最終更新日
:2025/01/27
structural
解説
1. 基本情報と概要
単語: structural
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): relating to or affecting the structure of something
意味(日本語): 構造に関する、または構造に影響を与える
「structural」は、建物や組織などの“構造”にかかわる事柄を表すときに使われる形容詞です。建築やエンジニアリングの文脈でよく使われますが、比喩的に組織やシステムの“構造”上の課題・変化などにも使われます。「構造的な」というニュアンスがあり、具体的な物理的構造から抽象的な組織構造まで幅広く適用できます。
活用形
- 形容詞: structural (原形のみで比較級・最上級は通常ありません)
- 副詞形: structurally (構造的に)
- 名詞形(関連): structure (構造), restructuring (再構築)
他の品詞例
- 名詞: structure (「建物」「構造」など)
- 動詞: structure (「構成する」「組み立てる」; 例: to structure an argument)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 建築・工学・組織論など、やや専門的な話題でも理解の必要があるレベル。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: structur-(「構造」「組み立て」を表す)
- 接尾語: -al(形容詞化する役割を持つ)
structural は「構造に関する」という意味で、物理的・抽象的な構造いずれにも使うことができます。たとえば「構造的な欠陥」「構造的な変化」「組織の構造的な改善」といった文脈で用いられます。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- structural damage(構造的損傷)
- structural change(構造的変化)
- structural engineer(構造エンジニア)
- structural integrity(構造的完全性)
- structural analysis(構造解析)
- structural reform(構造改革)
- structural problem(構造的問題)
- structural support(構造的支持/支え)
- structural framework(構造枠組み)
- structural design(構造設計)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語 “struere”(組み立てる、築く)に由来する “structura” から発展し、そこに英語で形容詞化する “-al” がついた形です。
使用時のニュアンス:
- 建築や工学などでは、物理的な“構造そのもの”を指すことが多いです。
- 組織や制度などに対して使う場合は、“根本的な仕組み”に言及するときに用います。
- ややフォーマルな響きがあり、専門性や技術的なニュアンスを含みやすい単語です。
- 日常会話で使う場合は、建築やメタファーとしての意味が分かる相手に対して使うとスムーズです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞の前に置いて修飾するのが一般的です。
例: structural issues, structural integrity - ビジネス文書や学術論文など、少しフォーマルな場面で見かける頻度が高いです。
- 口語では「構造的な~」という説明をしたいときや、問題点を専門的にしましょう(ex. “This is a structural problem, not just a surface one.”)
イディオムや構文
- “structural engineer” → 「構造エンジニア」
- “to address structural issues” → 「構造的問題に対処する」
- “the structural underpinnings/background of …” → 「…の構造的基盤/背景」
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I think there’s some structural issue with this old house.”
「この古い家、なんだか構造的に問題がある気がするんだよね。」 - “We need to check for structural damage after the earthquake.”
「地震のあと、構造的な損傷がないか確認しないといけないね。」 - “The building looks fine, but I worry about any hidden structural flaws.”
「建物は見た目は大丈夫そうだけど、隠れた構造的な欠陥が心配だな。」
ビジネスでの例文
- “The company is undergoing structural reform to improve efficiency.”
「当社は効率化のために構造改革を進めています。」 - “We need a structural reorganization if we want to expand globally.”
「グローバル展開するには、構造的な再編が必要です。」 - “A structural analysis of our workflow revealed several bottlenecks.”
「ワークフローを構造的に解析したところ、いくつかのボトルネックが見つかりました。」
学術的・専門的な文脈での例文
- “This paper discusses the structural integrity of composite materials.”
「本稿では複合材料の構造的完全性について論じます。」 - “The research focuses on structural transformations in social systems.”
「その研究は社会システムにおける構造的変容に焦点を当てています。」 - “An accurate structural model is required to predict seismic performance.”
「地震の性能を予測するには、正確な構造モデルが必要とされます。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- constructional (建設に関する)
→ 建設や建築分野に特化して使われる傾向があります。 - organizational (組織の)
→ 主に組織の“編成”や“体制”を指し、物理的な構造より社会的組織にフォーカス。 - systemic (体系的な)
→ システム全体への影響や根底にあるメカニズムを引き合いに出す時に使われる。
反意語
- superficial (表面的な)
→ “structural”的な、根本・奥深いところを指すのに対して、“superficial”は表面的・浅いレベルを指します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記: /ˈstrʌktʃərəl/
- アメリカ英語: [ストラクチュラル] のように発音
- イギリス英語: 同様ですが [ˈstrʌk.tʃər.əl] と少し区切る感じで発音される場合も
- アメリカ英語: [ストラクチュラル] のように発音
- 強勢: 第一音節 “struc-” に強勢がきます。
- 注意: “struc-tur-al” の [tʃ](チ音)を弱めず、はっきり発音するようにすると通じやすいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “structure” (名詞/動詞) と “structural” (形容詞) のスペリングを混同しないようにしましょう。
- 似たような音を持つ “strategy”(戦略)などとは混同しやすいので注意。
- TOEICや英検などの試験では、経済ニュースやビジネス文書・技術文書を読む際に“structural reform”や“structural change”などとして出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “structure” + “-al” → 「構造の」、「組み立てに関する」
- “struc-” 音は「ストラック」のように“建造”をイメージして覚えるとよいでしょう。
- 連想: “建築現場 (construction site)” → “構造 (structure)” → “構造上の (structural)” というイメージでつながります。
学習の際は、建物の骨組みや組織の基盤を思い浮かべると「structural」の意味をイメージしやすくなります。組織でも家でも“中核の仕組み”を変えるような場合、「structural change」のように使うのだと覚えておくと便利です。
意味のイメージ

意味(1)
構造[上]の,構成[上]の,組織[上]の
意味(2)
建築[用]の
復習用の問題
正解を見る
地震後、建物の構造的な完全性が損なわれました。
正解を見る
The structural integrity of the building was compromised after the earthquake.
英和辞書

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