichever method works best(どの方法でも一番うまくいくもの)
- whichever seat is available(どの座席でも空いているもの)
- whichever day suits you(どの日でも都合がいい日)
- whichever solution is feasible(どの解決策でも実行可能なもの)
- whichever one you want(どれでもあなたが欲しいもの)
3. 語源とニュアンス
語源
“Which” は古英語 “hwilc” などにさかのぼり、「どの」という疑問の意味を持ちます。そこに “-ever” が付いて強調を表すようになったものです。比較的古くから英語圏で“どちらであっても構わない”という場合に使用されます。
ニュアンス・使用時の注意
- 強調や自由度の高さを表すための言葉なので、相手に選択を委ねる際に使われます。
- 口語でも書き言葉でも使いますが、フォーマルな文書でも問題なく使用できます。
- 柔らかく「どれでもいいですよ」という選択肢を示す場合や、相手の意思を尊重したい場合に適しています。
4. 文法的な特徴と構文
- 限定詞(determiner): 名詞の前に置いて「いずれの~でも」という意味を示す。
例: Whichever path you choose, make sure you’re prepared. - 代名詞(pronoun): 名詞を省略して使い、「どれでも」という意味を示す。
例: You can pick whichever.
可算・不可算との関係
“Whichever” は可算名詞・不可算名詞とも使えますが、基本的には「選べる対象」が複数ある場合や種類に対して使われます。
イディオムや一般的な構文
- “Whichever (名詞) + 主語 + 動詞, …”
例: Whichever book you choose, you won’t regret it.(どの本を選んでも後悔しないよ) - “Take whichever + 名詞” / “Pick whichever + 名詞”
例: Take whichever seat you like.(好きな席に座っていいよ)
フォーマルにもカジュアルにも使える柔軟な表現です。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアルな場面)
- “Whichever movie you want to watch is okay with me.”
(どの映画でも、あなたが見たいものでいいよ) - “Pick whichever T-shirt you like.”
(好きなTシャツを選んでいいよ) - “We can go to whichever café is less crowded.”
(どこでも空いているカフェに行こうよ)
ビジネス(ややフォーマルな場面)
- “Please select whichever option best fits your team’s needs.”
(あなたのチームのニーズに最も合うオプションをご選択ください) - “Whichever day you choose for the meeting, let me know in advance.”
(いつでもミーティングの日程を決めたら、あらかじめお知らせください) - “You may use whichever software is compatible with our system.”
(弊社のシステムと互換性のあるソフトウェアなら、どれをお使いいただいても構いません)
学術的/フォーマル(論文や報告書など)
- “Whichever source you reference must be properly cited.”
(どの情報源を参照しても、適切に引用を行わなければならない) - “Researchers can adopt whichever methodology is deemed most appropriate.”
(研究者は最も適切とみなされる方法論なら、どれでも採用することができる) - “The experiment will proceed with whichever sample exceeds the required threshold.”
(必要条件を満たすサンプルがあれば、どれでも実験を進める)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “whatever” (何でも)
- 意味合い: 対象が「物」や「事柄」なら何でもという広いニュアンス。
- 例: You can do whatever you want. (何でも好きなことをしていいよ)
- 違い: “whichever” は「複数の具体的な選択肢の中でどれでも」という感じが強い。
- 意味合い: 対象が「物」や「事柄」なら何でもという広いニュアンス。
- “any” (どれでも)
- 意味合い: 選択肢全般を漠然と含む。
- 例: You can choose any of these colors. (これらの色の中からどれでも選んでいいよ)
- 違い: “whichever” は「複数選択肢がある中のどれでも構わない」ことをより明示。
- 意味合い: 選択肢全般を漠然と含む。
- “either” (どちらか)
- 意味合い: 選択肢が2つしかない時に使われやすい。
- 例: I don’t mind going to either restaurant. (レストランはどちらでも構いません)
- 違い: “whichever” は2つ以上の選択肢が想定される場合にも使える。
- 意味合い: 選択肢が2つしかない時に使われやすい。
反意語
含むような明確な反意語はありませんが、無理やり対照的に挙げると「限定的な選択のみを強調する表現(this、thatなど)」とはニュアンスが異なる形で反対の立場になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(アメリカ英語): /wɪtʃˈɛvɚ/
- 強勢は “-chev-” の部分。
- 強勢は “-chev-” の部分。
- IPA(イギリス英語): /wɪtʃˈev.ə/
- 同じく “-chev-” にアクセント。語尾は [ə](シュワー)音。
- 同じく “-chev-” にアクセント。語尾は [ə](シュワー)音。
よくある発音の間違い
- “which” と “witch” が混同されやすいが、どちらも発音は似ていても、 /tʃ/ と /tʃ/ なので同じ音に聞こえる人もいる。
- アクセント位置を最初の音節 “wʌ” あたりに誤って置くと不自然になりやすい。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “whichever” を “whichevar” や “wich ever” など誤った形で書かないように注意。
- “whatever” 等との混同: 「どれでも選択肢の中から」と「何でも」では意味が違うので、英文脈で使い分ける必要があります。
- TOEIC や英検では、選択を表す文脈で出題されることがあるため、文意をよく読み取り、品詞(determiner / pronoun)や意味を混同しないように注意する。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “which” + “-ever” → 「どれであっても構わない」というイメージ。
- “-ever” のつく他の語(whatever, whoever, whenever, wherever)とセットで覚えると定着しやすい。
- 「選択が自由な状態」を思い浮かべると、そのまま“whichever”を思い出せる。
以上が “whichever” に関する詳細な解説です。選択肢が複数あるときに「どれを選んでもいいよ」と伝えるニュアンスをもつ、便利な表現なので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。

《関係形容詞》どちらの(どの)…でも
《譲歩前節を導いて》どちらの(どの)…が(を)…しても
復習用の問題
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