closely
以下では、副詞“closely”について、学習者向けにできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語での意味
“closely” : in a way that is careful, thorough, or near in distance or connection.
日本語での意味
“closely” : 「注意深く、綿密に(観察・調査する)/(関係が)密接に/(距離・位置が)近く」
「物事をとても注意深く見たり、細かい部分までしっかり行うときに使う単語です。また、人や物事の間の関係が非常に近いときにも表現できます。」
品詞と活用形
- 品詞: 副詞 (adverb)
- 活用形: 副詞のため、時制変化などはありません。
他の品詞例
- 形容詞: “close”
例: “They have a close relationship.”(彼らは親密な関係です。) - 動詞: “close”
例: “Please close the door.”(ドアを閉めてください。)
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 日常的な会話や文章でよく見かける、理解しやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “close”
- 「近い」「狭い」「密接した」などの意味があります。
- 「近い」「狭い」「密接した」などの意味があります。
- 接尾辞: “-ly”
- 形容詞を副詞化する一般的な接尾語です。
- 形容詞 “close” が、副詞 “closely” になることで「注意深く・綿密に・密接に」という意味になります。
- 形容詞を副詞化する一般的な接尾語です。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- closely related(密接に関連している)
- closely examined(綿密に調査された)
- closely follow(密接に追う/注意深く従う)
- closely tied(密接に結びついている)
- watch closely(注意深く見る)
- work closely with ~(~と密接に協力して働く)
- closely resemble(非常によく似ている)
- look closely at ~(~を詳しく見る)
- pay close/closely attention(注意深く注目する)
※“pay close attention”・“pay attention closely”両方の形で使われます - closely connected(密接に関係している)
3. 語源とニュアンス
- 語源: “close” はラテン語の “claudere”(閉じる)に由来し、中世英語を経て “close” へと変化しました。“closely” はその派生副詞形です。
- ニュアンス:
- 「注意深さ」「慎重さ」「綿密さ」を強調する場合に多用されます。
- また、「関係の密接さ」「距離の近さ」を強調するときにも使われます。
- 「注意深さ」「慎重さ」「綿密さ」を強調する場合に多用されます。
- 使用上の注意:
- ビジネスメールや論文など、ややフォーマルな文脈でも自然に使えます。
- カジュアルな会話の中でも「しっかり〜する」「じっくり〜する」の意味で普通に使われます。
- ビジネスメールや論文など、ややフォーマルな文脈でも自然に使えます。
4. 文法的な特徴と構文
“closely” は副詞なので、主に動詞や形容詞、副詞を修飾します。
例:
“We need to examine this issue closely.”
(私たちはこの問題を綿密に調べる必要があります。)“close” との違い:
- 副詞の “close” は「すぐ近くで/近くに」という空間的な近さを表すことが多いですが、“closely” は「注意深く」や「綿密に」を表すことが多いです。
例: “Stay close to me.”(私の近くにいて。)⇔ “Look closely at this.”(これをよく見て。)
- 副詞の “close” は「すぐ近くで/近くに」という空間的な近さを表すことが多いですが、“closely” は「注意深く」や「綿密に」を表すことが多いです。
使用シーン: フォーマル・カジュアルともに幅広く使われ、可算・不可算の区別はありません(副詞のため)。
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
“Can you watch our bags closely while we go to the restroom?”
(トイレに行っている間、私たちの荷物を注意深く見ていてもらえますか?)“I listened closely to what he was saying.”
(彼が言っていることを注意深く聞いた。)“If you look closely, you can see a small scratch on the screen.”
(よく見ると、画面に小さな傷があるのが分かる。)
(B) ビジネスシーンでの例文
“We should work closely with our partners to achieve the best results.”
(最高の成果を得るために、パートナーと密接に連携すべきです。)“The data was closely analyzed before we made our final decision.”
(最終決定を下す前に、そのデータは綿密に分析されました。)“Our legal team will closely review the contract for any hidden clauses.”
(法務チームが契約書に隠れた条項がないか、綿密に確認します。)
(C) 学術的/専門的な文脈での例文
“The researchers closely observed the behavior of the animals in their natural habitat.”
(研究者たちは、自然環境での動物の行動を綿密に観察した。)“Her new study is closely related to previous findings in biochemistry.”
(彼女の新しい研究は、生化学の過去の発見と密接に関連している。)“We compared the two data sets closely to identify any discrepancies.”
(差異を特定するために、私たちは2つのデータセットを入念に比較した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
carefully(注意深く)
- “closely” とほぼ同じ意味で使えますが、単に「注意深さ」を示すのに対し、“closely” は「密着、密接さ」をやや強調します。
attentively(注意深く、熱心に)
- 聞き手・読み手の姿勢にフォーカスしたニュアンス。
meticulously(細部まで厳密に、几帳面に)
- “closely” よりもさらに細部にこだわる感じ。
thoroughly(徹底的に)
- 行為の徹底度を強調。
反意語
superficially(表面的に)
- 綿密さに欠ける様子を表す。
loosely(ゆるやかに)
- 緊密さや厳密さがない状態。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記:
- アメリカ英語 (AE): /ˈkloʊs.li/
- イギリス英語 (BE): /ˈkləʊs.li/
- アメリカ英語 (AE): /ˈkloʊs.li/
- アクセント: 文頭の “close” の部分(cloʊ/kləʊ)が強めに発音され、次の “ly” は軽めに発音されます。
- よくある間違い: “closly” と “e” を抜かして書いてしまうスペリングミス。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “closly” と書いてしまうミス。
- “close” と “closely” の混同: “close” は距離的に「近く」、あるいは形容詞の「親しい」、動詞の「閉じる」を意味するが、“closely” は「注意深く、密接に」というニュアンス。
- 試験での出題傾向: TOEICや英検などでも“work closely with”や“examine closely”などの熟語表現としてよく見かけます。文中の副詞を正しく選択する問題が出ることも多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「close(近い)」に “-ly” が付いてできた単語 → “近い状態で見る” → “注意深く見る、調べる”。
- “closely” の「クローズ + リー」という響きを思い出し、「くっ付いてしっかり見る」イメージを持つと覚えやすいでしょう。
- 勉強テクニックとしては、“closely related,” “work closely with,” “closely examine” のように連語で覚えると確実です。
以上が、“closely” の詳細解説です。副詞として「注意深く」「綿密に」の意味を強調できるので、会話やビジネス文書、学術的な文章など幅広い場面で活用してみてください。

ぴったりと,きっちりと
詳しく,精密に
近く,接近して
密接に,仲よく
ひそかに,内密に
復習用の問題
英和辞書

- 項目の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 項目の新規作成を審査する
- 項目の編集を審査する
- 項目の削除を審査する
- 重複の恐れのある項目名の追加を審査する
- 項目名の変更を審査する
- 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
- 決定に必要な投票数 - 1
- 例文の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 例文の編集を審査する
- 例文の削除を審査する
- 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
- 決定に必要な投票数 - 1
- 問題の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 審査に対する投票権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 決定に必要な投票数 - 1