最終更新日 :2025/01/28

report

動詞

…‘を'**報告する**,**報道する**

このボタンはなに?

彼らはこの事件を目撃したことを報告した。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: report

品詞: 動詞 (名詞としても使われます)

活用形:


  • 原形: report

  • 三人称単数形: reports

  • 現在分詞/動名詞: reporting

  • 過去形・過去分詞形: reported

意味(英語・日本語)


  • (英) “to give information about something; to present or describe something, often officially or to someone in authority”

  • (日) 「何かについて情報を伝えること、特に公式に、あるいは権限を持つ人に伝えること」

「警察に事件を‘報告する’、上司に進捗を‘報告する’などのニュアンスで使われる単語です。口頭・文書問わず、自分が得た情報や状況を他者に伝える際に用いられます。」

他の品詞への変化例


  • report(動詞) → report(名詞)「報告書、報道」

  • reporter(名詞)「報告者、記者」

  • reporting(形容詞・動名詞)「報告の、報告すること」

CEFRレベルの目安


  • B1(中級)

    報告する・報道するなど、比較的日常的・ビジネス的にもよく使われる言葉で、中級レベルの英会話学習者が学ぶ単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • re- (接頭辞): 「再び」「元に戻す」といったニュアンス

  • port (語幹): ラテン語で「運ぶ(carry)」が語源

  • → 「戻すように運ぶ」→「(情報を)戻して伝える、報告する」というイメージにつながります。

詳細な意味・用法


  1. 情報を報告する: 公式・非公式問わず、情報を提供する動作

  2. 報道する: 新聞やテレビ、SNSなどでニュースとして伝える

  3. 届け出る: 役所や警察など、権限のある機関に何らかの事実を申告する

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. report an incident

    → 事件を報告する

  2. report a crime

    → 犯罪を届け出る

  3. report progress

    → 進捗を報告する

  4. report findings

    → 調査結果を報告する

  5. report for duty

    → 勤務に就くために出頭する (軍隊や職場など)

  6. report to the police

    → 警察に通報する

  7. report a problem

    → 問題を報告する

  8. report on the situation

    → 状況について報告する

  9. report back (to someone)

    → (人に) 結果や状況を報告する

  10. report live (from somewhere)

    → 現場から生中継で伝える


3. 語源とニュアンス

語源


  • report は、ラテン語の「報告する」を意味する “reportare” に由来します。


    • “re-” (再び) + “portare” (運ぶ) = 「持ち帰る、持ち運ぶ」→「後で持ち帰って伝える」→「報告する」


ニュアンス・使用時の注意点


  • 公的な場面から日常会話まで幅広く使われる、比較的フォーマル寄りの動詞ですが、日常的にも非常に自然に使えます。

  • 「誰に何を報告するか」が重要なので、前置詞 “to” や “on” の用法に注意が必要です。

  • ビジネスシーンやニュースなどでは特に頻出で、公(おおやけ)の意味合いを含むことが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞: 目的語を取る場合が多い


    • 例: “I reported the incident to the police.” (私はその事件を警察に報告した)


  2. 前置詞 “to” とともに誰に報告するかを示す


    • 例: “He reported his findings to the board.” (彼は調査結果を取締役会に報告した)


  3. 前置詞 “on” とともに何を報告するかを示す


    • 例: “She reported on the latest developments.” (彼女は最新の進展について報告した)


  4. 「報告する」という行為を強調したい場合や、口語の形としては “report back” がしばしば用いられます。

フォーマル / カジュアル:


  • フォーマルな文書やニュースレポートで使われるのはもちろん、カジュアルな会話でも “I need to report this to my boss.” のように普通に使われます。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I need to report my lost wallet to the police.”


    • 財布をなくしたから警察に届け出ないといけない。


  2. “Did you report the broken window to the landlord?”


    • 壊れた窓のことを大家さんに報告した?


  3. “I’ll report back to you once I find out more.”


    • 詳しいことがわかったら、また報告するね。


ビジネスシーンでの例文


  1. “Please report your sales figures by the end of the day.”


    • 今日中に売上数値を報告してください。


  2. “He reported to his supervisor about the project’s delay.”


    • 彼は上司にプロジェクトの遅延について報告した。


  3. “We need to report quarterly earnings to shareholders.”


    • 四半期の収益を株主に報告する必要があります。


学術的な文脈での例文


  1. “The researchers reported their preliminary results at the conference.”


    • 研究者たちは会議で予備結果を報告した。


  2. “She was invited to report her findings in a peer-reviewed journal.”


    • 彼女は査読付きジャーナルに調査結果を報告するよう依頼を受けた。


  3. “They plan to report on the statistical significance of the data.”


    • 彼らはデータの統計的有意性について報告する予定だ。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. inform (知らせる)


    • “inform” は単に情報を「知らせる」ニュアンスで、必ずしも公式性は強くなく、口頭やメールで簡単に伝える場面にも使われます。


  2. notify (通知する)


    • “notify” は比較的フォーマルな響きで、主に公式な手続きを想起させるシーンに使われます。


  3. announce (発表する)


    • “announce” は大勢の人に向けて正式に「発表・公表する」イメージであり、一方向的コミュニケーションを強調します。


反意語


  • 厳密な「反意語」と言える動詞は少ないですが、文脈的には “conceal” (隠す) や “withhold” (情報を与えない) が「報告しない・隠す」という点で逆の意味合いを持つ場合があります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /rɪˈpɔːrt/ (米), /rɪˈpɔːt/ (英)

  • アクセント (ストレス): 第二音節「-port」に強勢があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語


    • 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “r” の発音が強めに残り、[pɔːrt] が [pɔːɹt] になりがちです。

    • イギリス英語ではやや短めに /rəˈpɔːt/ のように聞こえることもあります。


  • よくある間違い


    • 最初の “re” を強く読みすぎて /ˈriːpɔːrt/ のようにしないよう注意しましょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “report” を “repot” と書いてしまうなどのミスに注意。

  • 同音異義語との混同: “rapport” (ラポール: 信頼関係) とは全く別単語なので注意。スペルも発音も少し似ていますが、意味が大きく異なります。

  • 試験対策: TOEIC・英検などで「情報を伝える」「報告」関連の文脈で出題されることが多いです。報告先を表す “to” と、報告内容を表す “on” の使い分けがテストで問われる場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源イメージ: “re-”(戻す) + “port”(運ぶ) → “運んで戻す” →「情報を持ち帰って渡す」→「報告する」。

  • 覚え方のコツ:


    • 「空港(airport)」や「輸送(transport)」の “port” が「運ぶ」という意味から来ているように、何かを“再び(re-)運ぶ(port)”→ “情報を伝え戻す”とイメージすると覚えやすいです。

    • “report” は非常に使用頻度が高いので、ニュースやビジネスメールなど身近な文章で出会ったら必ず音読・模写すると定着しやすいです。



学習においては、報告先(“report to ~”)や内容(“report on ~”)に注目して例文をたくさん作り、声に出して練習するのがおすすめです。気づいた時にスマホなどにメモしておくと、文脈ごと覚えられて効果的です。

意味のイメージ
report
意味(1)

(上役・警察などの…のことで)〈人〉‘を'言いつける,訴える《+〉+to++for+(doing)》

意味(2)

(…について)報告する《+on(upon)+(do*ing*)》

意味(3)

(…に)出頭する《+for(to)+

意味(4)

管理下に入る,直属になる

復習用の問題

…‘を'報告する,報道する

They reported seeing the incident.

彼らはこの事件を目撃したことを報告した。

英語 - 日本語

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