最終更新日
:2025/01/28
sickness
解説
1. 基本情報と概要
英単語: sickness
品詞: 名詞 (不可算名詞として扱われることが多いですが、文脈によっては可算名詞としても使われます)
意味(英語): The state of being ill or unwell; the condition of having a disease or illness.
意味(日本語): 病気である状態や、体調が悪いこと。「気分がすぐれず、健康を損ねている状態」というニュアンスで使います。
「sick(形容詞)」が「病気である」という意味に対し、「sickness(名詞)」は「病気の状態」を表す語です。日常会話からビジネス、医療の分野まで幅広く使われる単語です。体調の不良を説明する場面でよく登場します。
活用形: 名詞なので動詞のような時制変化はありません。ただし、形容詞の “sick” や副詞の “sickly” など、ほかの品詞形が存在します。
- 形容詞形: sick (例: He feels sick. / 彼は気分が悪い。)
- 副詞形: sickly (例: She walked sickly. / 彼女は具合が悪そうに歩いていた。)
※文脈によってはあまり使われない表現ですが、日本語で「病弱に」「病気がちに」などのイメージです。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
- 基本的な日常会話やニュース記事で見かける単語であり、健康状態や体調不良を説明するときに使います。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “sick” (病気の、体調が悪い)
- 接尾辞: “-ness” (状態・性質を表す名詞化)
したがって “sickness” は「病気の状態」を指します。
よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)
- motion sickness(乗り物酔い)
- morning sickness(つわり、妊娠時の吐き気)
- sickness benefit(病気手当)
- sickness absence(病気による欠勤)
- sickness insurance(医療保険)
- a period of sickness(病気の期間)
- recover from sickness(病気から回復する)
- prevent sickness(病気を予防する)
- a wave of sickness(激しい吐き気)
- sickness and diarrhea(嘔吐と下痢)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語の “sēocnes” (sick + ness) から派生し、中英語の形を経て現代英語の “sickness” となったと考えられています。
- 歴史的な使われ方: 当初より「身体や精神の不調」を指す意味で使われており、宗教的文脈で「魂の病」としても使われることもありました。
- ニュアンス・使用時の注意点: “sickness” は主に一般的な「病気」や「体調不良」を示すフォーマルでもカジュアルでも使いやすい言葉です。より専門的な「疾患」を表す場合には “disease” を使うことが多く、口語で単に「気分が悪い」というときは “I feel sick.” などの形容詞表現で表します。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞: 不可算名詞として使われることが多い (例: “He is absent because of sickness.”)
ただし、「どのような病気か」を強調する場合など、可算名詞的に用いられることもまれにあります:“He has a strange sickness nobody can identify.” - 使用シーン:
- フォーマル: 医療関係や公的文書 (例: “A doctor’s note is required for sickness absence.”)
- カジュアル: 日常会話でも体調不良を表す (例: “I’m taking the day off because of sickness.”)
- フォーマル: 医療関係や公的文書 (例: “A doctor’s note is required for sickness absence.”)
5. 実例と例文
1) 日常会話での例文
- “I’m worried about my constant sickness; maybe I should see a doctor.”
(絶え間ない体調不良が心配だよ。医者に行くべきかも。) - “His sickness got worse overnight, so he stayed in bed all day.”
(彼の体調不良は一晩で悪化したので、1日中寝ていたよ。) - “Do you have any remedies for motion sickness? I always get sick on buses.”
(乗り物酔いに効く方法はある?バスに乗るといつも気分が悪くなるんだ。)
2) ビジネスシーンでの例文
- “We need to revise our sickness policy to ensure employees have adequate support.”
(従業員が十分な支援を受けられるように、病気休暇に関する規定を見直す必要があります。) - “He submitted a medical certificate to justify his sickness absence.”
(彼は病気による欠勤を証明するため、診断書を提出しました。) - “Sickness rates have increased this month, so we should investigate the working environment.”
(今月は病欠率が増加しているので、職場環境を調査する必要があります。)
3) 学術的・医療分野での例文
- “The study focuses on the underlying causes of chronic sickness in urban populations.”
(この研究は都市部の人々における慢性的な病気の根本原因に焦点を当てている。) - “New treatments aim to reduce the severity and duration of the sickness.”
(新しい治療法は病状の重症度と期間を減らすことを目的としている。) - “Preventive measures are essential in controlling the spread of sickness within communities.”
(地域社会での病気の蔓延を抑えるには予防措置が不可欠である。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- illness(病気)
- “sickness” とほぼ同じ意味。カジュアルでもフォーマルでも使われやすいが、ややフォーマル寄り。
- “sickness” とほぼ同じ意味。カジュアルでもフォーマルでも使われやすいが、ややフォーマル寄り。
- disease(疾患)
- 病気の具体的原因・悪性度が示唆されることが多い。医学的・専門的に使われる。
- 病気の具体的原因・悪性度が示唆されることが多い。医学的・専門的に使われる。
- ailment(軽い病気)
- 軽度の病気や不快感を表す。日常でも使われるが “sickness” より若干フォーマル。
- 軽度の病気や不快感を表す。日常でも使われるが “sickness” より若干フォーマル。
- malady(病気)
- 文語的・文学的に用いられるやや古風な表現。
- 文語的・文学的に用いられるやや古風な表現。
- disorder(障害・不調)
- 医学的・精神医学的に使われることが多く、「機能不全・障害」に近いニュアンス。
反意語
- health(健康)
- 「健康」という意味で、状態として “sickness” の対義語にあたります。
- 「健康」という意味で、状態として “sickness” の対義語にあたります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈsɪk.nəs/
- アクセント: 最初の “sick” の部分に強勢があります。
- アメリカ英語 / イギリス英語:
- アメリカ英語: [sík-nəs](シックナス)
- イギリス英語: [sɪk-nəs] (細かい母音の発音がやや違う程度で大きな差はありません)
- アメリカ英語: [sík-nəs](シックナス)
- よくある間違い: 稀に “sikness” など ‘c’ のスペル抜けが起こることがありますので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “sickness” の “ck” の部分を “c” とだけ書いてしまうミス。
- 不可算名詞としての扱い: 「a sickness」と言わずに “because of sickness” と言う場合が多いですが、「〜という病気」という特定のニュアンスで “a sickness” と使うときもあるため、文脈を確認しましょう。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが “sic” (ラテン語由来の引用文に使う表記) と混同しないように注意。
試験対策
- TOEICや英検などで、健康関連の話題や欠勤理由を問う設問に “sickness” が出てくることがあります。ニュース記事やビジネス文書の読解でもよく見られる単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “sick” + “-ness” = “sickness” という分かりやすい構成で、「病気の状態」をそのままイメージしやすいです。
- 語源的にも古くからある単語で、派生語(morning sickness, motion sicknessなど)と一緒に覚えると定着しやすいでしょう。
- “sick” の最後に “-ness” を付けるだけなので、スペルをしっかり意識すると混乱しにくくなります。
以上が “sickness” の詳細解説になります。ぜひ体調に関する表現をするときに活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉吐き気(nausea)
意味(2)
〈U〉病気でいること;〈C〉(個々の)病気
復習用の問題
英語 - 日本語
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