conduct
1. 基本情報と概要
単語: conduct
品詞: 動詞
- 活用形: conduct - conducts - conducted - conducting
意味(英語): to organize and carry out; to lead or guide something, such as a project, a survey, an orchestra performance, etc.
意味(日本語): 何かを「実施・遂行する」「指揮する」「導く」という意味の動詞です。たとえば、調査を行う・会議を主催する・オーケストラを指揮する場合などに使われる単語です。
一般的には「会議・調査・実験などを行う、組織する」というニュアンスで使われます。たとえば “conduct an experiment” で「実験を行う」、 “conduct an interview” で「面接を行う」といった表現がよく使われます。
また、名詞形の conduct
もあり、こちらは「行為・品行・振る舞い」という意味になります。同じスペルでも品詞が異なり、発音のアクセントが変わるのが特徴です(名詞は /ˈkɒn.dʌkt/、動詞は /kənˈdʌkt/)。
CEFRレベル: B2(中上級)
日常会話からビジネスまで多岐にわたる文脈で使われるため、中上級の学習者が身につけておくと便利な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- “con-” (接頭語): 一緒に、完全に、強調などを示すことが多いラテン語由来の接頭語。
- “-duct” (語幹): “導く・導かれる” の意味を持つ語幹(ラテン語 ducare = to lead が由来)。
- “con-” (接頭語): 一緒に、完全に、強調などを示すことが多いラテン語由来の接頭語。
派生・類縁語:
- conductive (形容詞): 伝導性のある
- conductor (名詞): 指揮者、導体(電気をよく通す物質)
- conductivity (名詞): 伝導率、伝導性
- conductive (形容詞): 伝導性のある
よく使われるコロケーション(共起表現)
- conduct research – 研究を行う
- conduct a survey – アンケート調査を行う
- conduct an interview – 面接・インタビューを実施する
- conduct an experiment – 実験を行う
- conduct a meeting – 会議を進行する
- conduct a test – テストを実施する
- conduct negotiations – 交渉を行う
- conduct an orchestra – オーケストラを指揮する
- conduct oneself well/poorly – 行儀よく/悪く振る舞う
- properly conduct business – 適切に業務を行う
- conduct research – 研究を行う
これらの表現はいずれも「〜を行う・進行する」という意味合いがあり、ビジネスや学術シーンで頻繁に見かけます。
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語の “con-”(共に)+ “ducere”(導く)に由来する言葉で、「一緒に導く」「何かを導く」というイメージが核にあります。ニュアンス:
- ビジネスや公式な場面では、調査・会議・手続きを「行う」「組織する」というフォーマルな響きを持ちます。
- 音楽の文脈では「指揮する」と訳されますが、いずれも「先導していく」というイメージが根底にあります。
- 口語的に使うときは「企画して実行する」「率いて行う」というニュアンスになりますが、比較的フォーマルよりに聞こえる単語です。
- ビジネスや公式な場面では、調査・会議・手続きを「行う」「組織する」というフォーマルな響きを持ちます。
4. 文法的な特徴と構文
自動詞・他動詞:
conduct
は基本的に他動詞として目的語を伴い、「〜を実施する/指揮する」のように使われることが多いです。
例: She conducted the experiment herself.(彼女は自分で実験を行った。)一般的な構文やイディオム:
- conduct [a survey / a study / research]
- conduct [an orchestra / a choir]
- conduct [oneself + 副詞]:振る舞う(主にフォーマル)
- 例: He conducted himself professionally.(彼はプロらしく振る舞った。)
- conduct [a survey / a study / research]
フォーマル / カジュアル:
conduct
はややフォーマルなニュアンスがあるため、カジュアルな場面では “carry out” や “do” に言い換えられることがあります。- ビジネスや学術論文、公式なレポートなどでよく目にする単語です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “We’re planning to conduct a community cleanup this weekend.”
(今週末に地域の清掃活動を行う予定です。) - “I’d like to conduct a quick survey among my friends about their favorite movies.”
(友達の間で好きな映画について簡単なアンケートを取ってみたいんだ。) - “She always conducts herself with confidence at parties.”
(彼女はパーティーでいつも自信をもって振る舞います。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our team will conduct market research before launching the product.”
(製品を発売する前に、市場調査を行う予定です。) - “The manager conducted a meeting to discuss the new project proposal.”
(マネージャーは新しいプロジェクト提案を話し合うために会議を行いました。) - “We must conduct the interviews fairly and without bias.”
(面接は公正かつ偏りなく行わなければなりません。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “Scientists conducted a series of experiments to verify the hypothesis.”
(科学者たちは仮説を検証するために一連の実験を行いました。) - “This study was conducted over a period of ten years across various regions.”
(この研究は10年にわたって様々な地域で行われました。) - “Researchers plan to conduct extensive fieldwork to gather more data.”
(研究者たちはさらに多くのデータを集めるため、広範囲なフィールドワークを行うつもりです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- carry out(〜を実行する)
- “We need to carry out additional tests.”
(追加テストを実行する必要がある。) - よりカジュアルで日常的。
- “We need to carry out additional tests.”
- perform(〜を行う)
- “The doctor performed the surgery successfully.”
(医者は手術を成功裏に行った。) - 具体的な行動の実施や演奏・演技の意味合いが強い。
- “The doctor performed the surgery successfully.”
- execute(〜を実施する、遂行する)
- “We will execute the plan as scheduled.”
(計画を予定どおりに実行します。) - ビジネスや軍事的な文脈で用いられるなど、やや堅め。
- “We will execute the plan as scheduled.”
- carry out(〜を実行する)
反意語:
- neglect(無視する、怠る)
- “They neglected to conduct proper safety checks.”
(彼らは適切な安全点検を怠った。)
- neglect(無視する、怠る)
いずれの単語も「何かを行う」という点で重なりはありますが、conduct
は比較的フォーマルかつ組織的・計画的なニュアンスを伴う表現です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- 動詞: /kənˈdʌkt/
- 名詞: /ˈkɒn.dʌkt/ (英), /ˈkɑːn.dʌkt/ (米)
- 動詞: /kənˈdʌkt/
アクセント:
- 動詞: conDUCT(第2音節にアクセント)
- 名詞: CONduct(第1音節にアクセント)
- 動詞: conDUCT(第2音節にアクセント)
アメリカ英語とイギリス英語:
- 動詞の発音は同じですが、母音の違いで若干発音が変わります。イギリス英語では /kənˈdʌkt/、アメリカ英語では /kənˈdʌkt/(母音の音は似ていますが英国では /ʌ/ がより短いことが多い)。名詞の方は、イギリス英語で /ˈkɒn.dʌkt/、アメリカ英語で /ˈkɑːn.dʌkt/ という母音差があります。
- よくある間違いとしては、動詞と名詞でアクセントを間違えて使ってしまうことが多いので注意が必要です。
- 動詞の発音は同じですが、母音の違いで若干発音が変わります。イギリス英語では /kənˈdʌkt/、アメリカ英語では /kənˈdʌkt/(母音の音は似ていますが英国では /ʌ/ がより短いことが多い)。名詞の方は、イギリス英語で /ˈkɒn.dʌkt/、アメリカ英語で /ˈkɑːn.dʌkt/ という母音差があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 動詞と名詞でアクセントが異なる
- 動詞は conDUCT、名詞は CONduct。
- スペルは同じでも、発音と意味が変わるので要注意です。
- 動詞は conDUCT、名詞は CONduct。
- スペルミス
- “conduct” の “d” の有無や位置が間違えやすい人がいます。「con-d-u-c-t」と1文字ずつ確認して書くと良いでしょう。
- “conduct” の “d” の有無や位置が間違えやすい人がいます。「con-d-u-c-t」と1文字ずつ確認して書くと良いでしょう。
- 他動詞としての使い方
- object(目的語)が必要になることが多いので、行う対象(a survey, an interview, an experiment など)をしっかり続けることを意識しましょう。
- object(目的語)が必要になることが多いので、行う対象(a survey, an interview, an experiment など)をしっかり続けることを意識しましょう。
- TOEICや英検での出題傾向
- ビジネス文書の読解や会話パートで、「調査をする」「会議を行う」の意味でよく選択肢に登場します。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源イメージ:
- “con” + “duct” で「共に導く」→「集団を率いて物事を行う」イメージ。何かを前へ「導く(lead)」と捉えましょう。
- “con” + “duct” で「共に導く」→「集団を率いて物事を行う」イメージ。何かを前へ「導く(lead)」と捉えましょう。
- 連想ストーリー:
- オーケストラの指揮者(指揮をする人)が「みんなをまとめて導く」というイメージが
conduct
のコアイメージです。
- オーケストラの指揮者(指揮をする人)が「みんなをまとめて導く」というイメージが
- 勉強テクニック:
- 動詞と名詞のアクセントが変わることを常に意識して、セットで覚える。
- “carry out” よりフォーマル、かつビジネスや学術的な文章に多いと認識すると使いやすくなります。
- 動詞と名詞のアクセントが変わることを常に意識して、セットで覚える。
以上が動詞 conduct
の詳細な解説です。ビジネスや研究の場面のみならず、音楽の指揮、振る舞いの表現にも応用できますので、ぜひ使いこなしてみてください。
〈人など〉'を'導く,〈旅行など〉‘の'案内をする,(…に)…'を'導く《+名+to+名》
〈業務など〉'を'指導する,運営する
《オーケストラ・曲目など》‘の'指揮をする
〈金属などが〉〈熱・電気など〉'を'伝導する
(オーケストラなどで)指揮する
復習用の問題
英語 - 日本語
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