consideration
〈U〉《...の》 考慮, 熟慮 《to ...》 / 〈C〉考慮すべきこと / 〈U〉《...への》 思いやり , 配慮《for ...》 / 〈C〉報酬,心づけ,償い / 〈U〉《まれ》重要さ,重大さ;尊敬,丁重
1. 基本情報と概要
英単語: consideration
品詞: 名詞 (noun)
活用形: 不可算名詞として扱われることが多いですが、文脈によって複数形 considerations も使用されます。
意味 (英語)
• Thoughtful or careful thought; taking something into account when making a decision or forming an opinion.
• Respect or kindness towards others’ needs or feelings.
意味 (日本語)
• 熟考、思慮、配慮:何かを決定するときや判断するときに、時間をかけて真剣に考えること
• 相手への思いやり:他人の気持ちや都合を配慮すること
「何かを決めるときにあらゆる要素を検討する、あるいは相手のことを思いやって配慮する、そういうニュアンスがあります。」
他の品詞形
- 動詞: consider (熟考する、検討する、~だとみなす)
- 形容詞: considerate (思いやりがある、配慮がある)
- 形容詞: considerable (かなりの、相当量の)
CEFRレベル
- B2(中上級): 日常会話からビジネスまで、幅広い文脈で使用される単語です。文章読解やライティングで必要となる語彙レベルといえます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- con-: 「共に、一緒に」のニュアンスを持つ接頭語
- sider: ラテン語の「星 (sīdus, sīderis)」に由来し、「考える、観察する」という意味に広がった語幹
- -ation: 名詞化を表す接尾語
もともと “consider” が「星を共に眺めて考える」という語源を持ちながら、「熟考する」という意味に派生していったことから、consideration は「熟考」「配慮」という名詞になりました。
関連語 (派生語・類縁語)
- consider (v) – 考慮する、検討する
- considerate (adj) – 思いやりのある
- considerably (adv) – かなり、相当量に
- reconsider (v) – 再考する
よく使われるコロケーション (共起表現) 10選
- show consideration – (相手に) 配慮を示す
- take (something) into consideration – (何かを) 考慮に入れる
- for your consideration – あなたに検討してもらうために
- under consideration – 検討中で
- merit consideration – 検討に値する
- due consideration – しかるべき検討、十分な考慮
- out of consideration (for…) – (…への) 思いやりから
- lack of consideration – 思いやりの欠如、配慮不足
- with careful consideration – 慎重に検討して
- as a token of consideration – 配慮のしるしとして
3. 語源とニュアンス
語源
「consider」はラテン語「considerare」(星を一緒に見る) に由来し、星の動きを観察して慎重に考える、というニュアンスから「熟考する」の意味が生まれました。これがさらに名詞形 consideration となり、「熟考」「配慮」を指します。
ニュアンスと使用時の注意点
- 「思慮・熟慮」の意味: 何かを決める際に「慎重に考え抜く」ニュアンス。
- 「配慮・思いやり」の意味: 相手の都合や感情を大事だと考える、礼儀正しい響き。
- 会話でもビジネスシーンでも使え、カジュアルからフォーマルまで幅広く使用されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算: 意味によって扱いが異なります。一般的には不可算名詞ですが、文脈により「検討事項」を示すときに複数形 (considerations) で使われることがあります。
- 使用シーン:
- フォーマル: 契約書やビジネスメールで “for your consideration” や “under consideration” などの表現がよく見られます。
- カジュアル: 口語表現で “Thanks for your consideration.” のように使う場合はややフォーマル寄りですが、日常会話にもなじみます。
- フォーマル: 契約書やビジネスメールで “for your consideration” や “under consideration” などの表現がよく見られます。
一般的な構文やイディオム
- take something into consideration: 「~を考慮に入れる」
- be under consideration: 「検討中である」
- for someone’s consideration: 「~に検討してもらうために」
- out of consideration for someone: 「(~を) 思いやって、気遣って」
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I really appreciate your consideration in letting me finish my work.”
(仕事を終わらせることを許してくれたあなたの配慮にとても感謝します。) - “Thank you for your consideration. I’ll think about your offer.”
(ご配慮ありがとうございます。その提案を考えてみますね。) - “It’s important to show consideration for your neighbors.”
(近所の人に配慮を示すことが大切です。)
ビジネスシーンでの例文
- “We will take all factors into consideration before finalizing the budget.”
(予算を最終決定する前に、すべての要因を考慮に入れます。) - “Your proposal is currently under consideration by the board.”
(あなたの提案は取締役会で現在検討中です。) - “Thank you for your consideration of this matter.”
(この件について検討してくださりありがとうございます。)
学術的な文脈での例文
- “When designing the experiment, ethical considerations must be addressed.”
(実験を設計する際には、倫理的な考慮が必ず必要です。) - “Such historical considerations are pivotal to understanding the cultural context.”
(このような歴史的考察は、その文化的背景を理解する上で極めて重要です。) - “The paper discusses economic considerations in healthcare policy.”
(その論文は医療政策における経済的考察について議論しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (近い意味の単語)
- thought (考え、思考)
- よりカジュアルに「考え」を指す。
- よりカジュアルに「考え」を指す。
- deliberation (熟考)
- よりフォーマルかつ時間をかけた熟考を強調。
- よりフォーマルかつ時間をかけた熟考を強調。
- reflection (熟考、省察)
- 自身の行動や経験に対する内省的なニュアンスが強い。
- 自身の行動や経験に対する内省的なニュアンスが強い。
反意語 (対義語)
- carelessness (不注意、軽率)
- なにも考慮しない、思慮が足りない状態。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /kənˌsɪd.əˈreɪ.ʃən/
- 強勢 (アクセント): re– の部分が最も強く発音される傾向があります (reɪ)。
- アメリカ英語とイギリス英語
- アメリカ英語: /kənˌsɪd.əˈreɪ.ʃən/ (「レイ」の音)
- イギリス英語: /kənˌsɪd.ərˈeɪ.ʃən/ (米英で大きな違いはありませんが、r の発音がやや異なる程度です)
- アメリカ英語: /kənˌsɪd.əˈreɪ.ʃən/ (「レイ」の音)
- よくある間違い
- アクセントの位置を誤って「con-」に置くと不自然に聞こえがちです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: consideration の -tion の部分を -cion と書いてしまうなどの例が多いです。
- 同音・類似表現との混同: consider (動詞) と混同しないように注意。
- TOEIC・英検などでの出題傾向:
- Eメール文面やビジネス状況の描写で “take X into consideration” や “under consideration” などのフレーズが問われる。
- 倫理的配慮や社会的配慮の文脈で使用されることもある。
- Eメール文面やビジネス状況の描写で “take X into consideration” や “under consideration” などのフレーズが問われる。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「星 (star) を一緒に見る (con-) → 慎重に観察」 というイメージを持つと「よく考える」という語感が結びつけやすいでしょう。
- スペリングのポイントは「con + sid + er + ation」。フォーマルな場面ではよく使われる単語なので、メールの結びや公式書類で出会う機会が多いはずです。
- 覚えるときは “take into consideration,” “under consideration,” など常に短いフレーズでセットにしておくと、使う場面が想像しやすくなります。
「consideration」は「よく考えること」「人への思いやり」という2つの重要な意味を押さえておくと、日常会話やビジネス英語で非常に役立ちます。慎重に考える場面でも、相手を思いやる場面でも、とにかく「配慮する」という姿勢を示すのに便利な表現です。

〈C〉考慮すべき事
〈U〉(人・物などへの)思いやり,配慮《+for+名》
〈C〉報酬,心づけ,償い
〈U〉《まれ》重要さ,重大さ;尊敬,丁重
〈U〉(…の)考慮,熟慮,考察《+to+名》
復習用の問題
〈U〉《...の》 考慮, 熟慮 《to ...》 / 〈C〉考慮すべきこと / 〈U〉《...への》 思いやり , 配慮《for ...》 / 〈C〉報酬,心づけ,償い / 〈U〉《まれ》重要さ,重大さ;尊敬,丁重
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