waste
〈U〉《時に a~》(…の)むだ使い,浪費《+of+名》 / 〈U〉〈C〉《しばしば複数形で》廃物,くず,残り物(garbage) / 〈C〉《おもに文》荒野,荒れ地;荒涼とした広がり
1. 基本情報と概要
単語: waste
品詞: 名詞 (場合によっては動詞や形容詞としても用いられますが、ここでは名詞として中心に解説します)
英語での意味:
・“Waste” as a noun: Something (such as material) that is no longer useful or required after a process; garbage or rubbish.
日本語での意味:
・「廃棄物」「余り」「むだ」「浪費物」などを指します。たとえば、家庭から出るゴミや工場から出る産業廃棄物などが代表的です。日常生活で「無駄」や「ゴミ」を表す際に使われる基本的な単語です。
「waste」は、不要になったもの全般を指すときや、それ自体が無駄になってしまったものを総称するときに使われる表現です。ニュアンスとしては、もう使い道がない、あるいは使っても意味がない、という少し否定的な響きがあります。
活用形(名詞として)
- 単数形: waste
- 複数形: wastes(文脈によっては複数形でも使われますが、不可算名詞として扱われることが多いです)
他の品詞の場合
- 動詞: “to waste” – 「無駄遣いする」「浪費する」
- 例: Don’t waste your money.(お金を無駄にしないで)
- 形容詞: “wasteful” – 「浪費的な」「無駄の多い」
- 例: That was a wasteful use of resources.(それは資源の無駄な使い方だった)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
一般的な日常会話レベルで登場する語彙です。中級学習者が身につけておきたい単語といえます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- この単語は、明確な接頭語や接尾語をもたない単語ですが、名詞形“waste”と動詞形“to waste”はもともと同じ語源に由来します。
派生語や類縁語
- wasteful (形容詞): 無駄の多い、浪費する
- wastage (名詞): 浪費、減耗
- wasteland (名詞): 荒野、荒地
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- “waste disposal” – 廃棄物処理
- “waste management” – 廃棄物管理
- “hazardous waste” – 有害廃棄物
- “nuclear waste” – 核廃棄物
- “waste of time” – 時間の無駄
- “waste recycling” – 廃棄物リサイクル
- “household waste” – 家庭ごみ
- “industrial waste” – 産業廃棄物
- “toxic waste” – 有毒廃棄物
- “solid waste” – 固形廃棄物
これらのコロケーションはいずれも日常生活から産業分野まで幅広く使われる表現で、「どんな種類の廃棄物か」「どのように扱うか」などを示すときに便利です。
3. 語源とニュアンス
語源:
“Waste”は、古フランス語の「wast(e)」や中世英語を通じて、ラテン語の「vastus(空っぽの・荒涼とした)」に由来するとされます。「荒れ地」「空っぽ」などのイメージが原義にありました。
ニュアンス:
- 廃棄物としての「ゴミ」や「不要なもの」を指すときは、日常的に使われるややカジュアルな語です。
- しかし、「waste of time(時間の無駄)」などは、しっかりした文章でも使われる一般的な言い回しです。
- 産業廃棄物や公的文章などではフォーマルにも用いられるので、カジュアルからフォーマルまで幅広く活躍する単語と言えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞・不可算名詞
- “Waste”は一般的には不可算名詞(例: “There’s too much waste in our society.”)として扱われることが多いですが、特定の種類の廃棄物を示す場合などに可算名詞として使うこともまれにあります(例: “industrial wastes”)。
- 用法(構文)
- 名詞として主語や目的語で使われる
例: “Waste is a serious global issue.” - 形容詞句として“waste paper”のように別の名詞を修飾する
例: “I threw away some waste paper.”
- 名詞として主語や目的語で使われる
イディオム的表現
- “lay waste to” – 〜を荒廃させる
例: “The storm laid waste to the entire region.”(嵐が地域全体を荒廃させた)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Please separate the waste before throwing it out.”
(ゴミを出す前に分別してね。) - “That broken chair is just a waste now.”
(あの壊れた椅子はもうただのゴミだね。) - “Don’t let good food go to waste.”
(食べられる物を無駄にしないで。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We need to reduce hazardous waste in our factory operations.”
(工場の操業で有害廃棄物を減らさないといけません。) - “Our company specializes in waste management solutions.”
(当社は廃棄物管理のソリューションを専門としています。) - “Implementing a recycling system can significantly cut down on waste.”
(リサイクルシステムを導入することで、廃棄物を大幅に削減できます。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Further research on waste decomposition processes is crucial for environmental science.”
(環境科学には、廃棄物分解プロセスに関する研究が不可欠です。) - “The paper examines the socio-economic impact of industrial waste.”
(この論文は産業廃棄物の社会経済的影響を調査しています。) - “Government policies on nuclear waste storage require public consensus.”
(核廃棄物の保管に関する政府の政策は、国民の合意が必要です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- trash(ゴミ)
- アメリカ英語でよく使われる日常的な表現。
- “waste”よりも口語的で、具体的に「ゴミ箱に入れるもの」に近いニュアンス。
- アメリカ英語でよく使われる日常的な表現。
- garbage(生ゴミ・ごみ)
- アメリカ英語での一般的な「ゴミ」。特にキッチンなどから出る生ごみのイメージが強い。
- アメリカ英語での一般的な「ゴミ」。特にキッチンなどから出る生ごみのイメージが強い。
- rubbish(ゴミ)
- イギリス英語で一般的な「ゴミ」。アメリカ英語ではあまり使わない。
- イギリス英語で一般的な「ゴミ」。アメリカ英語ではあまり使わない。
- refuse(廃棄物)
- ややフォーマルな言い方。公的文書で「廃棄物」として載せるときに使われることが多い。
反意語
- use / utilize – 「利用」「活用」
- “waste”が「無駄」を表すのに対し、「use」「utilize」は「有効に使う」を表します。
- “waste”が「無駄」を表すのに対し、「use」「utilize」は「有効に使う」を表します。
これらの単語は「ゴミ」「廃棄物」という共通点を持ちながら、使われる地域や場面、フォーマル度の違いがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /weɪst/
- アクセントは “waste” の1音節全体に置かれます。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに発音はほぼ同じです。
スペルと発音の間違いで “waist(ウエスト)” と混同しないよう注意して下さい。
- “waist” (ウエスト) は /weɪst/
- “waste” (廃棄物) も /weɪst/
実は発音は同じ同音異綴語(homophone)なので、文脈で判断する必要があります。
- “waist” (ウエスト) は /weɪst/
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “waste” を “waist” (身体の腰周り)と混同。発音は一緒なので気をつけましょう。
- “waste” を “waist” (身体の腰周り)と混同。発音は一緒なので気をつけましょう。
- 用法の混同
- 名詞としての “waste” と動詞の “to waste” を見分ける。
- 名詞例: “There is too much waste.”
- 動詞例: “Don’t waste your time.”
- 名詞例: “There is too much waste.”
- 名詞としての “waste” と動詞の “to waste” を見分ける。
- 不可算名詞扱いを忘れがち
- ふつうは “waste is ...” と単数扱いします。
- ふつうは “waste is ...” と単数扱いします。
- 試験対策
- TOEICや英検でも“waste time/money”や“waste management”といったコロケーションが問われることがあります。
- 特に“waste of time/money”は頻出表現です。
- TOEICや英検でも“waste time/money”や“waste management”といったコロケーションが問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “waste”と“waist”は同音であるため、「ウエストがゴミになる?」などとこじつけたイメージで覚えるとスペリングを区別しやすいかもしれません。
- “waste”は「使われなくなって空虚になるイメージ」がベース。ラテン語の“vastus”が「空っぽ」を意味することを思い出すと、「不要」「むだ」というニュアンスにたどり着きやすくなります。
- テキストでも、身の回りの「ムダ」や「ゴミ」の写真を見ると「waste」の意味が思い出しやすいでしょう。
これで名詞 “waste” の詳細な解説は以上です。日常からビジネス、学術まで幅広く使われる重要単語なので、ぜひ使い方と文法をしっかり身につけておきましょう。

〈U〉《時に a~》(…の)むだ使い,浪費《+of+名》
〈U〉〈C〉《しばしば複数形で》廃物,くず,残り物(garbage)
〈C〉《おもに文》荒野,荒れ地;荒涼とした広がり
復習用の問題
〈U〉《時に a~》(…の)むだ使い,浪費《+of+名》 / 〈U〉〈C〉《しばしば複数形で》廃物,くず,残り物(garbage) / 〈C〉《おもに文》荒野,荒れ地;荒涼とした広がり
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