最終更新日 :2025/01/27

track

名詞

《しばしば複数形で》(車・船などの)通った跡,(人・動物の)足跡 / (人・獣などが通ってできた)小道 / 進路,航路 / (行動において)採るべき道,方針,人生航路 / 線路 / (競走のために設けられた)走走路,トラック;《集合的に》トラック競技 / (録音テープの)音帯 /

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車の通った跡が泥だらけの道路にはっきりと見えました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: track

品詞: 名詞 (他に動詞としても使われます)

英語での意味:


  • a path or trail, especially one that is made by people or animals repeatedly walking the same route

  • a mark or line of footprints or wheel marks left on the ground

  • a course or circuit for racing (e.g., a running track)

  • one of the songs or pieces of music on a CD, record, or music streaming platform

日本語での意味:


  • 通り道や跡、足跡、車輪の跡

  • 競走用トラック、走路

  • 音楽トラック(アルバム中の1曲)

「track」は、人や動物、車などが通った跡や道筋、競技で使う走路のような“コース”を指すときに使われます。また、音楽トラックとして、一曲ずつ分けられた音楽の区切りを表す際にも使われます。

活用形: 名詞なので、基本的に単数形 track、複数形 tracks があります。


  • 例) one track / two tracks

他の品詞としての例:


  • 動詞: to track (誰かや何かを追跡する、経過を追う)


    • 例) track – tracked – tracking


CEFRレベル目安: B1(中級)


  • A1 (超初心者) よりは少し上で、日常会話や一般的な説明で簡単に用いられる語です

  • 音楽やスポーツ、移動の説明などで出てくるため、学習者が耳にする機会も多いでしょう


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 接頭語・接尾語は特に含まれず、「track」が語幹そのものです。

派生語・関連語:


  • tracking (動詞での進行形: 追跡している、記録している)

  • trackable (追跡可能な)

  • retrace one’s tracks (自分の通った道をたどり直す)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. track record(今までの実績)

  2. race track(競走用トラック/サーキット)

  3. running track(陸上競技用走路)

  4. music track(音楽トラック)

  5. off track(道を外れて、脱線して)

  6. keep track of ~(~を把握し続ける)

  7. lose track of ~(~の所在や状況がわからなくなる)

  8. track suit(トレーニングウェア)

  9. track and field(陸上競技)

  10. on the right track(正しい方向に進んでいる)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「track」は古フランス語の “trac”(足跡)にもさかのぼるとされます。人や動物が歩いた跡や道筋を指す意味から、転じて「経路」「レール」「曲(音楽のトラック)」などへと拡張していきました。

ニュアンス・使用時の注意:


  • 足跡から広がったイメージで、道筋・経路・記録されたものを連想させます。

  • 日常会話で「I lost track of time.」と言えば、「時間の経過を見失った/気づかないうちに時間が経った」を表し、ややカジュアルな表現としてよく使われます。

  • フォーマルな文書でも「track record」は実績や業績を表すため、ビジネスシーンでもよく登場します。


4. 文法的な特徴と構文

名詞として:


  • 基本的に可算名詞として使われますが、意味によっては単数形で抽象的な用法を取ることもあります。


    • 例) “We need to keep track of our expenses.”(費用を追跡・管理する必要がある)→途中で複数形にしないことも多い


一般的な構文・イディオム:


  • keep track of …(…の動向を追いかける、管理する)


    • 例) “I keep track of my daily expenses using an app.”


  • lose track of …(…を見失う、忘れる)


    • 例) “I lost track of time while reading.”


  • be on the right track(正しい方向に進んでいる)


    • 例) “Your solution seems to be on the right track.”


  • get back on track(元の路線や目的に戻る)


    • 例) “Let’s get back on track and finish our meeting agenda.”


主に日常会話でもビジネスでも、カジュアルからフォーマルまで幅広く用いられます。


5. 実例と例文

以下、それぞれの文脈で3つずつ例文を示します。

日常会話


  1. “I love running on the school track in the morning.”


    • 朝、学校の陸上トラックで走るのが大好きです。


  2. “Could you keep track of the grocery list while I do the cooking?”


    • 私が料理をしている間に、食料品のリストをちゃんと管理してもらえますか?


  3. “I lost track of time chatting with my friend.”


    • 友達と話していて時間をすっかり忘れてしまったよ。


ビジネス


  1. “We should present our track record of successful projects to the new client.”


    • 新規顧客に対して、私たちの成功事例(実績)を提示すべきです。


  2. “To stay on track, let’s review our targets weekly.”


    • 目標通りに進めるよう、週ごとにターゲットを振り返りましょう。


  3. “The manager kept track of all the sales data meticulously.”


    • マネージャーはすべての販売データを細かく管理していました。


学術的


  1. “Researchers used GPS devices to record the migration track of the birds.”


    • 研究者たちは鳥の渡り経路を記録するためにGPS機器を使用しました。


  2. “The study aims to track behavioral patterns in adolescent development.”


    • その研究は、思春期の発達における行動パターンを追跡することを目的としています。


  3. “The project involved analyzing satellite data to track climate change effects.”


    • そのプロジェクトでは、気候変動の影響を追跡するために衛星データを分析しました。



6. 類義語・反意語と比較

類義語:


  1. path(小道、道筋)


    • “path” は自然の小道や抽象的な進路を表す場合が多い。


  2. trail(通った跡、登山道)


    • “trail” は森や山道など自然の中の道に使われることが多く、「ハイキングコース」のようなニュアンス。


  3. route(ルート、経路)


    • “route” は計画された経路や道路を指す場合が多い。


反意語:


  • 特定の明確な反意語はありませんが、「脱線する」「道を外す」などは “to go off track” や “off the path” などで表現されます。

  • 「軌道に乗る/乗らない」と対比的に使いたい場合は、on track / off track が用いられます。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA):


  • アメリカ英語: /træk/

  • イギリス英語: /træk/

どちらもほぼ同じ発音で、単音節(1拍)の単語です。


  • “tra-” の箇所で口をやや大きめに開き、「トゥラック」に近いイメージで発音します。

  • 強勢は一つしかないため、全体をやや強めにはっきりと発音します。

よくある間違い:


  • /trɑːk/ のように「トラーク」と伸ばしてしまう場合があります。短い「ア」(æ) の音を意識しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペル間違い: “track” を “trak” や “trick” と間違える。

  2. 同音異義語: 似たような発音の単語は特にありませんが、“truck” (/trʌk/) と混同しないように注意。

  3. 使い分け: 「道」という意味で roadstreet を使うのか、スポーツの「トラック」を指すのか、「記録」を指すのか、文脈に合わせて判断が必要です。

  4. 試験対策: TOEICや英検などで、イディオム “keep track of ~” や “lose track of ~” が読解問題やリスニングで出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 足跡や車輪の跡というイメージからスタートすると、「道筋」「コース」として派生したり、「次々と並んだ音楽の曲(トラック)」にもイメージをつなげやすいでしょう。

  • “T” と “R” の組み合わせに注意して、口をやや大きめに「トゥラッ」と言う発音を練習すると覚えやすいです。

  • 「記録を追跡する」イメージがあるので“keeping track”を「流れを見失わないで把握し続ける行為」と覚えると便利です。

以上が名詞「track」の詳細解説になります。スポーツから音楽、ビジネス、学術まで幅広い文脈で活用できる単語ですので、ぜひ使い方をマスターしてください。

意味のイメージ
track
意味(1)

(人・獣などが通ってできた)小道

このボタンはなに?
意味(2)

進路,航路

意味(3)

(行動において)採るべき道,方針,人生航路

意味(4)

線路

意味(5)

(競走のために設けられた)走走路,トラック;《集合的に》トラック競技

意味(6)

(録音テープの)音帯

意味(7)

《しばしば複数形で》(車・船などの)通った跡,(人・動物の)足跡

復習用の問題

《しばしば複数形で》(車・船などの)通った跡,(人・動物の)足跡 / (人・獣などが通ってできた)小道 / 進路,航路 / (行動において)採るべき道,方針,人生航路 / 線路 / (競走のために設けられた)走走路,トラック;《集合的に》トラック競技 / (録音テープの)音帯 /

The track of the car was clearly visible on the muddy road.

正解を見る

車の通った跡が泥だらけの道路にはっきりと見えました。

車の通った跡が泥だらけの道路にはっきりと見えました。

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The track of the car was clearly visible on the muddy road.

英語 - 日本語

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