最終更新日
:2025/01/28
access
解説
以下では、動詞「access」について、学習者に役立つようできるだけ詳細に解説します。
1. 基本情報と概要
単語: access
品詞: 動詞 (他動詞)、名詞としても使われる
英語と日本語での意味
- 英語: to be able to enter or make use of something, especially information or a place
- 日本語: (特に情報や場所、サービスなどに)アクセスする、利用可能にする、到達する
「何かに近づいて利用できる状態にする」といったニュアンスがあります。主にコンピューターやインターネット環境で、「ファイルにアクセスする」「データにアクセスする」のように使用されますが、物理的に「ある場所に行って入る、到達する」という意味でも使われることがあります。とても実用的で、ITやビジネスの文脈で頻繁に使われる単語です。
活用形
- 現在形: access
- 過去形: accessed
- 過去分詞形: accessed
- 現在分詞形 / 動名詞: accessing
他の品詞としての例
- 名詞 (access): 「アクセス、接近方法、入る手段」の意味を持つ。
例) “You need a password to get access to the system.” - 形容詞形は特になし: ただし、「accessible(アクセスできる・利用しやすい)」という形容詞が派生語として存在
CEFRレベルの目安: B2 (中上級)
- B2: 語彙がさらに広がり、情報や手順をしっかり追えるレベル。ビジネス文書やコンピューター用語として「access」の動詞形を頻繁に目にするようになります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- ac- (接頭語としてはラテン語に由来し「~へ、~に向かって」を意味することが多い)
- cess (語幹。ラテン語「cedere(行く、進む)」に由来)
本来は「何かに向かって進む・行き着く」というイメージから派生し、転じて「利用できる権限や手段を持つ」「到達できるようにする」という意味を生み出しています。
派生語・類縁語
- accessible (形容詞): 「アクセス可能な、わかりやすい」
- accessibility (名詞): 「アクセス可能性、利用しやすさ」
よく使われるコロケーション(共起表現)と関連フレーズ(10個)
- access a file (ファイルにアクセスする)
- access the Internet (インターネットにアクセスする)
- access a database (データベースにアクセスする)
- access information (情報にアクセスする)
- access your account (あなたのアカウントにアクセスする)
- grant access (アクセス権を与える)
- deny access (アクセスを拒否する)
- have access to (~にアクセス権/利用権がある)
- restricted access (制限されたアクセス、限定的な利用権)
- remote access (リモートアクセス、遠隔操作によるアクセス)
3. 語源とニュアンス
語源
「アクセス」はラテン語の”accessus”から派生しており、”ac-”「~へ」+ “cedere”「行く」が合わさり「近づく、接近」を意味していました。現代英語では、主に「使用権を得る」「到達可能にする」「取り出せるようにする」といった意味が発展しています。
ニュアンス・使用時の注意点
- コンピューターやデジタル情報へのアクセスを表すときによく使われます。
- 「入る」「忍び込む」「進入する」といった、ややネガティブな意味合いは通常含まず「正当な権限があって利用する」イメージです。
- フォーマルな文脈でもビジネスや技術的文章で幅広く用いられていますが、カジュアルな場面でも「I can’t access the file!」など気軽に使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞として用いられます。「access + 目的語」の形で、「~にアクセスする」という意味を表します。
例) “You can access the server from your laptop.” - 名詞としては可算・不可算の両方で使われますが、文脈によって「入る手段」のように可算扱いする場合と、「アクセス(行為)」と抽象的に考えて不可算扱いする場合があります。
例) “We have unlimited access to these resources.” (不可算的ニュアンス)
一般的な構文・イディオム
- access + 名詞 (情報・場所など)
- “We can access the data anytime.”
- “We can access the data anytime.”
- have access to + 名詞
- “Do you have access to the restricted section?”
- “Do you have access to the restricted section?”
フォーマル度合い: ITやビジネス文書ではフォーマル/カジュアルを問わず幅広く登場します。
5. 実例と例文
① 日常会話での例文(3つ)
- “I can’t access the Wi-Fi. Could you check the password?”
(Wi-Fiにアクセスできないんだけど。パスワードを確認してもらえる?) - “You can access the photos from your phone if you log in.”
(ログインすれば、スマホから写真を見られるよ。) - “I need to access my emails while I’m traveling.”
(旅行中にメールを確認できるようにしたいんだ。)
② ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We need to access the database for the latest client information.”
(最新の顧客情報を得るために、データベースにアクセスする必要があります。) - “Our team can access the shared drive to collaborate on the project.”
(チームは共有ドライブにアクセスしてプロジェクトを共同作業できます。) - “Please make sure only authorized personnel can access sensitive documents.”
(機密文書にアクセスできるのは認可された社員のみであるようにしてください。)
③ 学術的な文脈での例文(3つ)
- “Researchers must obtain permission to access these historical archives.”
(研究者たちは、これらの歴史的資料にアクセスするための許可を得なければならない。) - “Students can access the online journal via the university library’s portal.”
(学生は大学図書館のポータルサイトを通じてオンラインジャーナルにアクセスできます。) - “In order to conduct the experiment, we needed to access specialized equipment.”
(実験を行うために、私たちは専門的な装置を使えるようにする必要がありました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- obtain (手に入れる)
- 「~を手に入れる」という意味。情報や物を「得る」ニュアンスが強く、「access」のように「使用の権限を得る」意味でも使われる。
- 例) “You need to obtain permission before using the data.”
- 「~を手に入れる」という意味。情報や物を「得る」ニュアンスが強く、「access」のように「使用の権限を得る」意味でも使われる。
- gain entry (入場する、入ることを得る)
- 「物理的にアクセスする」、場所への入場・立ち入りを得る時に使われる。
- 例) “We gained entry to the building after showing our IDs.”
- 「物理的にアクセスする」、場所への入場・立ち入りを得る時に使われる。
- approach (近づく)
- 物理的に近づく、または抽象的に問題に取り組む意味。
- 例) “How do we approach this security issue?”
- 物理的に近づく、または抽象的に問題に取り組む意味。
反意語
- deny (拒否する)
- 「アクセスを否定する、拒絶する」という意味合い。主に「deny access」をセットで使うことが多い。
- 例) “They denied us access to the restricted area.”
- 「アクセスを否定する、拒絶する」という意味合い。主に「deny access」をセットで使うことが多い。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈækses/
- アクセント: 第1音節 “ac” にストレスがあります
- アメリカ英語/イギリス英語: 発音の違いはほとんどありませんが、アメリカ英語では /ˈæk.sɛs/、イギリス英語でもほぼ同じ /ˈæk.ses/ となります。
- よくある間違い: アクセントを後ろにずらして「/ækˈses/」のように発音すると不自然な印象になるので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “access” は “c” が2つ連続で入ることを忘れがち。 “acess” のように1つにしてしまうミスに注意。
- 動詞と名詞の混同: 動詞「to access」は前置詞“to”を挟まないが、名詞で「access to something」と使うときは前置詞“to”が入る。
- 動詞: “I accessed the server.”
- 名詞: “I have access to the server.”
- 動詞: “I accessed the server.”
- TOEICや英検: IT関連やビジネス文書で「access」を動詞として使う例文が頻出。特に「access + 名詞」の構文や「have access to」の熟語問題で使われることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- Access =
ac + cess
= 「~へ(ac)行く(cede)」 というイメージで、「行く→たどり着く→利用する」と連想を広げると覚えやすいです。 - つづりのポイント (2つのc): “ac + cess” と分解すると、途中の “c” が重なっているのをイメージしやすくなります。
- 実際に使ってみる: 普段から「ファイルにアクセスする」など、身近なIT用語として頻発するので意識的に会話やチャットで使って記憶を定着させましょう。
以上が、動詞「access」の詳細な解説です。IT関連やビジネスシーン以外でも、研究やプライベートでデータや場所に「アクセスする」という場面は多いため、覚えておくと非常に便利です。
意味のイメージ

意味(1)
アクセスする
意味(2)
近づく、接続する
意味(3)
利用可能にする
復習用の問題
英和辞書

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