最終更新日
:2025/01/28
regard
IPA(発音記号)
解説
名詞 “regard” を徹底解説
1. 基本情報と概要
単語: regard
品詞: 名詞 (ただし動詞としても使われる)
意味 (英語 / 日本語)
- 英語:
regard
as a noun can meanrespect,
attention,
orconsideration for someone or something.
- 日本語: 「尊重」「配慮」「敬意」などを指します。
「何かや誰かに対して『尊重の気持ち』や『気にかける気持ち』を表すときに用いられます。比較的フォーマルな文脈で使われることが多いですが、カジュアルでも手紙やメールの結びなどで Best regards
などの形で見かける単語です。」
活用形
- 名詞形: regard (可算・不可算両方の用法あり)
- 動詞形: regard (~とみなす、~を評価する)
- 例: He regards honesty as the most important virtue. (彼は正直さを最も重要な美徳とみなしている)
他の品詞になる例
- 動詞: (to) regard
- 例: I regard her opinion highly. (私は彼女の意見を高く評価している)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 「regard」という単語自体は日常会話でも見かけますが、フォーマルな文章やビジネス文書などで頻出のため、中上級学習者向けぐらいのレベル感です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- re-: 「再び」という意味の接頭語ですが、ここではフランス語由来で「見る」を意味する regarder が変化して英語になったので、厳密には「re-」が英語における接頭語として機能しているわけではありません。
- gard: フランス語で「見る」「見守る」を表す語がもと。
関連語(派生語・類縁語)
- (to) regard (動詞)
- regarding (前置詞):「~に関して」
- irrespective of / in regard to:「~に関して」(in regard to は少しフォーマル)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)
- have high regard for ~
- 「~を高く評価する / ~を深く尊敬している」
- 「~を高く評価する / ~を深く尊敬している」
- show regard for ~
- 「~に配慮を示す / ~を尊重する」
- 「~に配慮を示す / ~を尊重する」
- pay regard to ~
- 「~に注意を払う」
- 「~に注意を払う」
- hold ~ in high regard
- 「~を高く評価する / 大いに尊重する」
- 「~を高く評価する / 大いに尊重する」
- with regard to ~
- 「~に関して」
- 「~に関して」
- in this regard
- 「この点において」
- 「この点において」
- as regards ~
- 「~に関しては」
- 「~に関しては」
- give my regards to ~
- 「~によろしく伝えてください」 (手紙やメール結びなどで)
- 「~によろしく伝えてください」 (手紙やメール結びなどで)
- out of regard for ~
- 「~への配慮から」
- 「~への配慮から」
- in/with no regard for ~
- 「~をまったく考慮せず / 無視して」
3. 語源とニュアンス
語源
- フランス語の regarder(見る、注意を払う)からの借用語。
- 中英語(Middle English)の時代に取り入れられて「注意」「尊重」の意味をもつようになりました。
ニュアンス・感情的な響き
- 「配慮」「尊敬」の意味合いが含まれるため、他者を大切に思う、または敬意を表したいときに使われることが多いです。
- ビジネス文書やフォーマルなスピーチなどでよく使われますが、手紙の結び「Best regards」など、カジュアルな場面でも目にする機会があります。
使用時の注意点
- 「感謝」や「尊敬」を表すために帯びる、ややかしこまった響きがあります。あまりにもカジュアルな会話中には多用しない場合が多いですが、「no regard for others」(他人を顧みない)など否定的なニュアンスでも用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞: countable / uncountable の両用
- 「having regard for 〜」(不可算っぽく使う)
- 「regards」「kind regards」(複数形で結び文句にも使われる)
- 「having regard for 〜」(不可算っぽく使う)
- 動詞 (to regard): 他動詞として「〜とみなす」「〜を考える」という意味で使う。
- よく使われる構文 / イディオム
- in regard to ~: 「~に関して」
- with regard to ~: 「~に関して」
- regarding ~ (前置詞的に): 「~に関して」
- in regard to ~: 「~に関して」
フォーマル/カジュアル
- フォーマル: 「in/with regard to」や「hold in high regard」などは文書や公式スピーチでよく使用。
- カジュアル: 「Best regards」「Give my regards to ~」など手紙やメールの結びで比較的カジュアルに使われる。
5. 実例と例文
① 日常会話 (カジュアルな文脈)
I have a lot of regard for my grandparents and their advice.
- 「祖父母とそのアドバイスをとても尊重しているんだ。」
Please give my regards to your family.
- 「ご家族によろしくお伝えください。」
She always shows regard for other people’s feelings.
- 「彼女はいつも他人の気持ちを大切にしているね。」
② ビジネス (フォーマルな文脈)
I hold him in high regard for his leadership skills.
- 「私は彼のリーダーシップを高く評価しています。」
With regard to the budget proposal, we should schedule another meeting.
- 「予算案に関しては、もう一度ミーティングを設定する必要があります。」
Out of regard for our clients, we must ensure timely communication.
- 「クライアントへの配慮から、迅速な連絡が必要です。」
③ 学術的/アカデミックな文脈
In this regard, further research is necessary to validate the hypothesis.
- 「この点において、仮説を検証するためにはさらなる研究が必要です。」
Many scholars hold Einstein’s theories in high regard.
- 「多くの学者がアインシュタインの理論を高く評価しています。」
As regards the methodology, we followed the standard protocol established in previous studies.
- 「研究手法に関しては、先行研究で確立された標準プロトコルに従いました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- respect (尊敬)
- 「敬意」を表すニュアンスが強い。より個人的・感情的かもしれません。
- 「敬意」を表すニュアンスが強い。より個人的・感情的かもしれません。
- esteem (尊敬、尊重)
- 非常にフォーマルで、深い尊敬のニュアンスを示します。
- 非常にフォーマルで、深い尊敬のニュアンスを示します。
- admiration (憧れ、感嘆)
- もう少しポジティブな感情を含む単語。
- もう少しポジティブな感情を含む単語。
- consideration (配慮、思いやり)
- 相手の状況や気持ちに配慮する行為を強調。
- 相手の状況や気持ちに配慮する行為を強調。
反意語 (Antonyms)
- disregard (無視, 軽視)
- 「regard」の真逆で、配慮しないこと・尊重しないこと。
- 「regard」の真逆で、配慮しないこと・尊重しないこと。
- contempt (軽蔑)
- 尊敬の全く逆で、人を非常に見下した感情。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA (アメリカ英語): /rɪˈɡɑːrd/
- アクセントは第二音節「gard」にあり、
ガード
と強めに発音。
- アクセントは第二音節「gard」にあり、
- IPA (イギリス英語): /rɪˈɡɑːd/
- イギリス英語では /ɑː/ の発音が若干長めになる。
- よくある発音ミス: 第2音節を弱めに発音したり、
re-
部分を強調しすぎるケースがあります。しっかり後半音節にアクセントを置くことを意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
regards
とregard
の使い分け
- 「Best regards」など、メールや手紙の結びでは複数形
regards
を使います。一方、名詞として「このことに関しては」を言う場合にはregard
(単数形) を使います。
- 「Best regards」など、メールや手紙の結びでは複数形
disregard
との混同
disregard
は「無視・軽視」の意味なので、正反対の意味になります。気をつけましょう。
- スペリングミス:
ragard
やreguard
と間違えないようにする。 - TOEICや英検などの試験: 「メールの結びの言葉」「フォーマルな文章表現」などでよく出題されることがあります。接続表現(with regard to / in this regard)にも注意が必要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「re + guard」で「見守る」→「尊重する」「気にかける」というイメージを持つと覚えやすいです。
- 手紙の結び「Best regards」は非常に有名なので、そこから「regard=相手への思いやり・尊重」と結びつけるチャンスがあります。
- 「『リガード』で“相手を意識する”こと」とイメージすると、スペリングミスや意味の混乱が減るでしょう。
以上が名詞 regard
の詳細な解説です。フォーマルな場面で頻繁に登場しますが、手紙の結びなどカジュアルな使い方も知っておくと、英語のコミュニケーションの幅が広がります。是非、実際のビジネスメールや会話で活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉(…に対する)考慮,注意,関心《+for)to)+名》
意味(2)
〈U〉(…に対する)敬意,尊敬,好意《+for(to)+名》
意味(3)
〈U〉《おもに文》注視,凝視
意味(4)
〈U〉(ある特別な)点,関係,関連
意味(5)
《複数形で》(敬意・愛情を表す)あいさつ(greetings),よろしくとの伝言(best wishes)
復習用の問題
英語 - 日本語
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