最終更新日 :2025/01/27

conception

名詞

〈U〉概念 / 〈C〉着想,思いつき / 〈U〉妊娠,受胎

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解説

名詞 “conception” の徹底解説


1. 基本情報と概要

英語での意味:

“Conception” は「アイデアの形成」「概念」「受胎」などを指す名詞です。主に「ある物事についての基本的な考え」や「思考の始まり」を意味します。また、生物学的・医学的な文脈では「受精」「受胎」の意味として使われることもあります。

日本語での意味:

「アイデア」「考え方」「思いつき」「概念」「受胎」などを表します。抽象的な「概念」や「何かが始まるときの考え方」というニュアンスで使われるほか、医療や生物学の文脈では「女の人が妊娠すること(受胎)」を指すこともあります。

「ある物事の理解やイメージの始まり」という感覚で使われるとイメージしやすい単語です。


  • 品詞: 名詞 (noun)

  • 可算・不可算: ふつうは可算名詞。ただし抽象的に用いる場合は単数形で使われることが多いです。

    例:


    • “Your conception of the problem seems different from mine.” (可算)

    • “Conception is often the first step toward innovation.” (抽象的; 単一の概念として扱う)


  • 活用形: 名詞のため、複数形は “conceptions”


  • 他の品詞:


    • 動詞 “to conceive”: 「思いつく、想像する、妊娠する」

    • 形容詞 “conceptual”: 「概念の、概念に関する」

    • 名詞 “concept”: 「概念」 (ややシンプルに「コンセプト」と言いたいときに使う)


  • CEFRレベルの目安: C1(上級)

    文章で何かの概念や考え方を論じるときに使われる、ややアカデミック寄りの単語です。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • 接頭語 “con-” は「一緒に」「共に」というニュアンスを持つことが多い

    • 語幹 “cept” は「つかむ(to take)」を意味するラテン語由来(“capere”)

    • 接尾語 “-ion” は名詞化


  • 派生語や類縁語:


    • “concept” (名詞)

    • “conceive” (動詞)

    • “conceptual” (形容詞)

    • “misconception” (名詞: 誤解)


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10選


    1. “popular conception” …「一般的な概念/理解」

    2. “common conception” …「よくある考え方」

    3. “original conception” …「最初の構想/着想」

    4. “artistic conception” …「芸術的な構想」

    5. “beyond conception” …「想像を超えている」

    6. “immaculate conception” …「無原罪の御宿り(宗教用語)」

    7. “conception of time” …「時間の概念」

    8. “philosophical conception” …「哲学的概念」

    9. “initial conception” …「初期段階の構想」

    10. “vague conception” …「あいまいな考え」



3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    ラテン語 “conceptio” (con- + capere「つかむ」+ -tion) に由来。もともとは「共につかむこと、理解すること」という意味合いがあり、そこから「考えを抱く」「受胎する」という派生的な意味も生まれました。


  • 使用上のニュアンス・注意点:


    • 抽象的な場面で「ある事柄の概念・考え方」を表す際にはフォーマルでアカデミックな印象になりやすいです。

    • 生物学・宗教・医学の文脈で「受胎」「妊娠」を意味する場合には、専門的あるいは特別な文脈で使用されるため、日常会話ではあまり多用しません。

    • 多義的な単語なので、文脈に応じて「概念」「構想」「受胎」で意味が変わる点に注意が必要です。


  • 口語/文章:


    • 「概念」という意味で使うときは、ややかたい表現の文章やアカデミックな文脈に多く見られます。

    • 日常会話では「idea」や「concept」を使うほうが自然な場合が多いです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 一般的な構文:


    • “(someone’s) conception of X” …「(人)によるXの概念・考え」

      例: “Her conception of success is different from mine.”


  • イディオム:


    • 特に “conception” 固有のイディオムはそれほど多くありませんが、「beyond conception」(想像を絶する)は慣用的なフレーズです。


  • 使用シーン:


    • フォーマル・アカデミック寄り。

    • 名詞として「受胎」「概念」いずれかを指すが、意味の幅が広いので文脈確認が必須。


  • 可算/不可算:


    • 抽象概念としては可算名詞だが、場合によってはひとつの「概念」として単数扱いすることも多い。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I have no conception of how difficult it is to raise twins.”

    (双子を育てるのがどれくらい大変か、全く想像がつかないよ。)


  2. “His conception of fun is playing video games all day.”

    (彼にとっての「楽しみ」という概念は、一日中ゲームをすることなんだ。)


  3. “My conception of a perfect holiday is just relaxing on the beach.”

    (私にとっての理想の休暇は、ただビーチでのんびりすることなんだ。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to refine our conception of the target market before launching the product.”

    (製品を発売する前に、ターゲット市場についての考え方をさらに詰める必要があります。)


  2. “Her conception of the project’s scope was much broader than mine.”

    (彼女が考えるプロジェクトの範囲は、私が想定していたよりもずっと広かったです。)


  3. “We want to align everyone’s conception of the company’s vision from the outset.”

    (最初の段階で、全員が抱く会社のビジョンを一致させたいと思います。)


(3) 学術的(アカデミック)な例文


  1. “Aristotle’s conception of virtue greatly influenced Western philosophy.”

    (アリストテレスの徳の概念は西洋哲学に大きく影響を与えた。)


  2. “The researcher challenges the traditional conception of intelligence in her latest paper.”

    (その研究者は最新の論文で、従来の知能の概念に異議を唱えている。)


  3. “Modern theories of cognition have transformed our conception of how the mind processes information.”

    (現代の認知理論は、心が情報を処理する仕組みに関する我々の概念を大きく変えました。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. “idea” (アイデア)


      • 比較的カジュアルに「思いつき」を表す。


    2. “concept” (概念)


      • “conception” よりも一般的で幅広い場面で使用。


    3. “notion” (考え、概念)


      • ややフォーマル。漠然とした考えを示す場合に使われることがある。



  • 反意語


    1. “misconception” (誤解)


      • “conception” が「正しい概念」を表すのに対し、“misconception” は「誤った概念」を表す。


    2. “ignorance” (無知)


      • 「概念の形成がない状態」への対比としても使われる。




7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /kənˈsɛp.ʃən/

  • アクセント: 第2音節の “cep” に強勢があります。 “con-CEP-tion” のイメージです。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、イギリス英語ではより /ʃ(ə)n/ のイメージが強くなる場合があります。

  • よくある発音ミス:


    • 前半 “con-” を /kɑn/ と発音しないように注意。/kən/ や /kʌn/ が一般的です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • “concetion” や “concepsion” と書いてしまう例があるので注意。


  • 同音異義語・似た単語:


    • “contraception”(避妊)や “confection”(菓子)のようにスペルが似ている単語に注意。


  • 試験対策:


    • TOEIC や英検などで「概念」「誤解」「受胎」などの文脈を問う文中で登場することがある。特に上級レベルの問題で“conception”の用法を理解しているかチェックされる場合がある。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「con-」は「共に」、「cept」は「つかむ」のイメージ。

    → 「一緒につかんで出来上がるもの」=「考えをまとめる」「受胎する」と理解すると覚えやすいです。

  • 「受胎」という意味を思い出すときは “conceive a child” とリンクさせておくと混乱しにくいです。

  • “concept” と “conception” の違いをしっかり区別することで、まとめて覚えると便利です。


以上が “conception” に関する詳細解説です。意味や文脈に応じて、アイデア、構想、あるいは妊娠といった幅広いニュアンスを持つ点に注意しながら、適切な場面で使ってみてください。

意味のイメージ
conception
意味(1)

〈U〉概念,観念,考え(idea)

意味(2)

〈C〉着想,思いつき,案

意味(3)

〈U〉妊娠,受胎

復習用の問題

〈U〉概念 / 〈C〉着想,思いつき / 〈U〉妊娠,受胎

The conception of the project was a great success.

プロジェクトの構想は大成功だった。

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